『仮面ライダーウィザード』第3話「変身!生中継」

ちちんぷいぷいの人については後述するとして、今回明かされたのは白い魔法使いの人によって魔法使いとしての能力=変身能力と記憶を失った少女を与えられた晴人は少女・コヨミと共に“自ら”面影堂にやってきたと。その理由はこの店の主人こそが指輪とベルト(システム)を創った張本人だからだと。それを晴人に教えたのは白い魔法使いの人で間違いないとして、でも主人(あれ?晴人たちは小倉さんのことなんて呼んでるんだっけ?「おやっさん」だっけ??)は自分が創ったものによって“誰か”=晴人(とコヨミ)がファントムと戦わねばならなくなるとは“実感レベル”としては考えてなかったと。そういうことでいいのかな。じゃあなんで、なんのために指輪創ってんの?って話になるわけで、それはおいおい・・・ってことなのかなーと。
てか・・・とりあえずおやっさんって表記にしとくけど、おやっさんって『石』を加工して指輪創ってるよね?。その石の出所とか入手法も多分おやっさんが指輪創り職人である理由に繋がるんだろうからおいおい待ちとしても自分が創ってる指輪がどういう能力(魔力)を有しているのか解らずに創ってんのかよ(笑)。それでも「前を照らしてくれそうな指輪だろ?」と言いつつ渡した指輪の能力が文字通り前を“照らす”ものだったことからしてハッキリとは解らないまでも“感じてはいる”のかなーなんて思うんだけど、結構ギャンブル的な行為よねw。
あ!でも前回登場した「スリープ」の使い方は上手かった!!。こういうのって玩具として指輪を何個出さなくちゃならないという前提がまずあって、そこでどういう能力を持たせるのかってのがそれに続き、そうやってできた『設定』を物語の中に落とし込むってな行程なんじゃないかと思うのですが、この「スリープ」はまず晴人の身体でもって能力を見せつつ劇中で“笑い”のシーンとして成立させ(ついでに晴人のちょっと抜けてるとこってか可愛い面も見せ)、そんでもって実際の使用法としてテレビ局に入るために警備員を眠らせるために使うってのはそのさり気なさってか“入れないところへ突入する”ための手段としてとても洗練された使い方だよなーって感心したわ。ああいう場面って「ゴメンっ!」と言いつつ首の後ろに手刀ぶっ込んで眠らせるとかさ、ギャグ寄り演出だったら「あ!!(あれはなんだ!?)」なんつって視線逸らさせた隙にダッシュ突破とかさ、まぁそんな感じになりがちだと思うのだけど、これはほんと巧い。晴人の状況判断能力の高さ(魔法を使いこなす能力の高さ)も見て取れたし、ついでに「いい夢見ろよ」ってのもイイし(笑)。この調子でいってくれるといいなー。
でもでも日曜の朝から小倉さんの毛むくじゃらの手のアップはちょっとキツイかも^^。


で、瞬平絶望への道は予想通りの展開でしたが、日本中で(ある程度の年齢以上の視聴者が)突っ込まれたでしょうがわたしも一応突っ込んでおく。
生放送どうやって揉み消すんだよwwwww。司会者については新聞報道でなんとか揉み消すってか誤魔化しきれるとしても録画された映像が一度でもアップされたらたとえ政府だか警察だかでもそれを封じ込めるのは無理だろw。ああいう生放送(WS)ってお目当て映像ゲットしようと録画してるオタク結構いるもんなんだぜ?(俺とかねw)。
つーかそれをリアルタイムで見てたロン改め木崎警視だっけ?国安ゼロ課の偉い人が見事なまでの「ブーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」を披露したのにはビビったわ(笑)。この人こういうキャラなん???(笑)。その後の「ファントムも魔法使いも何考えてんだ!?」ってのは言い方含めなかなかのモエ発言だったけど。
木崎警視のこの反応+生放送を揉み消すには限度がある以上、今回の作品では怪人と戦う魔法使いがいるってのはある程度周知の事実だってことなのかな。この映像は新しい特撮番組の宣伝だったんですよー(『テレビ夕日』だけに(笑))とかそういう説明で納得する人はするし、あれは本物の怪人VS魔法使いのバトルだって思う人はそう思ってると。番組スタッフなんかは洗脳でもしない限り長年共に仕事をしてきた司会者が実は死んでて怪人化してて、そこへやってきたチャラい兄ちゃんが変身したという“自分が見たもの”を忘れろったって忘れられないだろうし他人にだって喋っちゃうだろ。だからある程度ファントムと魔法使いの存在が国民の知るところなのは仕方ない的な感じなのかなー。
ていうか金剛寺演じる司会者が人望とか芸能界での地位とかどの程度のものだったのかこの話からは判断することができませんが、それこそオヅラとか今は亡きシンスケとかさ、それぐらいの・・・・・・まぁ力・・・か、そういうものの持ち主であったならばその力にすり寄り媚び諂うことで自分の立場を築いてる(築こうとしてる)人たちもいたと思うのよ。そういう人たちにとっちゃこの司会者が“怪人を生み出して死んでいた。今まで司会者だと思ってたのは司会者に擬態した怪人だった”という現実はそれこそ絶望MAXだと思うんだけど(笑)。ゲート以外の“絶望”はどうでもいいんかいと(笑)。
てかそこでそれらのフォローをするのが凜子の役目・・・・・・なんじゃないのかなぁ?。
今回の凜子は生放送の現場で何が起きてるか“解ってる”くせにテレビ画面にかじりつくだけで自分からはなにもしようとしなかったじゃん?。警察官としては動きようがなかったとしてもこの作品内での凜子の立ち位置ってか存在価値(理由)が「魔法は使えなくても私だって人々を助けたい」というものならばとにかく現場へ向かおうとするなり“凜子個人として”何らかの行動に出るべき(出ようとさせるべき)じゃないのかなーと思うんだけど。
だって劇中で新たな死者こそ出てないものの前回のサバトで少なからずの人間が「死んだ」わけだよね?。凜子はそのことを「知ってる」。死んだ人はもう還らないけれど、でもサバト犠牲者たちは擬態状態で今も日常生活を送ってると思われるわけでさ、その周囲の人たちにとってはまだ「生きてる」わけだよね。だから晴人がファントムを「倒す」ことは周囲の人たちに対して「死を齎す」ことになるわけじゃん。結果としては。
そしてそのことを多分木崎警視も「理解してる」。登場時は“悪”なのかと思った木崎警視は今回のブーーーッ!でもしかしたらそのフォローのためってか、既に死人でありながらも引き続き生き続けているファントムの動向とそれによって齎される様々な弊害をどうにかすべく秘密裡に動いてるのかしら・・・?なんて気もし始めたんだけど(ていうかこれ完全にレギュラーだよね?)、その木崎警視と晴人を結ぶ役目を担うにしても凜子自身の物語における在り方ってのはもうちょい明確にしておいたほうがいいんじゃないかなと思う。


今回の絶望描写はなかなか。魔法使える→使えないってことよりも、生放送で魔法使いと紹介され「チチンプイプイ」→失敗→ちゃんと仕込んでこいよ と吐き捨てられ呆れられる様を放送されたという事実に絶望だよね。だって↑で書いたようにこの映像をこの世から抹消することなんてできないわけで、しかもこんな面白い映像ときたらもうこの自称魔法使い(笑)に関する情報は調べられまくりだろ。奈良瞬平さんは丸裸にされたも同然ですよ。この先ずっと「ああ、あの魔法使いの」「チチンプイプイ(プッ)」って嘲笑混じりに指差されて生きていくハメになるのよ。こんなに絶望することってないよね・・・・・・。そこまで計算した上でのこの絶望演出なんですよね。エグいぜファントム!!。
と考えると、晴人の「お前の夢は俺が継いでやる(お前が魔法使えなくても俺が使えるからいいだろ?)」ってな口説き文句はちょっとズレてるような(笑)。
・・・ってのはまぁ冗談としてw。瞬平が自分が魔法を使えると思い込んだのはその直前晴人という本物の魔法使いに出会ったからで、そういう意味では晴人に責任・・・・・・じゃないけど、晴人の存在が瞬平を絶望するのに一役買ってしまったと言えるわけで、それを晴人自身理解した上で「お前の夢は俺が継いでやる」と、「俺がお前の最後の希望になってやる」と、そう迷いなく言い切る晴人は超カッコいいと思うの!!!。
そう言い切った後で晴人=ウィザードがすることってのはアンダーワールドで絶望を具現化した(?)モンスターをぶっ倒すことなわけで、それが『希望』の描き方として物足りないという意見もあるようですが、わたしはこれでいいと思う。凜子と瞬平の絶望と再生の物語を見た限りでは、晴人がするのは例えるならば心に生えてしまった絶望の木を根っこごと引っこぬいてやることだと思うんだよね。引っこ抜いて新たな木を植えることまではしない。今後他の名前の木のこともあるだろうけど凜子と瞬平に対しては“俺”という名の希望の若木を差し出しつつ「さあ、お前の手で新しい木を植えろよ」と言ってるんだと思うの。あくまでも最終的に木を植えるかどうかは相手の意思に委ねる。晴人がやってることってのはそういうことなんじゃないかなーと思うの、今んところは。晴人がなぜここまで揺るぎない言葉を他人に対して発せられるのか?ってのは今後の説明回を待つとして、“そういう主人公”は悪くないとわたしは思う。
でも白石くん晴人が男にエンゲージリング嵌めてやってるってのにまーーーーーーーーーーーーったくモエなかったんですけどどういうことですかっ!?????なにが!?誰が悪いのっ!??クソクソッ。


あーそうだ。ちょっと気になったんだけど、瞬平が晴人に魔法を披露しようとしてダメだったシーンで晴人に対して“魔法使えるようになったのが悔しいからってお前が邪魔してるんだろ!?”とか言ったよね?“二度と僕に近寄るな”とも。これちょっとなぁ・・・・・・。魔法使いになりたいと本気で思うようなメルヘン青年(メンヘルと空目してもいいですよw)がああいう状況で「おめーが邪魔してんだろ!」ってな言い方するかなーと。気持ち的には分からんでもないってか、舞い上がっちゃってたんだろうなーとは思えるんだけど、ああいう時こそその人の“本性”って出るもんじゃない・・・?。絶望から生還した後で凜子にちゃんと助けてもらったお礼を言わせてたから本来の瞬平はそういう人間であの時はファントムから絶望作戦を仕掛けられてる最中だったからこそのあの発言だった・・・ってんならそれでいいんだけど、そういう“設定”があるならば早いうちにそれをもう一度見せて欲しいなーと。ただでさえキモイなこいつ・・・・・・と思わせるのにw、その上ああいう本性の持ち主なんだよなーという引っ掛かりがあると今後いろいろと差し障りがあるんじゃないかと思うので^^。


ていうかフェニックスさんもなかなか・・・・・・・・・頭弱そうですよね(笑)。