『侍戦隊 シンケンジャー』第二十二幕「殿執事」

うーーーーーーーーーーん・・・・・・・・・
今回のお話があまりお気に召さなかったのはわたしが殿本気厨だからなのでしょうか。それだけじゃない気がするんだけど、それ嫉妬でしょ(冷笑)と言われたら言い返す言葉がないってのは事実ですけどね。
殿に執事の格好をさせ「どうぞ、お嬢様」って言わせたいってのが今回の趣旨だったわけで(←断言します)その点はまぁね、全力でありがとうって言っておくけどでも誰かの世話をする殿なんてもう見たくないんだからねっ><ちょうかっこよかったけどっ><でもどうせならジャケットも着せてほしかったわっ><だったんだけどさー、そのスタート地点のなぜよりによって殿が執事をやるのか!?ってのは“たまたま寿司屋がことはに偽婚約者の話を持ってきた場に殿が居合わせたから”ということでした・・・えー・・・。翌日この話を聞いた様子からして爺や流ノ介たちには事後報告だったっぽいじゃん。寿司屋にとっては「丈ちゃん」なんだろうけどことはたちにとっては「殿」なわけでさ、自分が偽婚約者になるのはともかく(それだって「茉子ちゃんのほうが適任やわ〜」って言いそうなもんだけど)(この時点では御曹司は寿司屋に本当の目的を話してなかっただろうし)、「殿に御付役をやってもらう」ってのはどれだけ寿司屋に押されたとしても殿がやるって言ったとしても、みんなに相談せずに決められることじゃないと思うのよね。特にことはは。烏賊ちゃんと海老蔵による「くっついただけ」の新合体ロボを出さなきゃなんないし尺の都合上そこいらへんのゴタゴタは描きたくても描ききれなかったのかもしれないけどさ、ちょっと展開が適当だったなと。なにより殿が執事をやってることを案外冷静に受け止めてるっぽい流ノ介が違和感。殿が“あの”流ノ介ですらと仰ったようにwわたしの中の流ノ介は「知らなかったとは言え殿にことはの従者役をやらせるとは一体私は何をやっていたんだーッ!」と頭抱えて絶叫するだろうし、爺も「誰かの世話をする経験なぞない殿がさぞお困りになっているのではないか・・・」と腰のモフモフをいじりつつうろうろとその場を歩きまわって心配しまくると思うんだけど。そんで千明はそんな二人に呆れつつも「丈瑠がことはの執事だなんてちょっと面白そうな見せ物じゃね?(にやにや)」なんつって(口ではそう言いつつ実は一番気になってるのはことはと御曹司のことなのよね><)、茉子さんも「ことはがちゃんとお嬢様役やれてるか心配だしねー」なんつって、で「嘘から実ってこともあるし、実はちょっと姉さんがやりたかったんじゃないの〜?(にやにや)」「千明(ギロリ)」とか言いながら「どんな様子か見に行ってみようぜ!」と結局全員で植え込みの影から殿とことはの様子を偵察しそうなもんだけど。で、ここんとこ殿のデレ化ってか家臣たちとの馴染み度が加速しすぎてる気がしていたところなので、どうせ念頭にあったのは某特撮執事ドラマの某天の道を行き総てを司る人の執事姿だろうからそれに匹敵する勢いで、爺と流ノ介はハラハラしながら、茉子さんと千明はニヤニヤしながら殿の執事っぷりを見守ってたら予想(期待に)反して殿の執事っぷりがパーフェクトだったもんで一同驚愕!!って方が良かったかなーとか思った。そんで驚きまくる家臣たちに向けて殿がフッとクールに笑ってみせて「これぐらい出来て当たり前だろう」ぐらい言ってくれたらよかったのにー。殿の超絶素敵な執事姿以外の描写が中途半端だったんだよね。最初にことはの横で腕組んで偉そうに(笑)立ってたのとことはの隣に当たり前の顔して座る殿様執事はバロスだったけどw、それ以外はちゃんと見よう見まねでそれらしく出来てたし(でも殿はプチトマトとかブロッコリーとか野菜ばっかセレクトしすぎだと思いますw)、「殿が執事」って設定(by寿司屋)を作中の作戦としてではなく視聴者目線としては生かしきれなかったかなーと思った。だって明らかに「殿執事」って時点でネタじゃん。普通の視聴者なら全力コメディ回を期待したと思うのよ。(わたしはイヤだけど)日頃と逆の立場に立った殿がアタフタするんでも、殿に執事などという役目を担わせて慌てたり嘆いたり感動したりする家臣(特に二人w)たちでもさ、「結婚」が地雷の茉子姉さんという存在もいることだし、もっといくらでも面白くできたと思うんだよね。それだけのネタだったと思う。冒頭で書いたように『執事姿の殿による「お嬢様」発言』と『殿を特別な存在として崇拝するあまり主体性に乏しいことはが自らの立ち位置を見つけるきっかけになる』という今回の目的はキッチリ果たしてたとは思うけどね、それプラス流ノ介たちを絡ませれば一つのエピソードとしてメリハリも出ただろうしもっと楽しめただろうと思うと勿体無かったな。


その一方で、女性不審気味の坊ちゃまの切ない恋物語目線で見たらものっそい楽しかったわ〜><。つーか久々に見た柊吾キャワワアアアアアアアアア!!おばQ唇キャワワワワアアアアアアアアアアアアアアアア!!画面に向かって真顔で「柊吾たんさぁ、すっころんでるイケメンがいたらわたしだって「大丈夫ですかっ!?(特大はぁと)」て駆け寄って助けるし、お土産?渡されたら「ありがとう」って言うよ?そんなことぐらいで胸キュンしてたらこの先が心配だわっ!んもー柊吾たんったらどれだけ酷い女の戦いを、女の醜い素顔を見てきたのよっ><」と訴えてしまいました。柊吾たん狙いのお嬢様たちはもっと上手に猫被れ(笑)狙ってる男と同じ部屋の中で本性見せてんじゃねーよ(笑)。でもパーティの場でドレス色違いで被るとかマジワロスwあれは気まずくてキレんのわからんでもないわw。やっと見つけた理想の女の子が目の前で豹変し執事をボカスカぶん殴る姿を見せられた挙句、自分そっちのけで「殿様をぶってしまった・・・」「よく思いついたな!偉いぞ!」となでなでプレイしてんのを見せ付けられた柊吾たんマジ可哀想よな。人を好きになり始めの甘い命が大好物★なウラワダチさんは相変わらずの外道っぷりですが、アヤカシを引き剥がすためとは言え思いっきり柊吾たんの気持ちを傷つけておいてフォローする気ゼロの殿とことはも相当外道だと思いましたw。だってはっきり言っちゃえば『外道衆が恋心を狙ってるならこっちもその恋心を利用してやる』ってことでしょ。殿はとりあえずモヂカラ使ってなんとか対処しようとしてたけど、ことはは自分のことを好きな男の気持ちを踏みにじる作戦を思いつき、その上殿をタコ殴りしたことにしか落ち込んでないんだよ。一応最後に「嫌いにならずに終ってよかった」ってフォローはあったけどさ、それだって柊吾たんから言った言葉であってことはの口から「気持ちを踏みにじるような真似をしてごめんなさい」って謝罪の言葉はなかったわけじゃん。殿のことが好きなんだねって言われて「それは違います」って否定しただけじゃん(そういや坊ちゃまってことはが偽のお嬢様だってことは知ってるけど殿の素性は知らなかった・・・のかな。だとしたらあの男前のことを何だと思ってたのだろうかw)。きっと柊吾たんにとっては初恋だったと思うのだけど、それがこんな苦い結果に終ったことでやっぱ女は怖いって思っても不思議じゃないと思うのよね・・・。柊吾坊ちゃんがいつか本当に心優しい女性とめぐり合えるよう心から祈るわっw。
そうそう、酷いといえばさ、坊ちゃまの背中がモゾモゾしてヘンな怪物が飛び出たショックでばあやが卒倒してたけど、殿もことはも気にする素振りゼロなのが酷すぎると思ったw。以前からぼんやりとではありますがシンケンジャーは殿を守るという意識が強すぎるために一般人への気遣いに欠けるきらいがあると思っていたのですが、今回はそれが顕著に現われたなとw。言い換えれば黒子さんの不在が響いたなとw。てかばあやさんがなかなかいいキャラだったんで、間違いなく適任だろうし爺に執事になってもらって(爺の執事服も似合いそうだし!)ばあやさんとの淡い恋物語が見たかった気もするわw。
あとなにげに日本有数の財閥の御曹司が常連だなんてまたもや金のチートスペックに新たな項目が追加されたなw。しかもしっかりお金持ちのパーティに出店してるとか抜け目ないなと。シンケンメンバー以外の客見たことないから電子モヂカラの研究費とかどこから捻出してんだろ?ってちょっと思ってたんだけど、なるほど、御曹司目当ての女どもも来るだろうし客単価が恐ろしく高い屋台なんだな!ものすごく納得しましたw。大筒モードで家臣は座ってるのにその横でえっらそーに仁王立ちしててももう許すわw。


殿→ことはの頭なでなで(なぜ2回も・・・)は慈しみって感じで生臭さ一切なかったのがよかったです。親が子にというか兄ちゃんが妹にというか、情愛ではなく愛情のなでなでだから本気厨の俺でもにこやかに見ていられたゼ★。てか殿がことはに向ける笑顔は絶対他の家臣たちとは違うんだよね。男子向けと違うのは当然として、茉子さんに対するソレとも違うし(ってか殿って茉子さんに笑顔らしい笑顔向けたことなくね?)、素顔を見せてる爺や寿司屋に対するソレとも確実に違うの。強いて言えば折神と戯れてる時の笑顔に近いというか・・・とにかく可愛くて仕方がないんだろうなーってな笑顔なんだよね。
・・・・・・と思ってたんだけど、柊吾たんに気持ちを指摘されとまどってることはに向けたあの笑顔なに!?あのちょっと不敵な笑顔はなんなのっ!?!?あのこれまでに見たことがない色気の笑顔はことはフィルターがかかってたからということなのでしょうかっ!?「殿様は殿様やもん」はほんと微妙な乙女心が出た台詞だったと思うのよね。この言葉は“殿様だから好きになるなんてありえない”って自分に言い聞かせてるわけではなく“異性に対しての好きではなく殿様に対する憧れの気持ち”なんだということを再確認したって方が近いと思う。でもことはの中で一瞬でも殿様を男として好きなのだろうか?という気持ちが芽生えたのは確かであって、これは殿とことはの間が一歩縮まったってことだと思う。前回の千明がみんな強いしその先にはアイツがいるしと再確認したように、今回はことはが殿との距離を確認したってことなんだと思います。
フラグって意味ではことはが偽婚約者をやるって話をしてる時の千明の
「あー前に源ちゃんの屋台で会ったことあるんだってさ。もしかして・・・マジだったり・・・・・・はないよな・・・うん、ないないない・・・(お茶ごくり)」
こっちのがフラグだと思うわw。ことはのことになるとムキになっちゃったり以前からちょくちょくそれらしきものが描かれてはいたけど、まさに自分に言い聞かせるがごとく「ないないない」と言って落ち着け俺とばかりにお茶をごくりと飲んだ千明の心中は相当複雑だったに違いないものw。そんで御曹司のことも一件落着した後でりアル玉の輿だからちょっともったいなかったかなーってのが安堵のあまり軽口叩いちゃった★ってミエミエでw、ほんとはそんなこと思ってないくせにー(にやにや)って感じだったw。千明可愛いなー。流ノ介もこれまた最後に爆裂爽やか笑顔を浮かべてたし、シンケン男子チームは揃いも揃ってほんっとーーーーーーーにことはのことが好きですね!流ノ介と寿司屋がかなり激しくモッチャモチャしてるの見てウザイなこの二人・・・ってうんざり顔の殿が素敵すぎましたっ><


で、このところ影も形も見当たらないドウコクさんは
「夏は難しいよ。ドウコクの力を増えるままに放っておけばそりゃとてつもないものになるだろうけどねぇ、しまいには加減がきかなくなってこの世もあの世もアタシたちもろとも潰してしまうかもしれない。と言って、寝かせておけば・・・(アヤカシたちが好き勝手するし)」
なんですって。
なぜに夏!?
そしてドウコクさんは薄皮姐さんが十臓さんを助けたことを知ってるんですって。でも太夫の戯れだと思って見逃してくれたんですって。でもでも見逃してくれるのは“1度だけ”で、薄皮姐さんもそのことを“分かってる”んですって。ドウコクさんと薄皮姐さんの大人の恋の駆け引きにはまじでゾクゾクするわ〜><恋愛に関してはシンケンジャーは絶対外道衆に敵わないわよね〜w。