『侍戦隊 シンケンジャー』第二十八幕「提灯侍」

あーーーーーーもーーーーーーーーーーーイライラするーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
自分に。
寿司屋の能力に関するモロモロに関してはごくりと飲み込んだつもりなのに、やっぱ無理。萎えまくり。屋台に吊り下げられてた様子からして元々はただのごく普通の提灯だったと思うのだけど、それをベースに秘伝ディスク収納及び排出機能付き自動操縦ロボを作ったどころかそのロボは自我を持ってるとかね。しかもその自我も就職活動しちゃうレベルの自我だからね。そんなすごいものを自分のモヂカラだけで作り上げた寿司屋まじまじ最強じゃねーかと。つーかそんだけの才能と技術とモヂカラあんなら侍やめるとか凹んでないで寿司に見えないチェンジャー作ればいいんじゃねーのー?(鼻ほじほじしながら)。その間は殿たちが頑張って時間稼ぎしてくれるんじゃねーのー?(逆の穴もほじほじ)。
いつの時点で提灯ロボ制作に取り掛かったのか知らんけど、寿司屋も殿たちと一緒に戦ってるわけじゃん。しかも寿司屋にはそれプラス殿たちとは違って『寿司屋(台)』という本職もあるわけじゃん。おまけに殿たちと衣食住を共にしてないってことはそこいらへんも自分でやらなきゃならないってことじゃん。どう考えても殿たちよりも余剰時間があるとは思えないわけでさ、そんな寿司屋がたった一人であんなロボ作ってるとかさすがにちょっと無理ありすぎだろうと。作中時間がどれだけ流れてるのかわからないけどさすがにシンケンジャーに加わってから何年も経ってるわけないよね?殿たちのお召し物から判断するに、まだ半年経つか経たないかってなぐらいだよね?その間に海老蔵作ってインロウマル作ってロボ作ってってどんだけスゲーんだって。バンダイ方面からロボは何体出してくれとか色々と注文が来てるんだろうなってことぐらいは察せられるけどさ、出さなきゃならないんだったら例えば寿司屋が深夜屋台に向けてなにか打ち込んでる様子とか爺に何かを相談してる様子とかそれらしき描写を何度か織り込むだけで全然違うと思うんだよね。毎回毎回突然“実は前から作ってたものが出来ましたー!”って持ってこられても都合いいなオイとしか思えないでしょ。
でさ、最初に書いたようにごく普通の提灯からロボ作りだせんならとりあえず寿司屋は戦場に出ずそのロボ量産化することに力を注げばいいじゃんと思うんだけど。巨大化仕様にするには相当なモヂカラがいるだろうからまずは人間サイズを量産化すればいいよ。そうしたら殿たちが危険な目に遭う確立も多少は少なくなるじゃん。あれだけ部下の命より自分の命を優先することを悩んでいた殿だもの、人間の力必要なく戦えるなら喜ぶんじゃね?。侍としての殿の気持ちは無視するとしてね。まぁ今回は殿が腰とんとんしてたから万能というわけではなく多少は人の力も必要だってなことだろうけど、あの程度なら折神が余裕でこなせそうだし。
アクマロさんに攻撃され派手にふっ飛ばされてた流ノ介たちが単身ロボに乗り込み苦戦してる殿の元へ駆けつけようとしたのを「待てい!こいつに任せろ!」と制止され、到底侍とは言えないへんてこりんなロボが戦ってんのをただ見守ってるだけの姿を見た黒子ちゃんたちの気持ちを思うと、素直に新ロボつえええええ!だなんて思えない。これはわたしが寿司屋嫌いだってのが多いに影響してるとは思うんだけどさ、黒子ちゃんたちにとっては絶対に流ノ介たち>寿司屋だと思うのよ。戦いたくてもモヂカラを持たない自分たちは後方支援に甘んじるしかないわけで、流ノ介たちに対してすら心の奥底ではある意味嫉妬のような気持があると思うのよ。私にもモヂカラがあればって悔しく思うだろうし、でもそれは持って生まれたものだから仕方ないって自分を納得させてる部分って絶対にあると思う。それでも毎日稽古に励んでる姿や家臣として殿に忠誠を誓うその気持ちに日々触れることによって、「殿と共に戦うシンケンジャー」として認めることが出来たんだと思う。今となっては「俺千明派」「俺ことは派」なんつって特別に肩入れしてるかもしれないしさw、日々その成長を支える中で自分を投影というか気持ちとしては共に戦ってるような感じですらあるんじゃないかなーって思うのよ。それなのに突如現われた「侍ではない男」「自分でモヂカラを作った男」があれよあれよという間に次から次へといろんなものを作りだしてくれちゃってるだけでも黒子ちゃんにしてみりゃ「ハァ!?聞いてねーよ!」だと思うのに、お前らは大人しく見てろって言われたわけでしょう?自分のことのようにムカっときて当然だと思うわ。わたしだったらそうなる。つーか何度も何度も書いてますが、寿司屋はさっさと汎用モヂカラ開発しろっての!!。シンケンジャーという作品において「戦いたくてもモヂカラを持たないために戦えない存在」ってのはとても重要な要素の一つではあると思うけどさ、寿司屋登場以降モヂカラなんてただの言葉の上での扱いぐらいなもんなんだから、いっそあの提灯を黒子ちゃんたちに持たせて「御用だ!御用だ!」ってやらせればいいんじゃないの?飛び出す秘伝ディスクで多少なりとも攻撃できるだろうし、少なくとも今よりは直接的に殿たちの力になれんじゃね?。流ノ介が岡っ引きは侍ではないってつっこんでたけど、寿司屋のせいでどんどんと「侍」から離れてるような気がするんだよね。だったら黒子ちゃんの岡っ引き化もアリじゃないかとw。

あとさー、寿司屋のトラウマネタも微妙だった。トラウマが残るのはありだと思う。実際に死ぬに等しい思いをしたわけだから、あの瞬間のことを思い出すと恐怖心に捕らわれてしまうってのも尤もだと思う。でもそれを言うなら寿司が怖いんじゃなくて猫が怖いんじゃないかと思うんだけど。そんな単純なことじゃなくて、喰われることそのものよりも「喰われるってのに身体が動かせない恐怖」がトラウマの原因なんだってんなら寿司喰ってトラウマ解消されるわけねーだろと。てかそれを言うなら空き缶にされてスクラップ寸前だった女子高生はどうなんだ?って思うわけでさ、寿司屋のトラウマ解消するために納豆食ったり粉ふきいも食ったりサボテン突いてガッツポーズしたりお化け屋敷で気絶したりしてる合間に「源太ですらこんな状態なんだからあの時入れ替えられてた人々は大丈夫だろうか」って心配する素振りを見せてくれよと。今回与えられた命題は「外道衆サイドに新キャラ登場」「シンケンジャーサイドに新ロボ登場」の二点だったと思うんだけど、それと「苦手克服だいさくせーーーーん!」が全く関係なかったってとこがすこぶる微妙でした(千明の「源ちゃんと一緒に苦手なものを克服しようだいさくせーーーーーん!」に合わせてドンドンドンドンパフパフパフ♪と盛り上げる黒子ちゃんたちはほんとうに働きものですね・・・仕事とは言え健気すぎて泣けるわほんと・・・)。むしろ『お化け屋敷が怖くてお漏らしした殿』ネタをもう一度やりたいが為の寿司屋トラウマ発病エピソードだったとすら思ったわ。まぁその点に関してはお化け屋敷の前でガキーーーンと固まった状態で「そのっ・・・作り物がダメなんだっ・・・」と呟き(わかるような分からないような・・・w)、拳をギュっと握りながら恐らく心の中で(いざ参る・・・!)と言ったであろう殿はめちゃめちゃ可愛かったし、お化け屋敷の中であげた悲鳴も汗ダクで出てきてそのまま気絶しちゃう殿にもギャーギャー言いながら全力モエはしたんで(千明は中で丈瑠がどんな様子か確認しようぜーってニヤニヤしながら後を追うかと思ったw)靖子の思うがままってことなんだけどさー。
文句ついでに言っちゃうけど、寿司屋が“寿司が怖いからもうシンケンジャーやめる”って言い出した時に殿がなんら反応しなかったってのも気になりました。殿は源太という男がどういう男か、そしてどれだけ侍になりたいと願い努力してきたのか誰よりも分かっているんだろうから、その源太が言うんだからよっぽどのことなんだろうなと判断したのだとは思います。それでも殿には自分の言葉で源太が再び立ち上がると信じた上で(わかった上で)「そんな軟弱なことを言うならやめればいい」と言って欲しかった。なーーーーーーんか甘いんだよ、最近のシンケンジャーは。だって見たことがない敵が現われ防戦一方だった上に(殿の烈火大斬刀の使い方はカッコよかった!これは文句なしに素敵でした!)二の目ではなく切神などという新しい力を目にしたってのに、誰一人そのことを考えてる風もなくのんきに寿司食って談笑してんだもん。茉子さんなんて殺られる寸前だったのに。まぁ誰一人顔や身体に傷がある風には見えなかったしあんだけむしゃむしゃ喰えてんだからふっ飛ばされまくってたわりにはダメージはさほどでもなかったってことなんだろうけど(変身解除もされなかったしね)、それにしたって今日のあいつは一体なんなんだ?って会話ぐらいはあっても良かったんじゃないかなー。提灯が侍ではなく岡っ引きだってことよりも敵の見たことがない能力の方が重要だろうに、初期の頃のあの本気戦隊っぷりはどこ行っちゃったんだろう・・・と思った。


初登場のアクマロさんは初登場補正を差し引いてもなかなかの強敵そうで、十臓さん不在の隙間を少なからず埋めてくれそうで今後が楽しみです。「かつてシンケンジャーと言えばもっと強く手応えがあったような・・・」ってことは過去にシンケンジャーと手合わせをしたことがあるんだろうけど、ドウコクさんもその存在を知らないほど長きに渡って川の底に沈んでた理由はやはりシンケンジャーの力によって・・・ということなのかなぁ。もしそうだとしたら殿はともかく4人をボコボコにしシンケンピンクの喉元に剣を突きつけた瞬間、もっとこう・・・あの時はよくもやってくれたな的な復讐心みたいなものがチラっとでも見えるんじゃないかと思うわけで、今のとこは十臓さんやドウコクさんほどシンケンジャー(シンケンレッド)に拘ってる風にも見えなかったし、それよりは避けることなく剣を受けその技量を推し量ったりとドウコクさんに対して何か含むところがありそうな感じだなぁ。“ドウコクさんに付けられた創”の使い方は、ドウコクさんの力の強さを見せそしてアクマロさん退却の理由にもなったとはなかなか上手いなーと思いました。そいえばアクマロさんは水切れしてなかったよね?。まさかアクマロさんも元人間ってことはないと思うので、あれは長年川に漬かってたからそこいらのアヤカシよりも充水率が高いとかそういうことなのだろうか。


さてさて。今回は千明がいい子すぎて大変でした><。「わりっ。みんなにここまでしてもらったのに、俺やっぱり寿司に触れる気がしねえ。もういいよ」と力なく呟く寿司屋に
「元気だせって。つかまじでナシだから。俺、源ちゃんがシンケンジャーに入ってくれてほんとよかったって思ってるし。なんつーの?侍っぽくないっつーか、フツーの感じとかさ。ホッとすんだよ」
「丈瑠たちもさ、一緒だと思うよ。みんな頑張ってたろ」
もうもうもうもう、千明ったらなんていい子なのっ・・・・・・!!!。わたしずーっと殿や流ノ介には対抗心を隠さない千明なのに寿司屋に対しては最初からフレンドリーに接してるのが不思議だったんだけど、寿司屋への気持ちを聞いて、へんな意味ではなくて、千明も千明なりに“侍でいるための我慢と努力”をしてるんだなーと思った。それと千明が茉子さんを「姉さん」と呼んで慕う理由もわかった気がする。千明父が登場した回で茉子さんと帰り道にお茶してたけど、あれってもちろん甘いもの食べつつ肉体的に休憩したいってのもあっただろうけど、それよりも精神面の休息、息抜きがしたかったんだなって。流ノ介やことはに比べたら侍度が低い茉子さんの前だったから父親の好物(パンケーキとオレンジジュース)をついつい頼んじゃったんだろうし。そうだよなぁ・・・千明は友人に会うことを禁じられてんだもんな・・・。殿はもちろんのこと、他の三人もある程度特殊な環境というか、シンケンジャーとして戦うことを前提として育てられてきているのに対し、千明は自由にのびのびと普通の男の子として育てられてきてんだもんね。いくら侍として着実に成長してるとは言っても息苦しさを感じてて当然だよな。そんな千明にとって寿司屋の存在が「ホッとする」ってのはすごくよくわかる気がする。千明は素直で明るいけれど現代っ子だけにわりとドライというか友達と会えないのもまーしゃーないっすわってな感じで割り切れるタイプの子なのかなーと思ってたから、寿司屋を励ましたこの言葉にはじいいいいっん><となりました。これまで全然そういう素振り見せてなかったけど、時々は夜部屋で普通に楽しかった昔を思ったりしてたんだろうなーって思うとキュン★ってなる。よしっ!!これからはわたし千明と寿司屋の友情にも萌えることにするわっ!!!。



今週は流ノ介のツッコミが素敵すぎた。
変身できずその手からこぼれ落ちたスシチェンジャーを茉子さんに差し出され「離してくれ。くっつけっと筋に見えっから!」と言う寿司屋に対し、
「おまえがそう作ったんだろーが!」
そして屋敷に戻って「もうダメだ・・・俺の時代は終わったんだ」としょんぼりする寿司屋に対し、
「そんな時代だったことはないが、しっかりしろ!」
流さんテラクーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール(笑)。
そしてそして
「あ、気になってたんだが、それ、岡っ引きじゃないか?
・・・(もぐもぐ)
岡っ引きはー
(もぐもぐ・・・)
侍じゃないぞ」
視聴者目線のツッコミでたこれw。てか口に食べ物入れて喋んなw。一応頑張って咀嚼しようとはしてんだけどほっぺふくらましすぎ!口の中に米入れすぎ!!どこの蘭丸ですかもう(ちょうかわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい><)。
これを見たお友達が育ちいい子は口に食べ物入れたまま喋らんだろって言ってたんだけど、でもテレビで見た海老蔵(市川さんとこの方)は思いっきり口の中に食べ物入れながら喋ってたよw。でも顎の力が強いせいか咀嚼力がめっちゃありそうでそれがさほど汚く見えなかったんだよね。一応拳で口元隠しつつだったのもあるし。そもそも歌舞伎の家がいわゆる“良家”かっつったらちょっと違う気がするしね、ポイントは人に不快感を与えるか与えないかってことであってもぐもぐしてる流ノ介は見苦しくはなかったと思うんで、むしろ非常に愛らしい生き物と化してたと思うんで!!!だからわたしはこれはこれでよかったと思うよ?(笑)。


やべー、来週の予告に全くそそられねえ。