兄貴から自分も人を殴っていたと聞かされた蒼佑がどうなってしまうのだろうかと心配していたわけなんですが、父親がなぜ暴力を振るうような人間になったのか、父親のことを知りたいと、知ってもただのクソかもしれないけど「兄貴もいる今ならば受け止められる気がする」と言い、花音のことをどう思ってる?などと軽く恋バナまでしちゃったのは完全にフラグだと、仕事に向かう蒼佑の後ろ姿が「冴木の見た最後の弟の姿」になるのだろうとほぼ確で思ってたのに、え?蓮水が死んでしまったのか・・・?。
と思って公式を見たら意識不明の状態で入院してるみたいなんで一命はとりとめましたとなるみたいで、さすが頑丈だなこの女。
で、蒼佑から灰川十三が「降り積もれ孤独な死よ 灰の雪だけが知る 君が横にいたころを」という詩のようなものを一度だけつぶやいていたことを聞いた冴木は、その詩をもとに灰川の故郷と思しき場所を蓮水と共に訪ね、灰川=佐藤創が起こした父親殺しとその背景を知り、その帰りに灰川邸に寄ったところで灰川が自殺したとき署の周辺の防犯カメラに映っていて、また蓮水の部屋を訪ねていた“顔に痕がある男”に襲われる・・・という流れはいいんだけど、灰川邸に来た鈴木が拳銃を所持してたのはなんでなのよ?って話よね。この状況で拳銃携行の命令も許可も出る理由がないもん。
ってところで気になるのが「灰川十三には子供がいる」ことですよ。
行方不明の神代健流が蓮水に言った「灰川十三にはほんとうの子供がいる」という話が真実であるならば、そのほんとうの子供の視点としては自分がいながら父親が何人もの「子供」と共に家族として暮らしていたわけで、その子供たちを憎んでもおかしくはない、つまり灰川邸事件の「動機」になりえるよね。
そして正体不明の“顔痣男”は蓮水ではなくまず鈴木を襲った。
これらのことから導きだされる推論は、「鈴木が怪しい」だよな、やっぱり。
最初から違和感みたいなものはあったんだよね。地下室を見つけたり「我が子を食らうサトゥルヌス」の説明をしたり、冴木(の捜査)を誘導してる感があったように思う。
それから五味と冴木に対する言動も“はりきりボーイ”を装っているような感じがずっとあって、でもそれは演技が下手だからかもしれないとも思ってたんだけど、これはもう「灰川十三のほんとうの子供が鈴木」でキマリだろう。小日向さんの息子にしちゃあ歳がちょっと若すぎだとは思うけど。
だとするとじゃあ“顔痣男”はなんなんだ?ってことになるけど、蓮水が簡易火炎放射器で顔痣男を撃退したのはさすがに手馴れているというか、あの状況で「せや!火で撃退したろ!」とは思いつかないと思うのよね、普通は。でも顔痣男が火を苦手としていると知っているなら思いついても不思議じゃないし、なんなら火に狙いを定めて着火するものを探したのかもしれない。
つまり、蓮水は顔痣男のことを“知っている”のではないか。
まあ意識を取り戻した蓮水は「あの顔は火傷の傷痕だと思ったんで、だったら火を怖がるんじゃないかと思って」とかシレっといいそうだけどな。
顔痣男についてはこの先明らかになるのを待つとして、演じるのが笠松将でテンション上がったし、さらにタイトルの「降り積もれ孤独な死よ~」とリッカのマークを灰川十三改め佐藤創少年に教えたのが吉村界人でさらにテンション倍!。
吉村くんはおそらく今回限りのスポット参戦だろうけど、灰川=佐藤創の思想の根源、云わば“育ての親”として鮮烈な印象を残したし、笠松くんを配したからには顔痣男にもドラマがあるんだろうし、今のところ今期最も続きが気になるドラマはコレです。