『降り積もれ孤独な死よ』第2話

湖のほとりで警官に職質されそのまま逮捕されたらしき灰川十三のショットが初回のラストシーンで、2話では当然その取り調べが描かれるんだと思っていたのに、生き残りの子供たちが口を揃えて灰川が犯人ではないと言っているにせよ灰川の取り調べそっちのけで子供たちのアリバイ捜査をしてて、それはまあ事件関係者が弟だからってんで捜査から外されている冴木の“できること”なんでいいんだけど、そうこうしてたら灰川が首吊っててビックリなんですけど。

それからドラマのなかでは灰川邸事件が発覚する前から連続傷害事件が続いていて、それは富士山北署の“日常”というか、捜査を外された冴木の仕事としてのソレとしか思ってなかったんで、灰川邸事件と「虐待」で繋がりそうなこともビックリ(と同時に繋がるんだと思ってたのに全く繋がらなかったどころかあっちの事件はなんだったんだ?な前クールの田中哲司の娘の話を思い出した)。

冴木と蓮水は「灰川は13人の子供を閉じ込め餓死させた犯人ではなく、犯人を庇っている」と思っている。
突き落とされ怪我を負った蓮水は「犯人が灰川の子供を殺すことを目的としているならば(自分を含め)まだ6人残ってる。だから自分を突き落とした人間が灰川邸事件の犯人だ」と言い、
冴木は犯行現場に残され、子供たちも持っている「リッカのマーク」を知っている人物が「犯人」だと考えていて、つまりそれは生き残った子供たちの誰かなのではないかと考えている。
そして弟の蒼佑に「アリバイ」がないこと、さらに母親に暴力を振るっていることを知った冴木は灰川邸事件の犯人は蒼佑なのではないかと疑うことになる。

この流れだと蒼佑が「犯人」だとすれば子供に暴力を振るっている連続傷害事件のほうだと思うけど、2話のラストで出てきたリッカのマークを手にする灰川十三と同じく顔の半分がケロイド状の男はなんなんだよ。子供たちの一人が行方不明であるわけだからこの男が神代健流である可能性が高そうだけど、演者が杢代くんというメタ目線で「犯人」ではないかなー。

ていうかこれで灰川が死んでしまったとなると、子供を殺したという自供のほかに冴木の「匂い」について言及しただけ(で死んでしまった)ってのが気になるよね。
「本来の自分が滲み出るのを恐れている」「清潔にしているのにタバコの臭いは厭わないのは本当の自分を隠すカムフラージュ」と灰川が冴木に告げたのはなぜなのか。
母親を庇うようにして冴木の前に姿を現した蒼佑が「逃げたくせに」と言いながら向けた敵意はおそらく父親の暴力から母と弟を置いて一人で逃げたからだろうし、灰川が「そうか、君は蒼佑の・・・」と蒼佑との繋がりに気づいたことも気になるし、さらに蒼佑母の「やっぱりあの人の子だね。あの人にそっくり」発言もあるわけで、灰川にはどんな「本来の冴木」が見えていたのだろうか。

冴木は確か初回は黒とグレーの上下だった気がするけど2話は白のパンツを履いていて、それがひどく違和感だったんだけど(こんな格好の刑事いねーだろという意味で)、『清潔』を意識してることの現れなのだろうか。


それはそうと吉川愛ちゃんと萩原利久くんは去年の今頃夏のビーチで恋愛してたんじゃなかったでしたっけ?ふたりともふり幅でけーなw。