『大豆田とわ子と三人の元夫』第6話

どえらい作劇だな・・・・・・・・・(ぼうぜんとしながら)。

谷中敦いいいいいいっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」という前回のあの引きから、とわ子不在の状態で職場は戦場とわ子宅は地獄と化し、見ず知らずの人の家で寛いでるどころか言いたい放題の女達にムカムカしてたら(お前らが振り向いてもらえない男が揃って「結婚」した女が大豆田とわ子なんだからねー!と謎のマウントをとりかけたところで)言われっぱなしの元夫たちが「とわ子は自分たちの悪いところを指摘するようなことはなかった。自分たちはそんなとわ子に甘えていたのだ」ということに思い至り(それを最初に言い出したのがシンシンだってところがなんだかすごく良かった)、それぞれ女たちと向き合おうと(それはつまり元妻・大豆田とわ子からの巣立ち・・・ということになるのだろうか)したところで女的には「もう遅い」ってんで結果フラれたっぽくなるというトホホな結末となり、職場のほうは高橋メアリージュン弓削智久の間にこれラブフラグ立ってます?となったところで「社長会談は決裂」しそれでも社長とは連絡が取れないってんで「もしかして逃げた・・・?」と疑心暗鬼の社員たち・・・という不穏すぎる状況から流れが途切れることなく八作のところに誰かから連絡が入り、八作は誰かに電話をかけ続けるも不通で、コンビニに寄ってから駆け付けた先は病院で、唄がいて、唄の手が震えていて、廊下のベンチにはとわ子が座っていて、パーカーの紐を入れ直すとわ子の手を八作が握り、死んだのはかごめでした・・・ってなにこの怒涛すぎる展開。
前回「肩凝ったなー」とかごめが言ってたのは漫画を執筆してるからだとしか思わなかったのに、まさかあれが心筋梗塞の前フリだっただなんて誰一人察することなどできなかっただろう。

そういう意味では“かごめの親戚”なんて存在を登場させる必要などなかったと今では思うわけで、それは「八作が好きな女」を深掘りするための描写として違和感を覚えることなどなく見流していた自分のうかつさを思い知らされる。


仕事に私情を持ち込みまくりの糞野郎の車に乗り込んだものの、結果は決裂で契約破棄となり、会社にはなんの連絡もせず「社長は退席してどこかへ行った」のはかごめのことがあったからであろうわけで、もしかしたら交渉を放棄してかごめのところへ向かったから契約破棄という結果になったのかもしれない。
完成した漫画を読ませてもらう約束をしていたわけで、契約で揉めるようなことがなければまだ生きているかごめのところへ行けたかもしれないし、かごめの命も救えたのかもしれない。

というか、かごめのことを誰が交渉中のとわ子に知らせたのか?となるわけで、あの状況を見る限りおそらく唄がかごめを発見したのではないか・・・となるよね・・・(そしてそれをキッカケに唄は再び医者になる道を選ぶのではないか)。
そして好きでもない女の「私と付き合ったら絶対楽しい」「私と付き合わなかったことを一生後悔する」というどんだけお前自分に自信あんだよ!?発言を聞いてたときに好きな女が死んでいた八作は、この時点ですでにかごめ(ととわ子)に対する「一生の後悔」を抱えて生きてるってことなんだよね。


とかね、状況と状況の間を埋める想像はいくらでもできるし、「1年後」のとわ子が(社長なのかは不明なものの)変わらずしろくまハウジングで働いていることも『泣きながらご飯をたべたことがある人は生きていける』からってだけで充分なんだけど、まあ・・・・・・びっくりですわ。とにかくびっくり。


とか思ってたらさいごのさいごに一番のビックリきたー!オダギリジョーがいたー!!。


ほんとこのドラマのキャスティングがんばりすぎ・・・。