『MIU404』第8話

小日向さんを出しておいて、ただの「伊吹の恩人(恩師)」で済むわけない、いや済ませるわけがないですよね・・・。
そして「この話」のなかで「UDIの中堂」を出す。これはもう『踏み止まらなかった中堂さん』として見ることを前提として作られた回ということでいいよね。だってもう、今回ばかりはlemonが流れないことがむしろ違和感だもん。

でさ、中堂さんの場合はドラマの全話を使って中堂さんの執念を、中堂さんの物語を描いたのに対し、ガマさんは実質たった1話だったわけで、それでもそのたった1話で中堂さんと肩を並べてしまうというか、あの中堂さんの裏表として存在してしまえる小日向文世の凄みが圧巻だった。それが全てと言ってもいい。
人事の都合で急遽4機捜への異動となったこの作品の主人公である伊吹に「できることは何もなかった」。この一言が全て。だからなぜこの台詞を言った直後にlemonが流れない!。


唯一自分を信じてくれたガマさんという拠り所を失ってしまった伊吹だけど、とりあえず今となりには志摩がいる。伊吹にとって志摩がガマさんの代わりになるかはわからないけれど、今の伊吹が一人でないことは確か。
そして以前の2件と今回の事件との「違い」に気づいた“連続殺人マニア”の中堂さんはきっとガマさんによる「復讐殺人」の話を聞くだろうけど、そのとき中堂さんはどんな顔でどんな反応をするのだろうか。