『救命病棟24時』第7話「遂に感動の最終章!!緊急出動したドクターカーに最大の危機が訪れる!?仲間の死?そして進藤と楓の選択!?崩壊した救命センターに未来は訪れるのか!?」

進藤せんせええええええええっ!って言うより澤井いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!って叫んだ回数のほうが多かった最終回でしたが、なんとか無事に着地したなと。なんだかんだ言って収まるところに収まったように思うし、メイン回がなかった耳鼻科ひえピタにもちゃーんと見せ場があったし(これほんとホッとしたわー。「僕は幸せ者です」って言うひえピタとともに胸がじいいいいっんとなったもの)、進藤先生の熱意は裏を返せば妻を亡くした寂しさや悔しさや・・・あらゆるものからの逃げであるという小島からのツッコミもきちんと入れてくれたし、もちろん最後はビシっとカッコいい進藤先生で締めてくれたし、このへんはさすが熟練シリーズだなと。まぁどんなツテ頼ったんだかしらんけどただでさえ不足してるという救命医を5人も(それもドクターカーの専門医なんてものまで)引っ張ってきたということはどこかの病院ではその影響を被ってるわけで、自分とこだけ駒が揃えばそれでいいのかよ澤井!と思わなくはなかったんだけど(つーか看護師も追加してやれよ)、その澤井もまた巨大な権力相手にドン・キホーテを自認しながら立ち向かい始めたところだという結末だったんでギリギリ納得できるオチだったかなと思いました。澤井が挨拶という名目の演説を“ある誠実な救命医”進藤先生の言葉で締めたのは文句なしにカッコよかったなぁ。地味にときめいたのが澤井が演説の中で「救命医は麺類は伸びるから丼しか食べない」というわかりやすい例を出してその苛酷な勤務状況を伝えようとしてる一方でオフの進藤先生が立ち食い蕎麦を食べてるという演出でしたw。オン→丼(青椒肉絲)、オフ→蕎麦ってなんてわかりやすい男なんだ、進藤一生!(笑)。
工藤のエピソードも思いのほか丁寧に描いてて良かったと思いました。特別なんの努力もしないで研修医という立場まで進んでこれたってのは小島じゃないけど「感じわるー」と思ったけどw、そういう人だからこそ進藤先生にカルチャーショック受けるってのは理解できるわ。それならば初回とラス前では180度人が変わっちゃったのもまぁわからんでもないかなと。飲めないくせになぜあんな入りにくいところにあるバーに一人で行ったのか?ってのは謎だけどねw。
で、見終わった瞬間思ったことは「この世は金だな・・・」ということでした。金さえあれば客(患者)だって最終回の救急外来常連のおばちゃんみたいな根っこから腐ってるような人間は別としてやむにやまれず払えない人はちゃんと支払いするだろうし、そうすれば病院経営ももうちょっとマシになって救命の現場にもっとお金をかけられるだろうし、救命病棟24時というドラマの予算が増えればセットやらエキストラやらもっと見栄えのする映像が作れただろうしw、一件からはそんなにスポンサー料とれないから数で勝負とばかりにバンバンCM入れまくることもなかっただろうしw。


いろいろあったし満足いく救命の新作とは到底言えないわけですが、やっぱりわたしは進藤先生が好きなんだなと改めて思いました。今シリーズに対する最大の不満は進藤先生が(わたしが思う)進藤先生ではなかった・・・ってことなんだもん。確かに現在の医療現場はあらゆる意味で末期なんだと思う。だからこそ進藤先生のような人が必要だ!って思わせて欲しかったんだよな。だってそれでこそ救命病棟24時じゃん。それなのに冒頭で進藤先生よりも澤井先生と叫んだほうが多かったと書いたように進藤先生の存在感でありパワーでありオーラであり・・・その魅力が発揮できたとは言えないシリーズになっちゃったのが心底残念です。工藤が睡眠導入剤を使ってることにちゃんと気づける澤井先生と「自分にもそういう時期があったから大丈夫だろう」の一言でそれを片付けてしまう進藤先生(小島もだけど)を比べたら、澤井先生の言い分に頷くしかないのが悲しかったもの。むちゃくちゃなことを言ったりやったりしてもそれでもやっぱり進藤先生ってカッコいい!!無条件でそう思わせて欲しかったなーと思う。たとえそれが今の時代にそぐわなかったとしても進藤先生にはそんなもんは当て嵌まらないんだってのを見せて欲しかったなと思います。
とりあえずまだ続き(SP)があるみたいだし(助けられなかった人の息子からの伝言を伝えるシーンがなかったってことはSPは工藤視点かなぁ。目を覚ました工藤に伝えるとこまでやらなきゃ小島がノコノコ医局長面下げて出向いたシーンが無駄になるし)、SPの撮影がもう終わってる(現在撮影中もふくめて)のでないならば、江口の回復次第では年末にアグレッシブな進藤先生が見れるのではないか・・・と期待しててもいいですか?。