『となりのナースエイド』第3話

やっぱり主人公は「元医者」か。しかも(大河先生は日本トップクラスだとして病院全体のレベルとしてはどんなもんなのかわかりませんが(猿田みたいなやつがいるぐらいだから大したことはないにせよ))大学病院の教授直々にスカウトしにくるぐらいだから相当優秀なんだろうし、それがナースエイドとして働くことになった経緯もわかってみれば「なんだ、そんなことか」以外に反応のしようがないなこれ。

でも姉が死んだのって1年とかそれぐらい前のことのように見えるけど、いつ頃のことなんだ?と思ってググったら「半年前」ととある記事に書いてあって半年!?そんなに直近なの!?と驚いたんだけど、「そういうこと」だとわかってみると半年前に姉をこういう形で亡くしPTSDを発症して外科医として働くことができなくなったのに、初回冒頭で今日からこの病院で働けるのかーと満面の笑みでウキウキしてた主人公はなんなん・・・?ってことにならないですかね?。
わたしの記憶では不安な様子は一切なかったけど、ナースエイドならば医療行為をすることはぜったいにないし血を見ることもそうそうないだろうから大丈夫!ってなノリだったとか?(前向きバカだし)。

ていうか「元外科医」であるならば、前回のおなかに傷を残したくない患者の件で大河先生に「絶対に傷を残さない」と約束させたのがますますひっかるよなー。手術に「絶対」はないことをだれよりも理解しているのが外科医だろうに。

で、主人公が本来は優秀な外科医であることと、初回冒頭から描かれていた血だまりに倒れている女性の横で泣き叫ぶ主人公についての説明が3話にして終わってしまったけど、病気を苦にした自殺だと思っていた姉が実は殺されたのかもしれない・・・って、そういう話になっちゃうか・・・。
主人公が自分を「人殺し」だと思っているのは少しでも長く生きてほしいという“自分のエゴ”から姉を手術したものの、記者としての仕事を続けることができなくなってしまったことで姉は「生きる意味」を失ってしまいその結果が自殺、つまりは自分が姉を殺したも同然という理屈によるもので、それがPTSDの原因だと。
でも姉が実は記者として何かを調べ続けていて、取材の過程で知ってはならないことを知ってしまったがために誰かによって殺されたのだとしたら、姉は最期の瞬間まで記者として命の炎を燃やし続けたということになり、PTSDの「原因」自体がなくなる、つまり主人公はまたメスを握れるようになるんだろうけど、『ナースエイド』どこいった?ってな話だろ。まさかトラウマを乗り越えてまたメスを握れるようになったけどこれからもナースエイド続けますなんて言うんじゃないよな?。

とまあそんな感じなんでお目当ての高杉くんも役柄に合ってるとは到底言えないし(あのときから時が経ってはいるので諸々進歩してるのだとしても、ドラマのタイトルになるほどの大手術のイメージが強い「バチスタ手術」を秒で終わらせて、しかもそれで治るわけではなく1年程度延命できるかもしれないだけとか、やっぱこれ医療ドラマじゃないよな)もうリタイアでいいかな・・・と思ったのに、ここで上杉柊平投入とかやめてくれよ・・・。
誰かが主人公の部屋を荒らしたのは姉のノーパソが目的で(記者なのにパソコンにパスワード設定してないんかい・・・)、突然訪ねてきた姉の恋人はそのノーパソの在処に心当たりがないか主人公に確認するため、つまり姉を殺したのは恋人の上杉柊平ってことになるにせよ、主人公とともに姉を殺した「犯人」を突き止めることになるにせよ、もうちょっと見続けなければならないじゃないのさ・・・。