『リコカツ』最終話

相変わらず大事なこと肝心なことを相手に言わずに物事を決めるよな・・・ぜんぜん成長してねーじゃねーか・・・と思うところはありつつも、紘一は咲のために自衛官(メディック)を辞めてパリについていこうとしたし、咲は紘一のためにパリで研修するという夢を諦めようとした。
でも本音でぶつかり合った結果、咲は我儘を通してパリに行き、紘一は仕事を辞めずに咲の帰りを待つと決めた。
それは2人の判断であり決断であるわけで、それについては文句はないし、「サプラーイズ!」と予定よりもちょっと早く戻ってきた咲と紘一のイチャイチャも可愛かったんでハッピーエンドってことで綺麗に終わったとは思うんだけど、双方の両親までそれまでとの関係性とは違うから元サヤではないんだろうけど、でもまあ元サヤだよね、に収まってしまったところが不満ってんじゃないんだけど(そこまで入れ込んで見てたわけじゃないから)、所詮こんなもんかーという感じかなぁ。

というか、咲と紘一の間に子供はいないし、咲の両親も紘一の両親も子供が家庭を築いたことで身軽になったわけで、だから「離婚」もこう言っちゃなんだけど簡単にできたし、もう一度結婚するのも友達からやり直すのも勝手にすればいいがなってな話なわけで、でも子供がいる咲の姉のところはそうはいかないわけじゃん。いかなかったわけじゃん。「離婚」をテーマにしたドラマを作っておきながら、そこをほったらかしにしてありがちなハッピーエンドで終わっちゃったところが残念。

でもそういうものをまるっと包んで見えなくしてしまうだけの魅力が北川景子の咲と永山瑛太の紘一にはあったことは確か。この二人のキャラとしての魅力(というか力業)だけで最後まで突っ走り切ったといっても過言ではない。特に北川景子の可愛さ美しさがここまで炸裂した作品って思い当たらないもん。身に着けてるものをみてるだけでも圧倒されるのに(ハイブランドすぎて参考になど一切ならんレベル)それらに負けない北川景子のくるくる変わる表情という意味も込みでの「顔面力」を改めて思い知らされた3か月であった。