『姉ちゃんの恋人』第8話

だからさあ・・・ちょっと足を蹴ってしまったとして、ちゃんと90度腰を折って申し訳ありませんでしたと謝罪しても許してもらえないどころか、その場に少なからずの人がいるのにその眼前で“ひとけのないところ”まで連れていかれてボコられるって、それを誰も助けてくれない、通報してくれないってどんだけ治安悪いのよ。
人生で二度も「女と歩いてるところをチンピラに絡まれボコられる」だなんて、真人は“そういう人間”を引き寄せるなにかがあったりするんですかね?そうとでも考えないとあんな絡まれ方をする理由がわからん。

自分が逮捕されることで彼女を守れたと、そう思うことで耐えた真人が元恋人と再会し、幸せでいてと言うことができたってだけじゃダメですかね?。
(真人の父親のことがあるから割り切れない思いは残るけど、父親のことは桃子に和久井さんの母親が語ったことで終わりってことでいいし)
(でもいくら「謝らないで」「幸せでいてください」と言ってくれたからって、自分を守るために嘘をついたことで実刑を受け服役して人生が変わってしまった相手との会話よりも「駐禁切符切られそう」なことを優先するのはないだろう。顔はめちゃめちゃカワイイけど中身ひどいなこの女!と思うしかないんだけどこれはあれですか?桃子のほうがいい女ですよという描写のためですか?)
前回は物理的に守れなかった恋人を今度は身体張って守ることができたと、同じ目に遭っても暴力を振るわずに守ることができたと、真人が過去を乗り越えるためにこんな試練が必要ですかね?。

それで家に帰ったら弟たちと親友であり弟の彼女が笑顔で「おかえりー」と言ってくれて、みんなで笑ってクリスマスパーティーするんでしょう?。さっきあんなひどいことがあったというのに、心配させたくないからと笑顔でパーティするんだよね?。そんなの気持ち悪いだろ。わたしは気持ち悪いよ。


こんなことになるならば、せめて桃子の「肝っ玉」設定を活かしてデカイ声で助けを呼ぶとか口撃で圧倒して追い払って「真人さんが私を守ってくれるように私も真人さんを守るから」と言わせるとかさ、そういう「過去の乗り越え方」をしてほしかった。