『仮面ライダーW』第4話「Mに手を出すな/ジョーカーで勝負」

うわー!今回すっっっっっっっっっごく面白かったです。なんだかんだいいつつライダーは全て楽しんできてるわたしなのですが、キャストの萌えシーン目当てではなく純粋にストーリーを楽しむためにリピったのって久々かもしれません(普段どれだけ汚れた目でライダーを見てるかというね^^)。
3.4話のキーワードは「家族」だったと思うのですが、前編にあたる3話を見終わった後はフィリップの過去(敵との関係性)を匂わせるためのキーワードとして「家族」を用意したんだと思ってのに4話を終わってみたら園咲家という家族、依頼人の家族、そしてフィリップにとって翔太郎と亜樹子は『家族の代わり』であると幾重にも話が重なってて、でも受ける印象は全くぎゅうぎゅうじゃなくって、なんてスマートなストーリーなんだろうって嬉しくなりました。それでいて熱いんだよね。熱いってか王道展開。
スマートだと感じた理由は前編で撒いた伏線というか要素を全てきちんと回収してるからだと思うし、熱さってのはもうねぇ、なんと言っても翔太郎(W)がカッコいい!!ただ真っ直ぐ人のために戦う男(ライダー)ってやっぱりカッコいいわ!!。戦いの中で共通のビジョンを見たことで(意識の共有ってそこまで出来るんだね)フィリップの「家族」の存在と「家族」がフィリップにとって唯一検索できない項目であることを知った翔太郎は、その後ずっとフィリップを心配してなんとかしてあげたいと思い悩んでるんだよね。アバンではおやっさんの言葉を借りてフィリップの気を楽にしてあげようとし、その後も折に触れ何度もフィリップに心配そうな視線を送ってるんだよね。
探偵という職業柄、人(依頼人)のために動くのは当然なんだけど、今回の翔太郎はフィリップが抱えている「家族」「我が家」からなる問題からフィリップを守るというただそれだけの理由で無謀な勝負に出てそして勝利し、フィリップを「家族」の鎖から「家族・・・それなら代わりがある。ちょっと冴えないけどね」ととりあえずではあるものの解き放ってあげることができた。その流れが実にシンプルで自然で熱かった。
その中でマネードーパント・加賀を勝負の場に引きずり出すための餌として前回「ガイアメモリー何本もってるんだ!?」と興味を抱いていたのを受けてメモリを賭けの対象に使ったり、フィリップの不調の引き金になる「家族」を加賀が持ち出す流れも目線の動きや心拍数や発汗から相手に思い通りのカードを引かせる技術の持ち主であるならば前回の戦いでそのことに気づいても全然不思議じゃないしね、そしてなによりも勝利の引き金になる「二人で一人」というヒントを与えたのが亜樹子だったという展開が上手すぎた。亜樹子のキャラをブレさせることなく無意識でヒントを与えたのは亜樹子だったという展開はすごく上手かったと思う。三人の関係をフィリップにとっての「家族の代わり」というところからWの物語を始める(ことを視聴者に宣言する)というのが最初の課題だったのではないかと思ったのですが、フィリップのために無謀な勝負に挑んでくれた翔太郎と、そんな翔太郎を信じてあげられない自分の背中をドカンと押してくれた亜樹子の二人を“この”フィリップくんがそんな風に思う流れとして今回のエピソードは文句ナシだった。おまけにわたしにとってこれまでひたすらウザイ女でしかなかった亜樹子がちょっとだけ可愛く見えたしねw。最初の1ヶ月にあたる4話までで1年間物語を作る下地をきっちり見せてくれたなという印象です。
下地と言えばこれまで微妙にズレ続けていた「さあ、お前の罪を数えろ!」が今回はビシっ!と合ってたんだけど、今回のエピソードを引き立てるためにわざとそうしてたのかな・・・?とか思ったんだけど。だとしたらわたし今回のスタッフを全面的に信頼します!!。
そうそう、物語の中で最初から「仮面ライダー」を名乗るのではなくこういう形で「仮面ライダー」という名称を出してきたってのはオッ!?と思ったわー。そういやこれまでは「W(ダブル)」としか名乗ってないし、扱いとしてはドーパントと同類なんだもんね。しかも『いかがわしい都市伝説』扱い(しかも当の本人たちがそれを嬉々として受け入れてるw)(しかも名付けたのは敵なのにw)とかいかにもWのビジュアルに合っててすごくいいと思う。次に名乗る時に「俺の名は『仮面ライダーW』。さぁ、お前の罪を数えろ」って言われたらものすごく燃えるわ!!。
それからやっぱり翔太郎が報告書と称してタイプライターをローマ字(笑)でポチポチしながら事件を振り返る描写がいいと思うなぁ。ライダーというかヒーローものって敵を倒してとりあえず一件落着することが多いけど、そういう世界観なのであればそれは当然だしそれでいいとは思うんだけど、悪者倒して終わりってのはまぁ大人としては物足りない部分もあるわけじゃないですか。大人が見るもんじゃねーよって意見は無視するとして。で、Wの世界ではそもそも「怪人」はいないわけで、みんなもともとは人間なわけでさ、大金はたいて超人化したいと願う人はみんなそれぞれ何らかの問題や理由を抱えてるのだろうけど、Wが動くことによってその根本的なところは解決しない・・・ってのが着地点として好きだなと2つのエピソードを見終えたところで感じました。身柄を警察に委ねるってのも含めて。
そして翔太郎はライダーである前に探偵であるわけで、依頼に応えた時点で、今回で言えば家族の元にギャンブルに狂い変わってしまった娘を返してあげたところでその役目をキッチリ終えてるってのがいいなと思う。結果として借金は残ったままどころかあの娘かなり持ち出してそうだから逆に増えたんじゃないかとすら思うわけで、この先のことを考えれば幸せな未来が待ってるとは限らないだろうけど、それは依頼人家族の問題であってそこに翔太郎は関知しないってのがカッコいいわ。亜樹子は饅頭買ったりしてたけど、饅頭屋で翔太郎とフィリップと三人でお茶飲んで饅頭食ってるみたいなエンディングじゃないのが好みだなと。今のところWすごく好きです!ライダーをこうやって真っ当に楽しめるのってほんと久々な気がするわーw。


さてと、本来のわたしを出しますw。
まずは霧彦さんですよ!。霧彦さんの新郎姿も素敵っ><と思ったところでクレイドール(足は魔女っ娘系で可愛いけど顔がすこぶる怖いよー><)若菜姫の攻撃をドーパント化せずにマトリックス調(笑)でかわす霧彦さんとかズルイだろうwwwww。なにあの動きw。全裸といいこれといいイケメンに何やらせてんだってのw。
「余裕のつもり!?触れただけで死にますわよ?」
「つもりじゃない。本物の余裕だよ、若菜ちゃん」
モカッコよすぎ(笑)。
一発殴らせてくれないか?から記念写真まで敵サイドは独特の雰囲気があっていいと思うわー。
てか記念写真のねこドーパントガラ悪っ(笑)。
これ加賀は本来ならば前回のようにアフターサービスと称して助けてもらえてたかもしれないところだったけど、ちょうどその日の霧彦さんは全裸婿として大事なセレモニー中だったせいで不幸な結果に終わってしまった・・・ってことなのよね?。アフターサービス云々ってのは霧彦さんにWの姿を見せることで自分の知らないメモリがあることを知らしめることと園咲家がWのことを知っているという二点を描くためのシーンだったと思うんだけど、同じエピソード内で出たことだから前回は助けてくれたのに今回は何で助けてくれないんだよー><ってのを回避するのに結婚式中だったんで無理★ってのは自然な展開でこれまた上手いなーと思った。


一方の翔太郎。
「家族」「我が家」で検索したものの手にとった本がボロボロで読めないことを知り茫然自失なフィリップの気持ちを切り替えさせようと
翔太郎「完璧な人間なんて一人もいねぇ。互いに支えあって生きていくのが、人生・・・ってゲームさ」
フィリップ「その言葉も鳴海荘吉の受け売りだろう」
翔太郎「あーっ(帽子を取って空を仰ぎながら)・・・なんで知ってんだよ」
フィリップ「やめてよ。急にそんな兄貴風吹かされても困惑するだけだ」

って兄貴れんれんハァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン★
フィリップの口から「兄貴」って言葉が飛び出たもんだからわたくし異様に昂ぶったんですけども!!


ミリオンコロッセオに潜入したものの例のごとく暴走しマネードーパントに捕まった亜樹子が「わたしに手を出したら部下達が黙ってないわよっ!一人は・・・いまいち頼りないけどもう一人はちょーーーーー天才なんだからっ!あんたなんか簡単に一捻りよッ!」と啖呵切ると、マネーさんは「何言ってんだ?そいつはどこにいる」(といいながら亜樹子の首むんずと掴んで持ち上げてんだけどヒロインが全くピンチに見えない不思議(笑))と鼻で笑うわけですよ。翔太郎とフィリップはその様子をキバットから送られてくる映像で見てるんだけど(前回机の上にキバットが置いてあるのを見て亜樹子が何か悪だくみを思いついたような邪悪な笑みを浮かべてたんだけどw、あれは映像を送ることを思いついた顔だったのか。翔太郎と行動し始めてどれぐらいの日が経ったのか分かりませんが、早速ガジェット使いこなせてるってことはなんだかんだ言いつつ翔太郎が教えてあげたんだろうなーと思うと若干の嫉妬を覚えつつもニマニマするわー><)
翔太郎「あのバカっ!・・・・・・っていまいち頼りない方って」

と言う翔太郎の手から電話を取って亜樹子に電話をかけるフィリップ

亜樹子が携帯をマネーさんに手渡す

フィリップ「超天才の方だ」
ひゃーんフィリップたんすてきいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!!!この流れテンポいいわ面白いわカッコいいわで大満足><てかフィリップくんカワカッコイイじゃねーの!!!


そんなフィリップくんのピンチに立ち上がった翔太郎!!はいいんだけど、なにすんのかと思ったら「ババ抜きだぁっ」って顔も声音もカッコいいのに言ってることが残念すぎるw。
かと思ったら。
翔太郎「大丈夫さ。黙って見てな。おやっさんが言ってたぜ。男の仕事の8割は決断だ。そっから先はオマケみてーなもんだってな。俺はたとえ無謀でも、お前を守って勝負すると決めた。結果がどうだろうと悔いはねえ。お前は・・・・・・おやっさんから託された、大事な相棒だからな」
フィリップ「無理だ。無意味だよ翔太郎」
亜樹子「そんなことないっ!」
フィリップ「え?」
亜樹子「翔太郎くんは君のことを真剣に助けたいんだよ。だから信じてあげなよ!君たち、二人で一人じゃない」
翔太郎「そうだ・・・俺たちはW、二人で一人だ。(フィリップに振り向き)いつも二人で一人だよなぁ、フィリップ」
ウインクバチン★
ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああれんれんカッコいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!(リアルに絶叫しましたw)
翔太郎の意図に気づき微かな笑顔を浮かべながら頷くフィリップ。
翔太郎「勝負だ。次で決めるぜ」
マネー「フッ。笑わせんな。キッチリ絶望させてやるっ」
って我修院までカッコいいよwwwなんだこれwwwww。
そしてフィリップが目を閉じる。
と同時に翔太郎の『右手』がエースの札を弾き、マネーさんの手に残ったのはジョーカー(ババ)のカード。
残った札はいらねえ。俺自身が、ジョーカーだからな
キマったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!(←分かる人は少ないでしょうがキュンファイの実況調でお願いしますw)
はうああああああああああああああああああっれんれんがカッコよくて大変><まじまじ大変><><カッコよすぎて笑っちゃうんだけど(笑)。
これまでもベルトで二人の意識が同期してるらしき描写はあったんだけど、その効果というか能力をはっきりとは明かさなかったのはこの瞬間のためだったんだなぁ。この描写ひとつとっても今年はちゃんと考えられてる気がするわw。つーかババ抜きするってのに加賀の背後に鏡があるからそれ使ってなんかするのかな?と思ってたんだけど、勝負に関してではなく園咲家の記念写真に掛かってたとは嬉しい驚き。だとしても加賀はあの席でババ抜き勝負を受けるとか相当自信あったんだろうなー。その才能を何か他のことに活かせないものかと思うけど、ギャンブルにしか発揮できないのがギャンブラーなのよねぇw。


で、
「よく気づいてくれたじゃん、相棒」
ハァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン><
これ、「よく気づいたな」じゃなくて「よく気づいてくれたじゃん」ってのがいいのよね!冒頭で兄貴風吹かせてみた翔太郎だけど、ほんとはそういうタイプじゃないんだなってのが分かる。二人がフェアな立場なんだなってのがこの一言だけでも見えるんだよね。でも時々は兄貴ぶっちゃったりするわけですよ!そしたらフィリップたんは「やめてよ」って困惑しちゃうわけですよ!!ぐっはたまらんっ!!!!!どっちもタマラン!!!!!ラジオで若菜姫が自分達のことを話して笑ってくれたのを聞いて、「二人で一人の仮面ライダー『W』かー」でニッコリする二人がやだちょっと本気で可愛いんだけど!!!フィリップたんの肩に手を置く翔太郎の図が昭和テイストすぎてときめくんだけど!!(笑)。




あーやっぱディケイドイベWチームが出る日も行きたかったなぁ・・・。