『桜の塔』最終話

初回からずっと主題歌合ってねーなと思い続けていたわけですが(宮本浩次ならばハード系でも情念系でももっとハマリそうな曲ある(できる)だろうにと)、最後の瞬間まで「こいつ何いってんだ?」な主人公にはこれぐらいノー天気なノリの主題歌でよかったんだな、と最終回にしてようやっとしっくりきたわ。
この曲が流れるなかポケットに手を入れ風を切って並び歩く新垣と馳からの、上條の話をしながら俺らも負けてらんないなと馳の背中を3割ぐらいの力で叩く新垣に対しそうだなといいつつ新垣の背中を10割の全力でぶっ叩く馳の図はとても良かったもの。

というか、新垣と上條と比べて馳は「小柄」ってイメージだったのに、この場面で新垣と並んで歩く馳が同じぐらいの背丈に見えたんだけど、千堂が逮捕されず地方に飛ばされただけで済んだってことは優愛の件も含めて揉み消されたってことなんだろうし(であれば優愛の「気持ち」に対してなんらかのフォローがあってしかるべきだろうよ・・・)それでいいのか改革派の諸君!?と思いつつもそれは馳の背中が伸びたからってことなのだろうと思うとそれだけでもよかったなと思える。
そして馳がこうやって胸を張って警視庁を歩けるのは新垣が必死の形相でドタドタ駆け付けドアに体当たりして救ってくれたからであるわけで、その記憶だけを残してあとはなかったことにします。