『侍戦隊 シンケンジャー』第三十幕「操学園」

なんつーかなぁ・・・・・・・・・学校に潜入も操られる人々も定番ではあるけどネタ的には面白くできそうなものなのに、全てにおいて浅かった印象しかないわ。まぁわたしにとってはスーパーシンケンブルーの襖バンクが見られたこととラストのウザアホ爽やかな流之介が救いというか、あれが見れたから今回はそれだけでいいです・・・あとは抹消します・・・って感じ。


そもそもシンケンジャーの世界観において『侍が高校に潜入する』ことが可能なのか?ってのはもうモヂカラ使ったでも黒子ちゃんの尽力ででもいいとして(つーか今回黒子ちゃんの出番がなかったんだけど!これはやっぱり流之介たちを潜入させるために黒子ちゃんたちが全力で動いてたからってことよね!そうに決まってるわっ!)、何故流之介とことはが潜入することになったのか、そこを殿か爺のセリフという形でいいから描くべきだろう。そこを描かずに千明のあの度を越した心配っぷりを見せられてもポカーンですよポカーン。しかもへんなBGMついてるし。いやね、ボケ×ボケだからツッコミ体質の千明が無駄に心配してしまうのは分からんでもないし、邪目線で見たら「ことはが学校でモテちゃうんじゃないか」とか「ことはが誰かを好きになるんじゃないか」って心配してんだろー千明ったらコノコノーーッ><とか妄想は出来るよ?。でもそれはちゃんとした土台があってこその妄想でさ、千明はいくら心配だからってこんな風にジタバタ落ち着かない行動をとる子じゃないじゃん。逆に周囲が心配しててもなんか食いながら“大丈夫だって。なんとかなるっしょ”とか言うのが千明じゃん。だから『ちょこまか動いて心配しまくる千明』ってのが全然面白くもなければ可愛くもないんだよ。てか“転校はさすがに無理だけど入り込むぐらいは大丈夫だろ”って千明が制服姿で現れた瞬間キャワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!って叫んだし。こんだけ心配してんだしこんだけ違和感ないんだからむしろ千明を生徒として潜入させ、教育実習生としてもうひとり押し込む枠があるのなら流之介か茉子さん、これでよかったんじゃないかと思うんだけど。順番的にことはがスーパー化する番だからことはを潜入させたってんなら大人としてはそれはそれで納得できるけどそうじゃなかったし、千明でなくことはを行かせた理由が欲しかったわ。ことはのエピソード自体も転校して2日しか経ってないのに「あの子はそんな子じゃない」だの「信じてる」だの言われても安い友情だなとしか思わないっての。そんで肝心の外道衆を探すという本来の任務はあてずっぽうにあたりをつけて右往左往した挙句、提灯で照らして怪しい糸見つけましたー!ってなんだそれ。てかあの光が何の光なのかよくわかんないんだけど、光れるんならさっさと光れよと。その提灯もって学校中を照らして確認しろよと。この結果見ちゃったらなんのために提灯連れてったんだってな話よな。ついでに言うと人間を操り人形化してお互いを殺し合わせるってのは外道中の外道だとは思うけどさ、そのターゲットに鷹白学園(だっけ?)が選ばれた理由も、シンケンジャーの戦いの邪魔させた理由も付けてほしかったと思った。前者はシンケンジャーを学園に潜入させるというネタが一番にあったんだろうとしても、後者はさっぱり分からない。あそこで生徒達にあんな行動を取らせなければシンケンジャーが鷹白学園に目を付けることは少なくとももっと後になったと思うわけで、今回の目的の場合はなるべくシンケンジャーに知られずに行動すべきだろうと。今回は物語の展開が荒すぎて(浅すぎて)、さすがに酷い出来だったと言うしかないです。
そしてその最たるものが殿にダイゴヨウが体当たりして突き飛ばした末の「また俺余ってるだろ」な。最後まで本当に『余ったまま』だった展開な。わたしはこれで笑えない。まずダイゴヨウが殿を『戦いの場で突き飛ばした』ってのに引っかかるし、千明と茉子さんの「もういいよ。このまま行こうぜー」「そうね。なんか新鮮な気もするし」発言も殿を舐めてるとしか思えない。殿を持ち上げろっていってるわけじゃなくてね、これは戦闘時なわけじゃん。この場での指揮官は殿なわけでしょう?。それを無視して新鮮とかそういう発言ってどうかと思うわけ。なんかここんとこ毎回書いてる気がしますが最近真剣度足りなくない?。殿と家臣たちが馴れ合う(もはや馴れ合ってるという表現しか浮かばないわ)のは構いません。へんな壁があるよりもそのほうが戦隊らしいっちゃらしいし。でもそれを戦闘の場でやるのはやめて欲しい。同じ「余ってるだろ」でもあの頃は再び合体しなおして敵を倒したのに比べ、今回は「殿の力抜きで」敵を倒せたことで家臣たちの成長を描いたってんなら土下座で謝るけどさ。せめて獅子折神が勝利のためになんらかの働きをしたならまだしもほんとに余ってただけってのはなぁ。まぁ獅子折神を余らせても勝てたのは獅子折神+新しい力で新ロボかパワーアップ展開の伏線ってことなんだろうけど(だよな!?)、これもまた寿司屋最強に絡めて何度か書いてるけど、だったらそれまでは殿が戦場に出る必要ないじゃん、屋敷の殿シートで家臣が勝利を持って帰ってくるのをどんと構えて待ってりゃいいじゃんって思うんだけど。結局寿司屋とそれ以外の力量差がありすぎてバランス崩れちゃってるってとこに落ち着くんだよなー。あーもうイライラするうううううう!。


今回の流之介は一人浮きまくる勢いで頑張ってました。
黒板にデカデカと文字を力にする侍(そして歌舞伎役者)とは思えないほどの悪筆で名前を書き殴り
「ハハッ(板歯スマイルキラーン★)。池波流之介ですっ(眼鏡クイっ)(←タマラン!!)。不束者ですが、みなさん、精一杯頑張りますっ」
で頭を教卓にゴツーーーーーーーーン。いまどきありえない掴みです。
かと思ったら、生徒の様子を探るために『授業中に掃除用具の中にもぐりこもうとし』何をやっているのかと女教師に叱責され
「いやぁ・・・いやっあのその・・・・・・申し訳ありませんでしたっ!」
って謝ればいいってもんじゃないだろうとw。そういうことは休み時間中にやっててくださいw。
トイレットペーパーも投げ込んじゃダメー><。
一方で、怪しい糸を見つけて「こいつを斬れば外道衆の術が解けるに違いない」と刀をシャキンと構えたり、アヤカシの気配に気づいて「そこだっ」とシンケンマルで射るのはめちゃめちゃカッコイイのよおおおおおおおおおおおおお!
一の目を倒し恵理ちゃんを守れなかった自分を怒ったことはの頭を優しくなでなでして「よかったな、もとに戻って」って言ってあげるスーパーシンケンブルーがめちゃめちゃカッコイイのよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
てか必殺技バンクかっこいい・・・っ。なんでイエローじゃないんだろ?とは思ったけど凛としててものすごくかっこよかった・・・(うっとり)。
そ れ な の に 。
一件落着したあと親友(笑)恵理ちゃんやクラスメイトと別れと惜しむことはに感激し
「(泣きながら)なんて素晴らしい友情だ。これぞ青春だッ!みんな、あの夕日に向かってダッシュでぇーーーーーーーーーい!ハッハッハッハッハ」→本気ダッシュ
・・・・・・・・・・・・。
校門の外で様子をうかがう殿たちに目もくれずその横を疾走する流之介を見て
寿「アチャー、雰囲気ぶち壊しだよ」
千「流之介、空気よめよー」
茉「まったく、先生気分が抜けてない証拠ね」
殿「はぁーっ。しょうがない奴だ」
とうんざりする殿たちにさらに目もくれず戻ってきて(笑)
「みんなぁーーーーーーっ!(両手広げて)おぉーーーい!どうしたみんなぁーーーーーっ!ハッハッハッハ。青春は待ってくれねーーぞっ!ハッハッハ、ヒァウィーゴッ!イェーーーッ!レッツゴーーーーーーッ!!」
ウゼエエエエエエエエエエエエエえええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!
後ろの生徒の一部がリアルにポカーーーンてなってんのバロス(笑)。てかなんで煽りがチェキラッチョ風なのwwwさすがすぎるwww。
もう文字通り全力で空回りしてた流之介が愛おしいです。


次回は(例年通りですが)映画でしか登場しないと名言していたハイパーシンケンレッドが登場ですって!寿司屋はさっさと殿の赤特攻服と恐竜剣を解明してみんなの分作りなさいよっ。