『機界戦隊ゼンカイジャー』第15カイ「ガチョーン!レトロに急旋回!」


え?ステイシーとヤっちゃんの間にフラグ立った!?介人の祖母ちゃん役とはいえ演じるのは元アイドル榊原郁恵ですから母の面影をそこに見てとった孤独な青年が心奪われることがあってもおかしくはないけど、え?ステイシーそっち?そっちにいっちゃう!??

と楽しみなようなそっちにはいかないでほしいような・・・と本編そっちのけで考えてたら、レトロワルドのほんとうの能力によって「楽しかった頃」に戻りたいと、過去に囚われてしまい行動不能となってしまう介人とゴールドツイカー一家にヤツデやゲストの少年や襲われた人間たち・・・に対し、ゼンカイジャーの四人(四体)は楽しかった頃も戻りたい過去も自分にはないと、「昔はよかった」じゃねえ、俺たちは「今を生きてんだ」ってんでレトロワルドの能力が効きません!という展開になっててびっくりしたわ。

「戻りたい過去などない」と言い切るのって結構難しいと思うんだよね、描写として。ポジティブに描くとしても今回のようなニュアンスで描くにしても、そこになにがしかの理由だったり説明だったりがどうしたって必要になる。でもそれがトジテンドに支配され階級社会で生きてきたキカイノイドならば、それこそ今回各人が思い出した程度の「過去」で理由としては充分に納得できてしまう(ガオーンだけは正直よくわかんないんだけど)。これまでも人間ひとりであとはキカイノイドという編成の利点、その妙を見せられてきたけど、今回はこれまでとはちょっと質が違う「なるほど」であった。

で、ちょっと気になったことがひとつ。
ジュラン達にレトロワルドの力が作用しなかったからジュラン達はギアトリンガーで変身することができたのに対し、思いっきり懐古主義モードであったがためにゾックスのギアダリンガーも木製となってしまったのか(あの格好であの変身シークエンスした結果変身できずに「・・・」ってなるのシュールすぎww)、それともジュラン達のものは五色田夫妻が開発した云わば「本物」なのに対し、界賊のものはそれをパクって造った装備だから、ギアダリンガーにだけ作用したのだろうか、ということ。
いくらジュラン達が今を生きているとしてもギアトリンガーも木製と化してたら完全に詰みの状態になってたわけで、だから話の都合上であって深い意味はないってんならそれで構わないけど、頭には留め置いたほうがいい要素かなー。


とか考えてたら、え?ステイシーが「さとしです」って言った?????