『TOKYO MER~走る救急救命室~』第10話

え?まじで喜多見の過去が白日の下にさらされたのって、音羽先生に恋する妹のせいなの!?。え?ドン引きなんですけど。

というラス前回の始まりが、まさか背後で爆破ドーーーーン!で吹っ飛ばされた妹が「死者1名」となって終わるとは。

特撮だったらあちこち切れて流血はしてるものの立ち上がってもう一度変身できる感じの爆破なので「まさかこれで死ぬとは」という意味の「まさか」な展開に驚いたけど(ていうかこれ遠隔だったらアウトかもだけどその場にそっと置けば爆発しなかったんじゃ・・・?はっきり言っちゃえば「投げたことで」起爆したんじゃ・・・という気が・・・)、ここまでスーパーヒーローすぎた喜多見の心を折るにしたってひどすぎる・・・。
テロで両親を殺され、妹と支え合いながら成長して命を救う医者になり、テロリストを救ったらそのテロリストに妹を爆殺されましたって、いくらなんでも悲惨すぎでしょ。喜多見チーフの手を赤羽先生に止めさせるとかさあ・・・・・・。

患者として運びこまれたぶんにはテロリストだろうが人の命に変わりはないってんで救命し、患者の容体を優先して警察にその存在を隠したけどそれはあくまでも「患者」だからであってテロリストを匿ってるつもりではなく目を離した隙にどこかへ行ってしまったってなことだと思ってたら病院から出ていく椿に消毒液を渡して見送ったって、それは逃亡に手を貸したことと同じじゃんってな真相のようで(つまりアメリカで1年間投獄されてたのは別に冤罪ってわけじゃなかったと)、喜多見にも責任がないわけじゃないってところが非情すぎて。

ていうか直前に「お兄ちゃんの知り合い」から水筒を渡してくれ?と頼まれたのに忘れてる妹は最期まで馬鹿だし(そもそも(自分のせいで)テロリストとの関わりを疑われている渦中にいる兄に対し知り合いと名乗る人間から水筒などというものを預かるなよと。この時点でマジ馬鹿すぎて)、ていうかなんでテロリストがMERの待機場所にシレッと座ってんの。この病院のセキュリティどうなってんだよ。
喜多見の医者魂に心打たれて医者の卵として指示に従いテキパキ補助をしてるはずの学生たちは人命救助の傍らで「喜多見先生マジリスペクト」なツイートしまくってるし、今それツイートする必要あるか?と。
SNSからしか情報を入手できない公安に至っては言わずもがな。


そしてですね、今回の裏口の扉をバーンと開けて「重症者から先に避難しろ!」って言うのは本来ならば馬場徹さんの役目だったと思うと逃したものの大きさにガッカリするよね・・・。喜多見とバチバチしてた公安のオッサン誰だよあれ・・・。いや役者は知ってるけどさ。


しかしこうなってみると椿のこととか赤塚VS白金とか文珍とか、MERの存続とか、それらに残り1話で片がつくとしても気持ち的には「でも涼香死んじゃったしな・・・」ってことになってしまうとしか思えないのだがどうすんだろ。
なによりこの残酷すぎる現実、椿曰く「世の中は不条理」であることをたった1話で乗り越えてしまうであろう喜多見チーフにある種の畏れすら生まれてしまいそうなんだけど。