『降り積もれ孤独な死よ』第9話

2話のラストで登場して以降、灰川邸事件当時でも2024年現在でもこれほど特徴的な風貌だというのにあちらこちらに顔を出し怪しげな行動をとりまくっていた顔に傷痕がある男の正体がついに明らかになりました。
笠松将演じるその男の名は瀬川涼。
蓮水花音と同じ養護施設で暮らしていた瀬川は施設を出て行った花音のことをずっと見守り続けていた。

そこ(花音を守っていたこと)は予想通りだったけど、花音が瀬川のことをまったくわかってなかったのは意外・・・かな。
ケロイド顔の男が花音の味方なのではないかと思ったキッカケは灰川邸で鈴木といるところを襲ったときに真っ先に鈴木に襲い掛かったからなんだけど、あの時花音が即席火炎放射器などというもので応戦できたのはケロイド男のことを知っているからだと思ったんだよね。だって花音の母親の死因は火事だってんだもん。そこにこれだけ酷い火傷を負ってる人物がいれば無関係であるはずがないだろうと。
で、やっぱりその時に火傷を負っていたわけだけど、花音の意思とは関係なく100%自主的に花音の母親を殺した・・・んだとは思わなかった。
(あの状況であれだけの火傷を負ってて「逃げられた」とは思えないんだけど、この火事って「不審火」って言ってませんでした?。五味が花音が殺したんじゃ?と疑ってたってことは瀬川は「犯人」にはなってないってことになるけど、さすがに無理ありすぎだろw)

でもじゃあ火が燃える部屋の中で「花音、逃げろ!」と叫んだ人物は誰だと花音は思ってんだろうな。十三と暮らすからと言って別れたあと、花音は一度も瀬川と会ってないみたいだから、成長した姿を見てそれが「涼兄ちゃん」だと気づかなかったとしても(いや気づけよ!とは思うけど)、火傷痕から「あの時の人」だと連想できないもんかね?と。
連想したとしたら火炎放射器で攻撃なんてできないと思うけど、でも花音だからな・・・やるかもな・・・・・・w。

正体がわかってみれば一方的に花音に人生を捧げる一途な男で、ただそれだけの男でしかなかっただなんて、哀しいな。誰よりも孤独じゃないか。
灰川十三に「どうしたい?」と聞かれたときに、どうして花音と一緒に暮らしたいと言わなかったんだろうな。
自分が花音に「母親と一緒に暮らしたほうがいい」と言ってしまったことが言えなかった理由ならば、そんなのあまりにも憐れすぎるから、せめて花音に「涼兄ちゃん」ともう一度呼んでもらってほしい。


残すはあと1話。健流の死の真相はまだわからない(幾通りかの予想ができる)ものの方向性はだいぶ見えてきた感じではあるけど、わたし的一番の見どころはここまでいいとこナシの冴木が最後はビシっと決めることができるか、です。希望としては最後までいいとこナシでいて欲しいけどw。

あともう一度言うけど花音は「涼兄ちゃん」と呼んでやってくれ、頼む。