『dele』最終話

祐太郎の過去と圭の背景。最後はしっかり祐太郎と圭(+舞さん)『二人の物語』で見応えがありました。
祐太郎が苦しんでたのは、祐太郎が抱え続けていたものは、加害者への怒りや憎しみではなく妹への恨みであり憎しみを抱いてしまった自分自身への罪悪感と、自分にそんなことを思わせる現実にであった・・・というのがもうなんともいえないカタルシスだった。カタルシスの渦巻きだった。
ネット上に存在する真柴家の画像を地道にひとつひとつ削除する圭はあの時なにを想っていたのだろうか。
祐太郎の想いを知り、知ったうえでこれからはじめようとしている仕事について「いいねそれ。ちょっとだけ優しい気がする」と舞さんに言われた圭の笑顔。
そこへいつもと変わらず現れる退職届を出したはずの祐太郎。
祐太郎と圭の道が別れなくてよかった。祐太郎に「居場所」ができてほんとうによかった。
戻ってこないほうがわたしの好みではあるけれど、祐太郎が現れた瞬間とても嬉しくて、それは祐太郎の持つ「他人をちょっとだけ優しい気持ちにさせる」力によるものだろう。
舞さんの見込んだ通りだったね。舞さんに始まり舞さんに終わったドラマ版「dele」であった。素敵なドラマに出会えてうれしい(もし続編を作ってくれるなら狂喜乱舞するけど、今回と同じ、いや今回を超えるクオリティでないと満足も納得もしないんで、やるならプロットからしっかりじっくり練り上げたものを見せてください。いくらでも待ちますんで!)。