『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』第11話

ねえちょっと「童貞が30歳の誕生日を迎えた瞬間他人の心が読める“魔法”を使えるようになった」などというトンチキ設定のドラマがこんなにも切ないとかある?ありえる??
安達が苦しんでるのは「魔法の力」があるからで、黒沢がもうここでやめておこうかという選択肢を提示したのはその「魔法の力」を使っても失っても自分との関係を続けることが安達にとっての苦しみであり不安につながってしまうのならばと思ったからで、なにもかもその「魔法の力」が原因なんだけど、その魔法の力は「30歳の童貞」に因るものなわけで、もう一度言うけどトンチキ以外のなにものでもない設定なのに、なのにここまで切ないことになっちゃうだなんてわたし聞いてないっ!!

というのが今の気持ちです。

安達の気持ちはわかる。他人の心が読めてしまうことに対する葛藤については正直わからんけども、他人の心を読むことに慣れてついつい黒沢の心の声に反応してしまい、柘植からは魔法に頼り過ぎるなと言われ、黒沢との付き合いのためにもこれからは魔法を使うことは極力控えようと努力してるところでプレゼンでのアレがあって、黒沢があんなにも協力してくれたというのに魔法の力を使ってしまったどころかその魔法の力を使っての評価を「すごいじゃないか」と喜んでくれて、もうどうしたらいいかわからないという安達の気持ちはわかります。
どうしたらいいかわからないけど魔法の力を消す方法は知ってるわけで、だから黒沢と「そういうこと」をすればいいと考えたけどやっぱりだめだとなる気持ちはわかるよ、わかるけどさあ!そんなふうに黒沢さんを突き飛ばすのはやめてよ。
ていうかなんで頷くの!?なんで頷いちゃったのよ安達!?。
EDが流れ終わって予告が流れるはずのところが突き飛ばされたまま安達が出て行っても立ち上がることができない黒沢さんの後ろ姿とかこんなのマジで見たくないんだってば!!。

お互いがお互いを好きだから、安達が黒沢を黒沢が安達を大切に思い合ってるがゆえのこの状況であることは誰が見たって明白で、「安達には笑っていてほしい」という黒沢さんの願いがどちらにとっても辛いことになっちゃってるわけで、もう一度書くけどなんでこんなことになっちゃったかと言えば「童貞が30歳になったら魔法使えるようになったから」であるわけで、それ含めてもうなにがなんだかわかんねーよコンチクショー!。「想いを伝えるクリップ」がいい仕事をしてくれるのだろうとは思ってたけどマイナス方向に仕事してんじゃないわよー!。

問題はさ、安達が自分に自信がなさすぎることなんだよね。
確かに、黒沢の想いを知ったことから始まり他者との関わりのなかで安達は魔法の力を使ってきた。黒沢のピンチを救えたこととか、魔法の力があったからこそうまくいったことも少なからずあった。だけどそもそも黒沢が安達を好きになったのは7年前なんだぜ?黒沢が安達を好きになった理由に魔法の力なんか一ミリも関係ないじゃん。
あの状況で突き飛ばされた挙句「魔法が使えるようになった」「人の心が読めるようになった」とか言われたら普通は怒るでしょうよ。そんなトンチキ言い訳するほどイヤなのかと思うよね、普通は。でも黒沢は怒るどころか「信じる」と言ってくれて、さらに安達の気持ち『だけ』を考えて「もうここでやめておこうか?」と安達に委ねてくれたわけで、その『気持ち』がわかんない?魔法使わなきゃ黒沢さんの『想い』がわかんないのかよ安達!?
ていうか黒沢さんも優しすぎんだよまったくよー!!!
OPの弁当作りはこれに繋がるのか!と思ったらメッセージ弁当キモ重っwwとか「俺の家でお疲れ様会」ってレベルじゃねえwwwとかつっこめないだろ黒沢さん!!

って、今はとにかく腹が立ってる。どうせハッピーエンドになるに決まってるんだけどさ!。
黒沢さんのことだから「(今日は)ここでやめておこうか?」って言っただけで付き合い自体を「ここでやめておこうか?」って言ったんじゃないよ?「もう逃がさないけど」って言ったでしょ?って意地悪笑顔でニヤニヤしながら言うんでしょどうせ!。
あーもう腹立つから早く次回を見せてくれ!と言いたいけどでも次回は最終回、つまり次回で終わりだとか、え?ちょっと待って?ものすごく見たいけど見たら終わっちゃうとかなにその拷問。