『侍戦隊 シンケンジャー』第四十六幕「激突大勝負」

変身前も変身後も、どちらも大変素晴らしい殿及びシンケンレッドのPVでした。殿PVとしては最高の出来と言っても過言ではありません。全編通してとーりいい顔してたなぁ。何もない自分にとって戦いだけが真実だという一種の悲愴感が顔に出てたし、白馬に乗ってシンケンマル担ぐ殿とかおかしいべ。ありえないレベルでかっこよすぎだべ。剣での斬り合いだけでなく足もつかったり葉っぱ投げつけあったりとまさに「なりふり構わない死闘」って感じだったし、無駄な戦いをやめさせるために自分の前に立ち塞がる爺を乱暴に押しのけることなんて出来なくて、ギリギリのところで庇いながら十臓さんの裏正を『背中越し』に受けるのとかねー殿レッドやっぱりカッコいい!!ってかシンケンレッドと言えばやっぱりコレですよね!!!。崖から落ちる時に爺の頭をしっかりと抱え庇うのもよかったわー。もちろん爺もね、殿に対する爺の長年の想いあっての殿PVですから。殿が死ぬ気で火のモヂカラを習得し志葉家当主としてシンケンレッドとして文句ナシの『殿』として成長できたのは、爺が、そして黒子さんたちもまた同様に『命を懸けて』殿を守り立て盛り立てきたからこそ、なんだよね。爺や黒子さんたちがいなければ殿は『完璧な殿』になりえなかった。その結果が『殿』ではなくなった殿が自分を「びっくりするほど何もない、空っぽ」だと言うことになってしまったわけで、殿を想う爺の複雑な心中もまた殿の孤高っぷりを後押しするわけですよ。
そしてそして、殿と言えば流ノ介ですっ!(きっぱり)。
「うちが殿様殿様ーって言うたびに、辛い思いしはったんかな・・・」
ということはの呟きを聞き、膝の上で両の拳をグッと握る流ノ介。
「丈ちゃんが何もないって・・・何もないって言うんだよ。そんなことねーよな?」
って寿司屋が涙目で縋る相手は流ノ介なの。寿司屋は流ノ介しか見てないの。自分の怪我を心配する千明やことはや、いつでもなんでもお見通し★な茉子さんではなく流ノ介なのよ。最終的に殿は空っぽなんかじゃないって言えるのは、侍として最も殿と気持ちを通じ合わせてきた流ノ介なんだよね。
「偽りの殿と家臣であっても、流ノ介たちと心を通じ合っていく様子が・・・それが嘘だけでは・・・嘘だけでは・・・・・・っ!」
そのことを殿に伝えることができるのはやっぱり流ノ介なんだと思う。
でも流ノ介は殿の元へ駆けつけようとする千明たちに続こうとしない。
「流ノ介・・・行かないのかよ」
「私は・・・・・・侍としてっ・・・」
誰よりも殿の元へ駆けつけたいくせに、誰よりも“侍”である流ノ介はその場を動くことができない。
そんな流ノ介の肩に「わかってるから」と手を置く茉子さん。
みんなが出て行った後、一人屋敷に残った流ノ介はいつも殿が座っていた上座に向かって
「殿おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
と嘆く。殿が実は殿ではなかったと知って以来、流ノ介は「殿」と呼んでなかったよね。誰にも聞かれないところで「殿―っ!」って叫ぶ流ノ介とかもうねもうね・・・。
サ☆イ☆コ☆ウ☆
なんて素敵な殿PVなのかしらっ!!。



うん?イヤミじゃないよ?w。



だってさ、前回から今回の終わりまでで『十臓とまるで外道衆のような戦いをする殿』以外は別に話進んでなくね?あ、シタリさんの命が半分になっちゃった><という出来事はありましたが、でも結局シンケンジャーサイドに何のダメージも与えられなかったってのがなんともねぇ・・・肝心の三途の川の水ほとんど増えてなくね??。二の目でやられてても三の目でやられてても、結果的にはいつもと同じってのがね・・・まぁシタリさんの命が半分になったってのは今後の伏線だと思うけど(だよな?)。姫が「一緒に戦ってほしい」頼んだ相手は家臣たちか寿司屋かはたまた殿なのかっ!?と1週間いろいろと考えたけど結果は家臣たちあてという一番無難なものだったし、どうにもこうにも燃える展開にならないんだもん。
てかさ、姫は「皆思うところはあるだろうが」ってちゃーんと家臣たちの気持ちを慮ってるんだよね。その上で「私と一緒に戦ってほしい。頼む」とまで言ってるわけですよ。姫は当主という立場として出来うる限りの歩み寄りをしてると思うのよねぇ。でさ、寿司屋は直接この言葉を聞いたわけではなくって丹波に寿司屋は寿司握ってりゃいーんだと言われた状態なわけだから姫(と丹波)に対してあんまりいい感情を持っていないってのはまぁ心情として理解はできます。でも目の前で姫が戦ってる姿を見てもなお認められないってか、千明に「お前ら、本当にあのお姫様と一緒に・・・(戦うつもりなのか)」と聞くのか?って思っちゃうんだよなぁ。わたしの中では寿司屋という人は生まれこそ侍ではないものの誰よりも「侍魂」を持ってる人なのね。まぁそう言い聞かせなきゃはっきり言うけど寿司屋ののさばりようを認められなかったからってのが実情なんだけどさ、モヂカラすら独自に開発しちゃうぐらい「侍」に憧れてるのが源太という人なのだと思ってるわけですよ。そんな源太には姫の戦いを見て「丈ちゃんのことは俺に任せろ。絶対に連れ戻すからお前らはそれまでお姫様をしっかり守って戦え」と言ってあげて欲しいと思うんだよなぁ。
でさ、寿司屋に対して千明が「もっと憎たらしいお姫様なら簡単だったのにな」って言ってたけど、これってつまりもっと憎たらしいお姫様だったらそんなもん放っておいてこれまで通り丈瑠を殿として戦っていけるのにって意味だよね?。それってヒーローとしてどうなん・・・・・・・・・?。血筋とか家柄とかそういうものに最初から現在まで拘ってない千明だからこそ許されるってかギリギリ許容範囲の発言なのかもしれませんが、姫が真の当主で封印のモヂカラを使える以上、憎たらしければ簡単だったとかそういう話じゃないだろうと。姫か殿どっちにつくかってな次元じゃないよね?あなたたちは誰の為に戦っているんですか?と聞きたいわ。今のシンケンジャーを見ていると「殿のため」と真顔で答えられても驚かないと思う・・・。
てかさ、家臣一同揃って殿かわいそう・・・殿の気持ちに気づいてあげられなかった自分が情けない・・・ってな思いで胸いっぱいのようですが、姫もなかなかどうして可哀想だと思いませんか?と。だって姫ってまだ14.5歳なんでしょう?。少女と言ってもいい年齢なわけじゃないですか。そんな女の子が『封印のモヂカラを習得したから戦う』と、『自分のために影武者を戦わせるわけにはいかない』と決心(判断)し、率先して戦いの先頭に立ってるわけじゃないですか。そんな姫に対してなにか思うところはないんですか?と思うんだけど。トランプをやったことがないデレ期の殿に驚いたりしてたけどさ、それって絶対姫も同様だと思うのよ。しかもこの歳で封印のモヂカラを会得したぐらいだからものすごい努力を、それこそあんたらの比じゃないほどの稽古をしてきたに違いないわけよ。そこらへんを思うに茉子さんあたりは似たような環境で育ったんだろうしなにより同性なわけだし、当主だけど中身は少女だってことにもうちょっと気を回してやれよと思うのっておかしいですかねー。その点では一の目倒した姫に「お見事」って感じで頭ペコって下げる流ノ介はやっぱり誰よりも「侍」なんだなーと思ったんだけど。
そうなんだよなぁ・・・やっぱり引っかかるってかどうも微妙な気持ちになるのは真の当主が10代の少女だってことが最大の理由なんだよな。別に性差別とかするつもりじゃないんだけど、“女の子”が戦ってるってのに兄ちゃん姉ちゃんたちがウダウダ言ってんなよ!おめーらヒーローだろうが!!と言いたくてたまらない。しかも姫ってば次回はハリセンツッコミまでやるみたいじゃないのさ。姫が丹波を叱る様が回を追うにつれてバージョンアップしてんだけどw、姫に笑いまで担わせといていつまで衝撃の展開に浸ってんのかと。早いとこ自分らのやるべきことに目を向けてくださいよと言いたいわ。


つーかドウコクさんいつまで三途の川に漬かってるんですか・・・・・・いい加減出てこないと大事な大事な薄皮太夫が殺られちゃいますよ!。