『インハンド』第10話

最終回がこういう話になるであろうことは紐倉教授と入谷の話で「米軍が開発したウィルス兵器」なるものが出てきたときから予想と覚悟はしてましたが、思った以上のパンデミック具合に気持ちがついていきません・・・。紐倉教授の「自分たちが蒔いた種」だという発言も、入谷のことも含め「責任」を取るというか「始末」をつけるというか、そういう気持ちになることも理解できるんだけど、ここまで爆発的に感染が広がってしまったらこんなのもう一人の人間が活躍できる(それでどうこうできる)レベルの事案じゃないだろうと・・・。

おそらくそこで肝となるのはこれが自然界に存在するエボラウィルスではなく米軍という悪魔の手が加わっているものであるということで、「人間が作ったものなら人間がどうにかできる」という落としどころに持っていくのかなーと予想しますが(そしてその鍵になるのが高家の友人女性が妊娠してること、つまりお腹の胎児なのではないかと)、それはさておきこんな状態で「内通者」とかどーでもいいわ!って話なわけで、最終回まで内通者がいる(それは誰だ?)というネタを引っ張るならばそれを軸にすればいいのにー(それで盛り上げればいいのに)と思わずにはいられない。

で、封じ込めされた村の「中」の話と「外」の話を平行させるために牧野をぎりぎりで脱出させたということでしょうが、このエボラは「飛沫感染する」ことがわかっているのに牧野を外に出していいのだろうか。牧野の足取りって市長に面会したあと“一次感染者の娘”と行動を共にしてたよね?。その娘は感染者と接触したとして隔離されているわけで、牧野だって感染してる可能性は否定できないと思うのだけど。そこもまた普通のエボラと違うから咳などの初期症状が出ていない段階であれば(娘はまだこの段階だよね?)感染はまず考えられないとかそんな感じなのだろうか。
でもそれを言ったらバスのなかで吐血した父親の血を浴びて発症した記者の周りにいた人間たちを閉じ込めるのではなく「離れろ」と言って身元の確認もせずに散らしてしまったわけで、その記者の身柄を確保すべく向かった紐倉教授たちもマスクすら着用していないわけで、だからエボラなんて話にしなきゃいいのにと。

ていうか時任三郎も咳込んで血を吐いてたからてっきり感染したんだと思ったけど、そのあと紐倉教授と車の中という飛沫感染上等な密室空間で普通に会話をしてるし、この人はエボラではなく癌かなんかの病気で余命を自覚してるとか?だから次世代のためにBSL4施設の建築を急いだ結果がコレだとか?。だとしたらあのタイミングで吐血するとか紛らわしいことすんな!と言いたい。


紐倉教授も高家も相羽村から出られないし牧野もそれどころではないだろうけど、サモンさんたちのごはんはどうなってしまうのだろうか。一日二日だったらどうにかなるとしても一日二日じゃ治まらないだろうし、サモンさんのお世話は誰がするのだろうか・・・ということが最終回で一番気になる。