『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』第4話

いやこれ、煽りとかそういうんじゃなくって安達のドラマとしては最高の最終回なんですけど、ここからどうなんの?。
いやどうなるって安達と黒沢の関係がどう深まっていくのか、藤崎さん目線でいうなら「安達と黒沢がこれからどう幸せになるのか」を描いていくのでしょうが、黒沢の自分に向ける恋愛感情を知り、その気持ちと自分の中にある黒沢への劣等感でぐちゃぐちゃになってたところで改めて黒沢の優しさであり人間性に触れ、気づき、心からの「ありがとう」を言えた。
そして黒沢によって少し、でも確実に変わっている安達は、藤崎さんの気持ちを軽くしてあげることができた。
黒沢が安達をすきで、黒沢が「こんな自分」のことを全面的に肯定してくれることを安達が知って受け入れて、安達はその嬉しさ有難さを藤崎さんにおすそ分けしてあげた。
黒沢も藤崎さんも安達も、みんな心がホワホワしてて、ああいい話だなーって、見てるわたしまで心がホワホワする素晴らしい最終回ってな気分だったのに、黒沢どうした!?と思ったらファイルを先輩に投げ渡して安達が黒沢を助けに!??次回はやくううううううううううううううううううううううううううううう!!
と秒で最終回気分吹っ飛びましたw。

やだもう黒沢どうなっちゃうの!???(安達的な意味で)。

ていうか今回の(今回も)黒沢はすごかった。

まず冒頭のアレな。「終わった?」な。
「それどんな意味だかわかってる?」から首ホールドしてキスしようとしたところに柘植から電話が入って(柘植の様子に怯えてるうどん可哀想・・・)、安達が電話受けてる間に正気に戻るというかタイミングを逸したと雄モードを解除するんだと思ったんで、電話を終えた安達に「・・・終わった?」と聞くやいなや『続き』をしようとする黒沢にびっくりしたんだけど、この「終わった?」の声音が・・・どう表現すればいいのか探しても探しても言葉が見つからなかったんだけどとにかくMAX雄でだな!安達への想い、というかはっきりいっちゃうけどこのときはもう性欲だよね、それが抑えられない、それこそ「冷静じゃいられない(冷静に戻れない)」雄MAXの黒沢に『本性』を見た感がしてちょっと怖いぐらいのすばらしさ。

そして「ありがとう、感謝してる」と安達に言ってもらえた黒沢の「大げさだなあ」な!。
これ、ありがとうと言われた瞬間の黒沢の顔を映さないところが素晴らしかった。その前に安達を通して黒沢の心中をわかってるからこれを言われた黒沢が今どんな顔をしてるのか、安達のありがとうをどんな気持ちで聞いているのかものすっごいわかるし、だからなんでもないことのような顔を必死で作ってから振りむいての「大げさだなあ」なんだけど、でも安堵と喜びが漏れちゃってるところに胸がぎゅううううううううううううっんとなった。このときの町田くんの表情はほんとうにすばらしかった。

「安達に触るな!(心の声)」はチンピラの手を掴めばいいだけであって安達をバックハグする必要はなかったのではないか?と思ったけどな(笑)。


それから今回メインだった藤崎さんはこれアセクシャルなのかなぁ?。安達の髪を整えてあげる黒沢を見てるのがまさしく「ニマニマ」ってな表情だったんで「あ、このひと腐ですね!」と思ってしまったのだけど、ただ単に今現在恋とかする気になれないというか、親や周囲からの結婚云々話に興味がない(今はそういうモードじゃない)ってだけなら「普通を装う」必要はないだろうと思うわけで、生まれてこのかたずっと性欲を伴う恋愛感情を抱いたことがない、というキャラクターなのかな。
そこはこれ以上掘り下げられることはないんじゃないかと思うので、黒沢とのあれこれがあっての安達が藤崎さんのために一歩を踏み出すことができて、藤崎さんにとってもそれは嬉しいことだったってことだけでいいと思うんだけど、なにげに藤崎さんの「安達くん、好きだなー」という気持ちが描かれたことは重要なのではなかろうか。
藤崎さんの「好き」は恋愛対象としてのそれではなく人としてのそれなのではないかと思うのだけど、安達に好意を抱いているのが黒沢だけではないということ、安達の良さをわかってるのが黒沢だけではないということ、つまり黒沢の安達評は決して黒沢が安達を好きだからってだけじゃないんだってことが描かれたという意味で、この回もとてもよかった。

あ、あと黒沢の安達への想いが藤崎さんにバレてるってことを安達が知ったことも今後の展開において重要な意味を持つのだとしたら、それすっごい楽しみ!。