古野 まほろ『絶海ジェイル Kの悲劇’94』

絶海ジェイル Kの悲劇’94

絶海ジェイル Kの悲劇’94

天才ショパニストである祖父が成し遂げた「脱獄」の手段を解明させられるために、当時と(ほぼ)同じ状態を再現した監獄へ拉致られたイエ先輩こと八重洲家康公爵の物語です。
そうです!イエ先輩メイン回キタワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!。
盛大にキチガイ染みた壮大な茶番劇以外のナニモノでもない話なんだけど、その中でイエ先輩は囚人役ですからもちろんしましまの囚人服を着せられ、そそそそそそれだけでなく全裸にさせられ身体の隅々までチェックされたり鞭に打たれたり竹刀で犯されたり残飯犬食いを強要された上にそれを清めるべく囚人仲間の眼鏡大学生(子爵のご令息!)に小便かけられたりともうもうもうもうっ大・活・躍!!!。イエ先輩オタ必読の1冊ですっ!!!!!。

「例えば頼まれもしないのに他人様の殺人にしゃしゃりでるのは」と僕。「大いにその倫理的基盤を疑わしめる強姦行為だが――その意味において僕はあまり探偵という名詞や探偵するという動詞を使いたくはないが――自らの存在や尊厳が暴力的に侵襲されようといしているとき、ヒトは探偵たらざるをえない、つまり真面目にならざるをえない。そしてその様な必然性があるのは今、ここだ」

イエ先輩カッコイイ!!
つーかまほろ(作者のほう)いい空気吸ってんなー(笑)。