『SUPER RICH』第6話

氷河衛という女性を主役にし、その相手役として赤楚衛二というトライストーンが絶賛大売出し中の俳優をキャスティングすることが決まったことで、じゃあ町田啓太もキャスティングしたいとなって宮村空というキャラクターを無理やり作りました。

ってな裏事情ではないかと邪推してしまったほど、空の「退場」が淡泊すぎてさすがのわたしも心が折れそうです。

空曰く5話のラストで優に目撃された「衛さんを抱きしめた」その時に『衛さんの気持ち』が解ってしまったとのことなので、それ以降、具体的に言えば衛さんの祖母の容体が悪化して施設を訪ねたことに気づいてはいるけど“優に任せた”し、祖母が亡くなり衛さんが葬儀を執り行ってることも知ってはいるけどあえて“なんの行動も起こさなかった”ってことだったのだろうと必死で補完したけどさ、このひとなんのために社屋兼住居で衛さんと同居してたのかってな話よ。

衛が優のことを「めっちゃ好き」だと思ったのって、今回の祖母に関する一連の言動が決め手になったとわたしは思っているのですが(+なんたら専務との勝負で自分の身体と引き換えに要求するのが「衛さんへの謝罪」だったこともあるでしょうが、実際にその勝負と謝罪を見せなかったということはコッチが本命だろうと)、もし空が同居してなかったら葬儀はともかく施設に同行することは空には無理だよね。衛から聞かされない限りそんな状況になっていることを空が知ることは難しかっただろう。でも「同居」しているわけだから優と空は条件としては『平等』だった。それはわかる。

でもね、この『平等』は優が選ばれるためのものでしかなかった。優だけが同居していたら抜け駆けのように見えてしまうところを空を同居させることでそれを回避したというだけ。
はじめから優ありきが過ぎて、そうだとは思っていても(そのつもりで見ていたつもりなのに)なんの行動も起こすことなく諦めてしまうとかガッカリだよ。
告白なんて同居してなくてもできるじゃん。衛さんのそばで寝起きしてこそのアピールをするわけでもないならなんのための同居展開だったんだって。
そのくせ優と2人で夜通し資料作ってそのまま一緒に寝ちゃいました・・・なんて描写だけはあるとかさあ。

ていうか、衛さんの個人的事情が優の知るところになったのって本業ではなくバイト(に行くときや帰ってきたとき)の時間が主だった印象なんだけど、週何日バイト入れてんのかしらんけど(早く借金返したいだろうから入れるだけ入ってそうだよね)通常業務+5時間勤務って普通に考えて身体壊すだろってのはそれとして、「バイト先で見聞きした情報」それも「違法カジノ」の情報をペラペラしゃべる優の職業倫理感ってどうなってんのよ。優が喋ったというよりあんなLINE送ってくるバイト先が悪いんだけど、“衛さんを侮辱した相手にケジメとらせる”にしてもなんでこんな描写にするんだろうなーとぼんやりするわ。まあそもそものところが普通にデリバリーが身体チェックもされずに「お待たせしましたー」って配達できる闇カジノに笑ったけど。



意識失くしてた(寝てた)っぽいのに玄関先が修羅場になってると見るやシャキっとしてテキパキと場を仕切りだし、ここから先はプライベートの話なので帰ってもらってもいいけどと言われて「興味があるので残ります」という碇さんはおもしろかったw。

衛と優がどうなるかには全く興味はないけれど、「公」はともかく「私」は充実してる衛に対し、抱えているものがそろそろ決壊しそうな今吉さんと絶賛つわり中の鮫島さんと優に好意をいだいてるっぽいリリカの三人には不穏なものを感じてしまうわけで、そこに松嶋菜々子も加えた女達の事情・心情についてはちょっと楽しみ。