『仮面ライダーゼロワン』第36話「ワタシがアークで仮面ライダー」

家族が死んだという記憶は偽りであり、死んでなどいないし不破についてもA.I.M.Sに就職したときに危険な仕事だからだったか機密性の高い仕事だったか理由付けして「連絡が途絶えても心配すんな」的な説明が家族にされてる(だから息子が数年音信不通状態でもとりあえず問題ない)とか言ってたように聞こえたけど、それを知って会いに行くか悩んだ末にこそっと様子を窺ってみたらふとんがふっとんだで家族揃って大笑いしてて、自分も一緒に笑っちゃって、それで「自分の家族だ」と「解った」から今はそれで充分だし、普通っていいよな!という境地にたどり着いたらしい不破さんですが、これをどう受け止めればいのかわたしにはわかりません。笑いの沸点が著しく低いという不破さんの設定と「普通でつまらない人生」というひどすぎる発言をこういう形で昇華させたことは褒めるけど。

だって不破さん、自分の「本当の過去」を話として聞かされはしたものの父親と母親と弟が「ヒューマギアに殺された」という『記憶』そのものはなくなってないんだよね?。家族を殺され自らも殺されかけた記憶は今も不破さんのなかにあって、「普通過ぎてつまらない過去」を思い出したというわけじゃないんだよね?。
だから生きていると知った家族に会いにいくべきか悩んでいるというのに、占い師ヒューマギアで茶化すとかほんとムカつくんだけど。
でもまあここまで「人工知能搭載人型ロボット」の話をしてきたというのにここへきて「主人公が考えたAIを造ってみたけど人型である必要はないね!手足必要ないね!発見だね!」とか言ってる番組になにを言っても通じない感しかしないけど(声優ヒューマギア回でヒューマギアを娘の代わりにしようとした父親の話のオチで同じようなの作ってたじゃんね)。
占い師ヒューマギアは不破さんにとってなんの役にも立たず、会話しかできない球体AIが不破さんの迷いを払い刃の友達になってくれるかもしれないとかマジかよと。終盤になってそんなこと言い出すとか正気を疑うわ。


で、刃が亡を不破から分離させたのはアークを復活させるためで、なぜアーク復活に手を貸したと言えば迅に「アークを実体化させ倒すから協力して」と言われたからってなことだけど、そもそもの話としてなんでアークを実体化させる必要があんのさ?。アークのデータが世界中のネットワークに分散されていて、倒すにはそれを一つにまとめたうえでネットワークから切り離す必要がある、そのための実体化だとかならわかるような気がするけど、アークって湖の底に沈んでたアレなんだよね?だったらまずそのアーク本体を破壊しようとする方が先じゃない?。ケーブルらしきもので繋がってるし、場所がわかんないわけないよね?。
とか思ってたら実体化させたアークが強すぎて心折れました・・・って馬鹿じゃねーの?。

で、ZAIAスペックは滅亡迅雷によるハッキングの名残で暴走の可能性をゼロにはできないからその対策としてレイドライザーを一般発売しますって、どう考えてもレイドライザーを使って犯罪行為に走る人間がいるだろうとしか思えないんだけど、ヒューマギアは暴走するしザイアスペックつけた人間も暴走するし、そのために一家に一台レイドライザー!って、まともな人間はこの元飛電インテリジェンスを中心とする研究都市?から逃げ出す(引っ越す)だろ。わたしはレイドライザー絶対買うけどw。


不破さんにはまだチップが入ってるんで、ヒューマギア以外でアークが取り憑けるのは体内にチップが入っている人間だけという可能性はあるように思うけど、こうなったら頭にチップ入れて貰って1000%に「俺を器にしろアーク!」「俺がアークを抑えている間に俺ごとアークを消滅させろ!」と言わせるしかないんじゃないかな。天津に責任を取らせるとしたらそれしかないでしょ。想像しても全く燃えんけど。