『大豆田とわ子と三人の元夫』第8話

いやこれ「ツンデレ」とは違うだろ・・・というのはさておき(いやほんとうは「さておき」たくないのだけれど、ツンデレについて坂元さんと膝付き合わせて話し合いたいと思うのだけれど)、「バツサンの大豆田とわ子という女と小鳥遊大史という男が出会って特別な関係になるドラマ」としては小鳥遊大史という男にめったくそ興味はあるわけですよ。事実上の登場回であった前回は端的に言ってこの人狂ってない・・・?という意味での「恐怖」しかなかった小鳥遊だけど、「15年間人生がなかった」という背景がわかり、「社長の言うことは絶対」である理由もわかったことにより、ただでさえ顔面最強なのにキャラクターとして俄然魅力が増した。
これまでは元夫たちからのざっくり言えば“アプローチ”を受け(流し)てきたとわ子が、小鳥遊に対してはとわ子のほうからずぶずぶとはまってしまっていってる感じも新鮮だし。

でも、でもさ、これ「大豆田とわ子と三人の元夫」じゃん?。

「三人の元夫」の共通項である「大豆田とわ子」に「新しい男(の影)」が見えつつあることはドラマの流れとして間違ってはいないのかもしれないけど、今回元夫たちがしたことってとわ子の家で待ち合わせしただけじゃん。かごめという鎖に繋がれた者同士である八作と、明らかに変わってきているシンシンはそれでもとわ子との“関わり方”に見所があるけど、鹿太郎に至ってはただの賑やかしでしかなくなってしまっているわけで、それはちょっと違うかなーという気がしてしまう。
心はかごめにある八作は別として、シンシンは「元妻に新しい男ができる」ことを初めて経験しているのに対し、鹿太郎は「元妻が再婚」を経験してるわけで、その2人を「同類」にしちゃうのって勿体無いなというか。

でも、でもですね、オダギリジョーなわけですよ。元夫三人束になってかかってもあらゆる面においてオダギリジョーに勝てる気がしないどころか、前半で「こいつら邪魔だな」と思った三人の女ポジションに(気持ち的に)三人の元夫がなってしまいそうなのは元夫トリオ好きとして辛いんだけど、だがしかしオダギリジョーなんだよ!!オダギリジョーのトラックとか全財産と引き換えにしても乗っちゃうにきまってるじゃないか!!(机バンバン)。