『MIU404』

機捜という題材含め好きか嫌いかと言われたら好きなタイプのドラマだし、テンポも良かったし、(初回だけだろうけど)派手なカーアクションもあったし、見続けるのは吝かではないんだけど、イヤッホウ!毎週金曜が楽しみすぎてテンション上がるぜヒャッハー!とはならないのはなんでだろう。主人公が二人ともあからさまに闇抱えてるからだろうか。

巻き込んでしまったおばあちゃんが落とした玩具のステッキを、交番に届けておけと言われたのに届けなかったことがどう展開する(どう本筋に絡む)のかと思いながら見てたけど、交番に届けたとしてもおばあちゃんはもう一度買いに行ったかもしれないからそこはいいとして、孫へのプレゼントを勝手に開けて「銃」の代わりにした挙句、おばあちゃんと孫の再会を眺めて「機捜っていい仕事だな」と悦に入っちゃってるとか怖くないコレ?。

あぶない刑事っぽい暴走コメディポリスアクションドラマの皮を被った“危険思想の持ち主や闇抱えまくった人間に警察という国家権力を持たせたら(相乗効果で)どうなるか”というドラマだというならそのつもりで楽しむけど、わたしが感じてる不穏さ、もっというと気持ちの悪さはそういう意図があってのものなのかそれとも綾野剛星野源コンビによるものなのか(綾野剛玉木宏星野源高橋一生で想像してみたらテンションMAX大回転!になりそうだったんで、意図はあるかもしれないけどわたし的には後者のほうが可能性としては大か?)、初回ではまだ判断できない。

つーか正直橋本じゅんとキャリアの若造コンビのほうが気になるもんな。伊吹に志摩がガチギレしてんのを柱に肩ひじついて寄りかかってみてるじゅんさんかっこよかったもんな。

ていうかこの若手枠の人誰だよ?と思って調べたら有村ちゃんの中学聖ナンタラで中学生役やったという人か。見てなかったから今更言うけどこれが中学生とか無理だろ!!!(笑)。
アミューズはこのキャリアの若造ではなくユーチューバーのほうを取ったと邪推するけど(若造のほうなら金子大地だったのではないか)、果たしてそれがどっちに転ぶかという意地悪目線でも楽しむ予定w。

あと綾野剛演じる伊吹について脚が速いと誰もが口にしたけど、映像で聞いたエンジン音をほんの一瞬路上で聞いて「同じだ」と判断できる聴覚のほうが特筆事項だと思うんだけど?。
と思ったら、(ああいう車いっぱい走ってそうだけど、たった2台で道路を適当に流しただけで見つけられちゃうんだ?ってところは初回ボーナスでスルーしてやる)伊吹が目を付けた車ではなく班長たちが追ってた方が「本命」だったわけで、つまり伊吹のエンジン音云々は間違いでしたってことなの?。玩具屋の前ですれ違った時に伊吹がエンジン音で引っかかった車は実際に犯人の車だった(かもしれない)けど、翌朝に伊吹たちが追いかけたのは「探してる車種」だからってだけでエンジン音は関係なかったっぽいよね?。じゃあエンジン音が聞き分けられるってのはなんだったのかと。この流れはもうちょい整理してほしかった。『走る綾野剛』が初回の見せ所だったのはわかるけど、印象としては断然脚より耳だぜ?。

と初回はまあこんな感じで『機捜』が事件解決まで持ってくことができたけど、毎回なんだかんだで機捜が解決できちゃうってのはさすがにどうかと思うというか、それじゃあ24時間以内という縛りこそあれそこいらの刑事ドラマと何が違うの?ってことになっちゃうわけで(元からある機捜の人たちが全く出てこなかったけど、警察内でもだし機捜内で4機捜ってどういう扱いというか、どんな感じで思われてるんだろう?)、どんな縦軸になるのかと併せてこの先野木さんがどんなカードを切ってくるのか楽しみ!。タイトルの「404」には初回での説明以上の「なにか」が絶対あるよね!。