歌野 晶午『間宵の母』

間宵の母

間宵の母

女子小学生がふたりいて、かたほうの父親ともうかたほうの母親が駆け落ちしたことから物語がはじまって、残された二人の娘を軸として「その後」が描かれ、そして駆け落ちの「真相」が明らかになるホラーミステリーです。

ひとことでいうと「そしてみんな不幸になった」。悪意のあるなしに関わらず関わった者たちが軒並み「死」という不幸を与えられていくなか、あきらかになったそもそもの発端はロリコン野郎の所業でしたという胸糞物語が「デビュー30周年作品」ですか歌野さん・・・・・・(すきです)。