『大豆田とわ子と三人の元夫』第7話

甘いサンドイッチが好きじゃないので(というか生クリームが好きじゃない)フルーツサンドなるものを食べたことがないのですが、あんなに中身ボロボロ落ちちゃうもんなんですか?

という疑問から始まった第二章ですが、其処此処に「かごめがいない」影響があるなかで(とわ子と八作の間で「かごめ」という名前が出せない感じになっちゃってるところがなんとも言えないよね・・・。共に「好きなひと」を喪った者同士いたわり合いながらご飯を食べて、少し笑って、「げんき?」「げんき?」「ごめんね」「ごめんね」と言い合うことしかできないとわ子と八作が哀しい)、シンシンが人間的に凄まじい成長を遂げていてわたしちょっと涙目でしたわ。

“雑談はいらない、お土産もいらない。でも好きなひととの雑談はたのしいし、好きなひとにお土産をもらうのもうれしい”
“自分らしくして好きなひとに好きだと言えないなら、自分らしくなくても好きなひとに好きだと言いたい。そうやって続けていけばだんだんそれも自分らしくなっていくと思うし”って、『あの』シンシンがこんなふうに考えられるようになってるだなんてこの1年どんな日々を過ごしたんだシンシン・・・っ!!(でも「死んだおさかなのお寿司」というあたりは変わってなくて嬉しいw)。

だがしかしそんなシンシンの成長が霞んでしまうオダギリジョーインパクトよ・・・。
オダギリジョーってだけで強いのに、キャラとしても異様すぎて元夫たちが束になってかかっても敵わないとかそういう次元じゃない強さじゃないか・・・。
このオダギリジョーのまえでは谷中敦イカレ具合なんぞ前菜ですわ。
昨日の今日で顔を合わせ、昨日のことなどなかったかのように話かけてきたもんだから「人違いだったらすいません。私昨日あなたに似た方と自分の会社で会ったんですけど」と聞くとわ子に「あ、それ僕ですね」と比喩なんかじゃない言葉通りの『何考えてんだかわからない口調』でサラっと答えるオダギリジョーは恐怖の質が違いすぎる。


オダギリジョーの登場により先の展開が(さらに)まったく予想できなくて楽しみよりもゾワゾワのほうが強い感じではありますが、それはさておきクロワッサンって食べかすをこぼせばこぼすほど運気が逃げるってマジですか・・・?わたしまわりのパリパリ全部こぼすぐらいクロワッサンの食べ方汚いんですけど・・・・・・(そしてその食べかすをいと子が貪り食う・・・・・)。