『リコカツ』第9話

咲と紘一、咲の両親、紘一の両親、それから咲の姉のところと一気に4組の夫婦が「離婚」を選択し今に至っているわけだけど、お互い想いあっていることは明白なのに「職場と住居」という現実的な理由で夫婦生活を継続することはできないと判断し離婚することとなった主人公二人はともかく、それぞれの両親まで“歩み寄り”はじめてんのはバカバカしくて笑うわ。悪い意味でね。

事前にちゃんと話し合うことをせず言ってしまえば“勢い”で結婚した咲と紘一が愚かなのは最初からわかってるけど、両親たちが態度を軟化させた「理由」があまりにもくだらなすぎて、役者が気の毒になるレベル。
病気の治療を受けたくないという理由も首を言い渡されての懇願も離婚云々以前にまっとうな大人の言動じゃないし、どちらか片方であったならばまだしもダブルでこれだと白けるよ。

咲と紘一がすったもんだの末にようやっとお互いの「本当の気持ち」を伝えあうことができたのはそこでもキスしないんかい!!!!!な紘一含めよかったと思うし、それをアシストしたのが小説家先生ってのも実に“ドラマ的”でよかった。
咲の背中を押したあとなにやらつぶやいてたのを無音にするのも演出としてクサすぎると思いつつも小説家先生らしいっちゃらしかったしね(ていうかこれで咲たちの家を買ったのも(買ってくれたのも)小説家先生だったらどうしよう・・・キャラとして強すぎて大豆田とわ子の小鳥遊大史と双璧・・・)。

それだけに、脚本の粗さが気になって仕方がないのだけれど、残すは最終回のみなので、なんとか最後は綺麗にキメてもらいたい。