新庄 耕『地面師たち ファイナル・ベッツ』

ちょっと前になりますが「地面師たち」というドラマの話をよく耳にし興味を抱いてはいたんですが、綾野剛に金を出すつもりはないので見ることはなく、でも気にはなるので「そうだ!原作を読もう!」ってんでこの作品を手に取ったわけですが、読み終わり、綾野剛は稲田として(この人前も元Jリーガーの役やってた覚えがあるけどサッカー顔か?)どんな感じの配役なんだろ?と思ってwikiを見たらですね、綾野剛の役「辻本拓海」とありまして、え?辻本って刑務所に収監されてた人だよな?となり、あらすじを読んだらドラマはこの作品の「前の話」のようで、つまりこの作品はドラマ化されたものの続編でしたアハハハハー。

ということで、いきなり続編を読んだことに読み終わっても気づきませんでしたが、前作の主人公であろうキャラクターが今作では囚人になってるし、今作も同じようなオチなので、ハリソン山中という地面師の手駒視点で大掛かりな詐欺を立案し実行しそして破滅する物語だと理解していいと思うんだけど、「地面師」を扱った作品に限っても詐欺の内容(企画立案・仕込み・実行)もキャラクターももっと「濃い」作品を過去にいくつも読んでるから特出する何かがあるとは私は思わず、それでも話題になったということはよほど映像化がうまくいったんだろうな。