『侍戦隊 シンケンジャー』第二十五幕「夢世界」

声の人の出演とあわせて薄皮姐さんの過去回は当初から待ち望んでたのでそれは素直に嬉しかったし、朝の子供番組(ヒーロー番組)らしからぬロミ姐さんのガチ怨念演技っぷりにはゾクゾクしたけどね、二人の子供とダンナの食事用意してルンルン♪な茉子さんやレースクイーンに挟まれてウハウハなサラリーマンやお姫様(なのかあれ)になったOLと比べたら薄皮姐さんの見た夢はあれ「夢」じゃないよなw。現実にあったことってか過去の記憶だよな。まさか外道に堕ちたものには幸せな夢を見ることすら許されない掟がある・・・とか?(あの外道衆ならばあっても不思議じゃないわ)。
死病に罹り斬っても斬ってもその恐怖から逃れられず外道に堕ちた十臓さん。
そして愛する男に裏切られ嫁どころか一族もろとも焼き殺し、詫びようとした男の口を塞ぎその姿を怨念で三味線に変えた薄皮姐さん。
二人が生きて外道に堕ちた理由を知ったシンケンジャーがかつて仲間を救うために外道に堕ちる決意をしたことをどう思ってんだか聞きたいわ。行為としてはどちらも大量殺人だよな。前回の感想で死ぬために自分より強いものと斬りあいたいと願っているのではないか?と書いたものの十臓さんの想いそのものはイマイチよく分からないんだけど、薄皮姐さんは全員皆殺しにしても愛する男をほかの女に渡したくない、盗られるぐらいならいっそ殺して自分だけのものにしてしまいたい・・・って強い想いが男を三味線に替えたってことよね。漠然と想像してた『生きたまま外道に堕ちるほどの行為』よりはどちらのケースもありがちだな・・・と思ったんだけど(わたしの脳内がどれほど酷い妄想で渦巻いてるかといういい証拠ですね^^)、それでもまぁ共通することとしては『誰かを犠牲にしても成し遂げたい独りよがりの想い』ってことになるのかなぁ?『念』と言い換えてもいいけど。そしてその犠牲ってのは手っ取り早く大量の人の命だと。で、あの時シンケンジャーは『ことはを救いたい』という想いだったわけよね。つまりことはを救うために関係のない人々の命を奪う覚悟をしたってことになるわけでしょ。実際に命を奪うことを想定してたかどうかは定かじゃないけど、それに匹敵する行為を行わなければならなかったわけで、実際にしたかどうかではなくそういう覚悟をしたって時点でシンケンジャーたちは咎を背負ったと思うのね。それなのにのほほんと「あんな奴との約束なんて放っておけばいいですよ」とか言う流ノ介や千明や薄皮姐さんの過去見て同情しちゃってる茉子さんってのはどうなんだろうって思った。キミらもその人たちと同じような『人ではない者』になるかもしれなかったんだよ?そのこと分かってんの??ってすごく思った。わたしこのネタ引っ張りすぎですか?流していい過去ではないと思うんだけどなぁ。
殿だけは・・・わたしが殿好きなので贔屓目入りまくってるけど、十臓さんを斬る(そして乾きから解放する)ことでケジメをつけようとしてるんじゃないかなと思う。
てか十臓さんも薄皮姐さんも結局志葉家とは何の関係もない人だったってことでいいんだよな?薄皮姐さんが志葉家の家紋見て驚いてたのは単純にこいつシンケンジャーだったのか!?ってことだけだったのかな・・・まさか新左さんは入り婿としての婚礼で、嫁が志葉家縁の娘・・・もっと言っちゃえば志葉家の姫だったりはしないわよね!?(そうだったらマジ朝番組の域超えてます)。


で、薄皮姐さんの過去が朝番組・ヒーロー番組らしからぬ情念渦巻きまくりであるならば、現在の薄皮姐さんとヤクザな旦那の会話もまた朝番組・ヒーロー番組らしからぬハードさでございました。
ドウコク「太夫、俺は十臓を殺れって言ったな。なのにてめえは剣も抜かずに帰ってきた。こいつは一体どういう事だ!?」
シタリ「まーまーまー、十臓の腕じゃ太夫だってそう簡単に仕掛けられないさ。あんたもここは謝っておきよ」
薄皮「腹が立つなら斬ればいい・・・」
ドウコク「なんだと?」
薄皮「外道に堕ちて数百年。身内にある想いは一向に晴れん。泥のように溜まるばかりだ。斬れ。想いごと全てバラバラに。それこそ骨まで。わちきが望んでいたのはきっとそれだ」
ドウコク「ほう。そいつはまた思い込んだもんだ、なぁ?。・・・太夫。何百年経とうとてめえがそんな綺麗さっぱり成仏できるかよ。てめえにそいつは捨てられねぇ。そうだろ?」
ドウコクさんの言葉責めキターーーーーーーーーーーーーー!!タマランマックス!!
そうかぁ・・・ドウコクさんは薄皮姐さんが外道に堕ちたいきさつをひっくるめた上で気に入ってるんですね。きっと好きな男を殺してまでも手に入れたいというその情念に惚れたんだな。もちろん巨乳のべっぴんさんだしねー(にやにや)。そしてそんな太夫が愛する男を弾く音色が好きだと!そしてそして太夫が三味線=愛する男を捨てられない限り自分の側から離れることがないってことも知ってるというわけなんですね!!ひゃー大人すぎるっ><
ドウコクさんの「何百年経とうと〜てめえにそいつは捨てられねぇ」って言葉から察するに、やはり生きて外道に堕ちるほどの情念の深さは並大抵のものではなく、外道に堕ちるということは結果的に死ぬより辛い苦しみを永遠に味わい続けることと同意だということか・・・。これまでシンケンジャーが倒したアヤカシの中に二人のように元人間のアヤカシがいたら“よっしゃ!一の目撃破!!”とか言って喜んでたのがちょっと気まずいな・・・とか思ったんだけど、これまでのことを思い返すにそんなヘビーな何かを背負ってそうなアヤカシはいなかったので(断言w)純粋なアヤカシさんだったんだろうw。


倒すと言えば、殿と寿司屋二人で充分なんじゃね?とか言ってたらほんとにそこそこやれてしまって思わず失笑したわ。もちろんその寿司屋を夢から覚ますために流ノ介と千明の力が必要だったわけだし二人以外イラネとは言わないけどさ、ロボ化までならともかく真合体+必殺技まで出来ちゃうとなるとなぁ。流ノ介たちがいなくても折神呼び出せたのは「こういう時のインロウマル」の力なんだろうけど、前回の初合体で“全員のモヂカラを集めても1度撃つのが限界だ”と言ってたイカテンクウバスターも二人で撃てちゃったってのがなんともねぇ・・・。しかも殿は夢の中に入るモヂカラ使いすぎて結構バテてんだぜ?それでも出せたってことは、絶好調の殿と寿司屋だったら限界までモヂカラ使えば5.6発撃てんじゃね?。
戦い終えて
「さすがにキツかったなぁ。大丈夫か、源太」
「もう一歩も動けねーよぉー」
で顔を見合わせて爽やかに笑いあう二人とかね、素敵だよね。流ノ介たちにはあんな顔して素直な口調で「キツかったなぁ」なんて言ったりできないもんね。ちょっと前までは殿のこういう姿を見せてもらえる寿司屋ムカつくっキィィィィィィィィィッ!って嫉妬しまくりだったけど、あまりの出来る子っぷりを見せ付けられまくった今となっては仕方ないよね、だって幼馴染だもんっ♪って思えるようになりました。俺も成長してるぜ・・・。


茉子さんの料理ネタはなぁ・・・・・・まーねーギャグだと思えばまぁいいか、三人とも可愛いし^^と思えなくはないんだけどさ、さすがに一晩寝込むほどのものを殿に限らずシンケンジャーに食わせるのはどうなんよ?ってのはあるわな。だってその間に外道衆が現われたらどうすんだってな話じゃん。1回目は仕方ないと思うよ?まさか茉子さんの料理にそんな破壊力があるって知らなかったわけだし。でもいくら万全の準備をしたからって自らそんな危険な目に、それもいくら殿とは言えど鍛えることが難しい身体の中を危険に晒すってのはどうかと思うわ。それは「殿として家臣の心遣いを無にすることは出来ない」とは違うだろうと。「覚悟はできてる」は相変わらずすこぶるカッコいいけど一晩寝込む覚悟をするって殿=シンケンジャーなわけだからそれはするべき覚悟が違うだろうと思った。だって腹痛で一晩寝込むってただマズイだけじゃないじゃんw。根本的に食べ物ではないんだと思うw。てかあの黒コゲの物体なに!?卵焼きのつもり!?!?おにぎりだってさ、小学生だってもうちょっとマシな見た目で作るよな・・・「おにぎりをまずく作るほうが難しいんじゃない?」ってどこぞのスーパールーキーも言うてたし・・・。殿の口に黒焦げ?つっこんで「おいしい!!」と無理やりテンソン上げる流ノ介に即「ウプッ・・・」となる殿とかw、お互いの口に押し込みあう流ノ介と千明の向こうでさらに喉を押さえて無理やり食道を通過させようとする殿とかwww面白可愛かったことは確かなんだけど、みすみす殿の具合が悪くなるってわかってるものを食べさせようとする流ノ介や爺には違和感だし、さっきまで十臓と戦うために厳しい表情で稽古に励んでた殿とこのシーンのギャップが違和感なのよねぇ。だって殿なんてつい先日毒飲んで死ぬほどの思いをしたばっかりなわけじゃん。その上またもやそれと同様いやそれ以上の物質を“自ら進んで”体内に入れようとする殿もそれを止めない周囲もやっぱりどうかと思う。ここんとこメリハリの付けかたがおかしいというか、なーんかギャグの方向性が微妙になってきてんだよな・・・。初期の本気戦隊っぷりはどこいっちゃったんだろ。
茉子さんがエプロンを手にしただけでひっくり返ったり全力で祈る黒子ちゃん乙です・・・・・・。
茉子さんに料理の評価を聞かれたと知って担架の陰に隠れる黒子ちゃん乙乙です・・・・・・・・・。
そうよね、殿たちはぶっ倒れるだけでそのための準備もあとの看病も黒子ちゃんがやってくれるし、茉子さんも料理するだけして黒焦げになった鍋やフライパンは黒子ちゃんが後始末してくれるからいいけど、いくら仕事とは言えどそれに振り回される黒子ちゃんはたまったもんじゃないですよねー。そもそも侍の本分は稽古し戦うことであって気紛れに料理することじゃないですもんねー。だから爺は茉子さんに「侍には侍の、黒子には黒子の役割というものがある。料理をして怪我などしたら戦いに差し支えるだろう。それは侍としてあってはならぬことだ。だから今は料理よりも稽古に励め」と言ってあげるべきだと思います。殿が大切ならば今すぐに。だって殿は茉子さんにそんなこと言えるはずがないんだから。


夢の中だから何でも思い通りになると知りでかくなるって千明っぽいなー。そんで流ノ介も一緒に蹴っ飛ばすのも千明らしいw。
・・・って十臓さんもう来んのかよ!?いくら乾いてるからってせっかちすぎね!?そんなに早く退場したいのかと・・・。


次回流ノ介がスーパー化キター!センターで名乗りキター!
やべえついに相葉っちがセンターになるとかこれはちょっと泣いてしまうかも><