『侍戦隊 シンケンジャー』第四十七幕「絆」

冷静に考えてみればいろいろとおかしいところはそれはそれはいっぱいあると思うのですが、ごめん、今のわたしは冷静に考えられません><(考えたくないというのが正確な表現だけど)。


りゅうのすけえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ!!!!!!!!!!


みんな(って誰w)ごめん、わたし泣いちゃった><俺本気で泣いちゃったよ><。
自分の足に剣を突き刺し一人でギャーギャー喚いてる十臓さんにドン引きしつつ腰が引けたんだかなんなのか、その場にへたりこんでる殿に向かって伸びる青い水帯。
その向こうにシンケンマルをくるくるって回す流ノ介の姿!!。
ってもうこの時点でもヤバイのにさー、この後のやりとりがもうね・・・。
ボロボロに傷つき力なく座り込む殿に何と声をかければいいのかわからない家臣たち。「騙していて悪かった。早く姫のところへ戻れ」と言って自らはどこかへ行こうとする殿に
「殿様っ・・・・・・嘘じゃないと思います。ずっと一緒に戦ってきたこともお屋敷で楽しかったことも全部ほんまのことやから・・・せやからっ・・・」
「殿様」と呼ぶと殿が苦しむのではないかと躊躇いながらも必死で縋ることは。
なおも
「俺が騙してたことも本当だ。ただの嘘じゃない。俺を守るために、お前たちが無駄に死ぬかもしれなかったんだ。そんな嘘の上で何をしたって本当にはならない。・・・早く姫の元へ帰れ」
と屁理屈を重ね去ろうとする殿に、「・・・ったく」と言いながら駆け寄り殿の両肩に手をかけ強引に自分を向かせて殴る千明!
ついいつものクセで華麗に避けちゃう殿!
避けんな馬鹿っ!
そう叫びながら再度グーで殴る千明!!
今度は避けない殿!!!
殴られてちょっとびっくりしちゃったっぽい殿!!!!!!!!!
「今ので、嘘はチャラにしてやる。だからもう言うな。何もないなんて言うなよ。何もなかったら俺たちがここへ来るわけねーだろ!!」
ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーっ><「避けんな馬鹿っ!」って怒られて一瞬ビックリしたあとほんとに殴られてみた自分にさらに驚いちゃったっぽい殿キャワアアアアアアアアア!そんでもってヤケクソっぽく「馬鹿っ!」て叫んでつっかかる千明キャワワワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
と腐全開で悶えまくったところへ殿に歩み寄る流ノ介の足が見えて、そしたら殿をクールに見下ろしながら
志葉、丈瑠。私が命を預けたのはあなただ。それをどう使われようと文句はない。姫を守れというなら守るっ。ただし!侍として一旦預けた命、責任を取ってもらう
跪き控えのポーズを取り
この池波流ノ介、殿と見込んだのはただ一人。これからもずっと
ピ、ピ、ピッギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ちょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお流ノ介えええええええ!りゅうのすけがカッコよすぎるんですけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

すいません、目がすべりますよね、ウザイですよね、ほんとごめんなさい。でもこんなんじゃまだまだ足りない><この漲り具合を表現するにはこんなもんじゃ全然足りませんっ><。
殿を見下ろす流ノ介の目が見たこともないほど冷たいというか厳しいものだったんで、朔太郎さんにああ言われ黒子さんたちに「侍として悔いのなきよう」と背中を押された結果この場に来たわけだから殿を否定するような発言をするわけないだろうと思いながらもでもちょっとドキドキしたよね。流ノ介の顔がほんとに怖かったから。そしたら「志葉、丈瑠」って呼び捨てだもん。わたし初回の感想で流ノ介の丈瑠呼びが待ち遠しいって書いてるんだけど、その時に妄想したような形とははっきりいって180度違ったけど、でもこれはアリ。断然アリです。自分が命を預けたのは「殿」ではなく「志葉丈瑠」なのだと。千明たちも同じことを言ってるんだけど、流ノ介のこの言葉は影だろうがなんだろうが「侍」として生きてきた殿の心に一直線に刺さったよね、確実に。しかも言ってることがまたカッコいいのなんのって。「預けた命をどう使われようが文句ない」「姫を守れと言うなら守るっ」「ただし預けた命の責任は取ってもらう」だぜ・・・これまで殿に対してはずっと敬語で話していた流ノ介が殿に対して初めて同等の立場で物申してるんだぜ・・・流さんカッコよすぎるってばー。この時点でもう臨界点突破の格好良さなのに、そこから再び膝を付き、自分にとっての仕えるべき主は後にも先にも殿一人だと、殿と見込んだのは志葉丈瑠だけだと!凛々しく宣言するとかね・・・・・・・・・・・・なんかもう・・・ごめんわたし訳がわかりません。この1年間どころかこれまでのいろーーーーんなことがそれこそ走馬灯のように甦り、マジでわたし死ぬのかと思ったわ・・・。
って作品外にまで壮大に回想範囲を広げつつフルフルしまくってたらですね、流ノ介の超絶燃え台詞に続けて
「俺も同じくってとこ。まだ・・・前に立っててもらわなきゃ困んだよ」
「うちも・・・(流ノ介の横に跪き)うちも同じくです。それに、源さんや彦馬さんも」
「黒子の皆さんもだ」(←私にとっては殿は殿です宣言をしたのにも関わらず、流ノ介ってば調子のってまだタメ口!!!(笑))
「丈瑠、志葉家の当主じゃなくても丈瑠自身に積み重なってきたものは、ちゃんとあるよ」
とみんなから励まされた殿は「俺に・・・」と呟きこれまでのあれやこれやを思い出すわけですよ。この回想シーンが戦いではなく屋敷の中で家臣たちと楽しくやってるあれやこれやなわけですよ。
で、
「俺にも・・・」
ともう一度呟き家臣たち一人ひとりと目を合わせた殿は・・・・・・
一滴の涙をポロリ・・・・・・・・・・・・・・・
ポロリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?
殿おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!
(ダーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ ←わたしの両目から滝状の涙が流れ落ちる音)


流ノ介の丈瑠呼びが思ってたのと違ったと書きましたが、まさか殿が泣く展開になるとは全くもって思ってもみませんでした。正直見たくなかったです。この期に及んでも『殿が家臣たちの前で涙を見せる』なんてのは見たくなかったと思います。でもいいの。いいんです。ヒロイン(殿)の迷いをヒーロー(流ノ介)が打ち消したと思えば、ヒロインの危機をヒーローが救ったと思えばこれでいいんです。間違ってない。わたしの見方は間違ってないぞー!。



・・・ってこれだけだとあまりにもわたしが馬鹿に思われそうなので(実際馬鹿なんですけどね^^)ちょっとまぁ・・・気になる点も挙げておきます。
やっぱりどう考えても 丈瑠>世界を守るという使命 になってる感は否めませんよね・・・。姫以外の侍たちは完全に“守るべき人々”ではなく“殿だけ”を見てる。それでも一応確実に一件落着にしてるわけで、つまり逆の見方をすればこんだけゴタゴタできるのも外道衆が情けないからだと言えると思う。だってもしアクマロさんがまだ生きててね、今この瞬間に地獄祭りを開催しようとしてるんだとしたらお家騒動なんてやってらんないと思うのよ。流ノ介たちの言葉で復活した殿が「お前たちは姫のところへ。俺はバックアップに向かう」と“指示”してたけど、てことは殿は変身こそできないけど(でも十臓さんと戦ってる時は変身してたよね・・・じゃあなんで今日は素顔でナナシと戦ってたの?)(カッコいい殿を見せつけるためのサービスですよねー!)でも戦いに加わることを禁じられてるわけじゃないってことでしょう?。それなのに殿は自ら戦うことを放棄した。それが出来たのは世の中がさほど危機ではないから・・・ってことになるよね?。・・・外道衆なにやってんだと。いや、シタリさんは何やってんだと、お前ヤル気あんのかと言いたいわ。使えもしない三の目のために命半分くれてやるぐらいなら、シンケンジャーが志葉の当主がニセモノだったと知って揺れている今こそアヤカシガンガン送り込んでシンケンジャーを叩けよと。そう考えると世界が一番大変な状況だったのってやっぱアクマロさんの地獄祭りの時だったと思うんだけど、それを止めたのは十臓さん・・・・・・・・・なんだよなぁ。そしてその十臓さんを本当の意味で止めたのは裏正(妻)の想いだと・・・(これの何が「十臓さんにとっての『真実』」だったのか、よくわからなかった・・・)。シンケンジャーって何のために存在してるんだろう・・・ってぼんやりするよね・・・。
朔太郎さん(と黒子のみなさん)が流ノ介に「姫を守る、それは当然だ。だがあんたが侍として仕えると決めたのは当主という器か、それとも中身か?」って問うたのも、一見まっとうなことを言ってる気がするんだけどでもよくよく考えたらおかしな言い分ってかさ、侍ってのは本来「人に仕える」という意味なわけだから、犬と違って主は自分で選べるってところまでは間違ってはいないと思う。例えば戦国時代であったならば自らが仕えるべき殿を選び、その殿を守り立てるために命を賭ける、それこそが「侍」なんだと思うんだけど、シンケンジャーの世界観ってか志葉家当主と家臣たちの関係性としては、まず「侍」は「外道衆から人々(世界)を守るため」に存在してるわけですよね。そして「志葉家当主」に仕える理由は「志葉家当主だけが“封印の文字”を使えるから」であり、当主の命を守る理由もそこにあると。であるならば、シンケンジャー世界の「侍」として仕えるべきなのは「中身」ではなく「器」なんじゃないか?と思うんだけどね。志葉家当主がめちゃめちゃイヤな奴だったとしても、そいつが当主で封印の文字を使えるならば仕え守らなければならないのがシンケンジャー=侍ではないのかと。まぁ予告の感じからして「姫を守るためにお前たちの命、改めて預かった」という二重構造ってかめんどくさい再確認をするみたいだけどw。前々から思ってはいたけど、この作品における「侍の定義」ってほんと曖昧だよねぇ。
寿司屋もなぁ・・・・・・・・・「寿司屋でよければ、お供するぜ」「頼む」ってここだけ局所的に見れば燃えシーンなんだろうけど、「お姫様もやるじゃねーか」ってココ!?戦う姿を見てじゃなくて丈ちゃんと家臣たちの絆を悪く言う丹波を懲らしめたココで思うことなの!?って微妙な気持ちになったわ。しかも寿司屋って寿司屋は寿司だけ握ってろって言われたときに「俺は丈ちゃんと行くからお前らは侍として姫を支えてやれ」とか言ったくせに、実際に姫と千明たちが戦ってるのを見て「お前らそれでいいのか?」とかさ、まるでよく平気で姫と戦ってられるな的なこと言ってたわけじゃん。そんな奴がなに偉そうに「お供するぜ」とか言ってんだって。だって姫は「影とはいえ、家臣との絆は結ばれているのだ。私は自分の使命だけに夢中で、私が出ることで彼らを苦しめることまでは思い至らなかった」とまで言ってるわけよ?。丹波が「血のにじむような努力の末封印の文字を習得した姫を有難がるどころかないがしろにするとは」みたいなことを言ってたけどさ、これって今回一番の正論だと思うのね。殿には流ノ介たちや寿司屋がいるけど、姫にはいないわけじゃん(丹波はいるけど)。ほんと姫に対するフォローがなさすぎるんだよね。寿司屋が姫を認めたことがそれにあたると思ってんなら大間違いだと思う。むしろ寿司屋には「俺はあんたのことを誤解してた。侍じゃないけど俺も一緒に戦わせてくれ」って土下座で謝らせるべきだろうが。そうでもしなきゃ一連の丈ちゃん可哀想騒動で暴落した寿司屋の株持ち直さないと思うんだけど。


ついに退場となった十臓さんと、ラストバトルを前にドウコクさんの為に未練(人であった過去)を捨て、真の外道となるべく目覚めた薄皮姐さんの対比は素晴らしかったと思います。ともに「剣」と「三味線」というかつては人間であったことの象徴である存在を手放したわけですが、十臓さんが死ぬまで執着し続けたシンケンレッドの外道落ちを寸での所で阻止し、家臣たちとの絆を取り戻したことを見届けまるで浄化されたかのごとく消えていった裏正と、ドウコクさん復活の材料となった新左(三味線)。つまり裏正はシンケンレッド復活の、三味線はドウコクさん復活の鍵となったわけで、十臓さんと薄皮姐さんの関係性も合わせてこういう因縁の作り方は上手いなと思うんだけどなぁ・・・。


というわけで、ついに復活したドウコクさん。
「戻ったぜ、太夫
めちゃめちゃエッローーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
予告で薄皮姐さんを抱き寄せるドウコクさんエッローーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!
薄皮姐さんを手に入れ真の男(笑)となったであろうドウコクさんを倒せる気はやっぱりしません(笑)。