『dele』第1話

原作者の本多孝好さんはずっと愛読してる作家さんでして、勿論この原作も既読です。
「dele」という小説のドラマ化・・・と考えると、圭司役の山田孝之も祐太郎役の菅田将暉もイメージとはかなりかけ離れてるし、実際に観てもやっぱり全然違ってたんだけど(とくに祐太郎が)、それでも「ドラマとして」楽しめる初回でした。
ここまでおもいっきり小説版の圭司と祐太郎とは全く違うキャラクターにするのならば役名も変えればいいのに・・・と、そんなことを思ったりもしましたが、繰り返すけどキャラ(作り)は全然違うんだけど、でも本質はちゃんと原作のそれと同じなんだよね。だからキャラクターの違いや関係性の違いが気にならず、それはそれこれはこれとして楽しめました。
それもそのはず、このドラマには本多さんがガッツリ関わってるんですね。企画の中心にいる金城一紀さんと本多さんが友人であることは知っていたので、その縁でドラマ化ありきで小説が出版され、著者である本多さんはドラマにはアドバイザー的な感じで関わるのかなーとか思ってたんだけど、初回クレジットの脚本が本多さんのお名前でビックリしつつも「だからか!」とド納得したわ。
脚本としてみれば粗がないわけじゃないけれど、依頼人の「本当の目的」は自作自演の証拠隠滅にあったという後味の悪さを、それを祐太郎には言わない圭司の「優しさ」が包む(人を少しだけ優しくさせるという姉ちゃんの祐太郎評がここに繋がる)あたり、実に本多孝好。展開のために会話をするのではなく言葉を交わし合うことで物語が紡がれていく様がまさに本多孝好
・・・という意味では脚本家が何人もいることが不安要素だったりしますが、小説のドラマ化ではなく小説は原案であり、むしろ小説とは違う作品であることは理解したし、土台の部分は本多さんがガッツリ作ってくれているように感じられるので、そこさえしっかりしていればあとはもうオムニバス的なつもりで見るのがいいかなというところ。
金城さんだけにアクション入れてくるんだろうなーとは思ってましたが、隣のビルに飛び移る祐太郎とか圭司の車椅子アクションとか小説の世界観とかけ離れ過ぎてて笑うしかなかったけどw、なにより悪徳警察官の警棒ジャキンッ!が画的にハードすぎてw。なにもここまで警察を「悪」として描く(見せる)必要があるとは思えないんだけど、金城さん的にはあるのだろうw。



ドラマの脚本を書くにあたり本多さん自らあてがきされたそうなので、ドラマの圭司と祐太郎は山田さんと菅田っちで楽しむつもりではありますが、小説を読んでイメージした圭司ってもっと細身だったんですよね。小説を読んだ母親も同意見で、雰囲気的には綾野剛とかそんな感じだよねーと、鷲津が山田さんで圭司が綾野くんだったらいいんじゃないか?という話になったのですが、綾野くんの圭司はともかく山田さんの鷲津が「フランス製だ!!!」って言うの想像したら面白すぎて大変でした(笑)。