『MIU404』第7話

陣馬さんメイン回はこうきたかー。演じるのが矢島さんなんで九重パパはドラマによくいるステレオタイプな「警察官僚」なのかと思ったら“ちゃんとした”父親だったし、そういう父親の想いでもって機捜に入れられた九重だからこそ陣馬さんをこういう形でアシストするんだなって、陣馬&九重コンビ(のほうが主役コンビよりも)好きなわたし的にだいまんぞくな話であった。

強盗傷害を犯し時効の瞬間まで逃げ続けようとした2人の指名手配犯の話が、帰る家があるおじさんの話と帰る家がない家出少女たちの話と「トランクルーム」で交差するという構図もイイし(殺しちゃったほうの人、10年間格闘技を鍛錬し続けてたんだろうけど、そこでトンファー持ち出すとかなかなかにマニアックよねwってのはソレとして、「あの時自首してればちゃんと罪を償って(償えて)今頃普通に生活することができていた」と責める男と、壁に正の文字を刻みつつ、共に10年隠れ続けた「仲間」を殺してでも「時効まであと少し」というその思いだけで耐え続けてきたのに時効間際で捕まってしまったどころか「法改正で時効まであと5年」と知らされた男の物語、その慟哭とか絶望、普通だったら「こっち」を描きたくなるところだろうに、「こっち」はそこそこで事件とは直接関わりがない脇キャラに豪華ゲストを持ってきてむしろそっちでお祭り感を演出するあたり、ひねくれてるなーと)、さらに家出少女たちにとって「ちゃんとした大人」であるコスプレ弁護士と出会うという「分岐点」でもあったわけで、もっと言うなら強盗犯たちも犯行時に自首していれば今頃は自由の身になっていただろうという「分岐点」があったわけで、“連ドラのなかの1話”としてもよかったと思う。

まあ、4機捜の人らオンオフ関係なく「偶然」犯人を見かけすぎじゃね?ってのはあるけども、きんぴらが可愛かったのでヨシ。大抵のことは動物の可愛さでチャラになる。
これまでの感じだと酷いことにはならないだろうとは思ったものの、アンナチュラルを書いた野木さんだと思うとここいらで胸糞回が来てもおかしくないと、それを陣馬さんのメイン回でやるのもありえそうだと、そんな懸念もあったりしたもんで、きんぴらの行き先が綺麗に決まって心底ホッとしたわ・・・。

伊吹と並んで特殊警棒ジャッ!とする志摩が明らかにこれまでとは違う「ノリノリ」っぷりだったのはやはり抱え続けた後悔に志摩なりの決着をつけることができたからなのだろう(だから「にゃー」とか言っちゃったんだよね志摩ちゃん・・・)(メロンパン追加注文してくれてたりね・・・デレすぎやろ・・・w)。今回から伊吹と志摩の格好が軽装になった気がするんだけど、撮影時期という現実的な理由もあるんだろうけど(それが大きいのでしょうが)、劇中でそれなりの「時間」が経過したってことでもあるんじゃないかな。

ってところで成川が着々と久住に飼いならされてるっぽいけど、久住の「指示」であったとしても接触したナウチューバーにしれっと嘘ついてて「あーあ」という感じ。
そして伊吹たちの動画(電話)を見て泣いたハムちゃんもこれ説明された通り(桔梗さんが思ってる通り)の「保護対象」ではないんだろうなぁ。