
- 作者: 早見和真
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2012/07/04
- メディア: 単行本
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でも最後まで桐島が登場しなかった「桐島〜」とは違い、こちらは最終章が満を持しての「銀縁くん」視点の物語となってまして、これは結構カタルシス。別にびっくりするような“何か”が用意されてるわけじゃないんだけど、それまでの章で描かれていた云わば偶像のような存在であった「銀縁くん」に血が通い肉がついて、その上で救いがある。未来が見える。
未来と言えば各章の最後に銀縁くんが所属する早稲田大学との対戦結果として新聞記事がつけられてるんですが、これがいい味出してるなと。各章で視点になった人たちの未来がこの記事に詰まってる。
あ、今更ではありますが、「銀縁くん」のモデルはハンカチの人です(笑)。私ハンカチの人には全く興味はないのですが(かといってまー君派でもない。野球興味ない^^)、「銀縁くん」はちょっと好きかも。眼鏡だから(笑)。
てか銀縁くんの新聞記事を部屋中に張ってる兄貴に対して妹が「ジャニオタかよ!」と突っ込む描写があったんだけど、ジャニオタは新聞記事を壁に張ったりしねーよ!(綺麗にファイリングはするけど(笑))。