『侍戦隊 シンケンジャー』第二十四幕「真侍合体」

パワーアップ回だってのにイマイチ燃えなかったのは「こういうのは頭で考えるもんじゃねーんだよ。こう、ピロピロローーっと想像してちょこちょこーーっと組んでいくだけ」って寿司屋が一人でモロモロをやってくれたから、だろうな・・・。携帯ポチポチして送信するのにどれだけ体力使うのかしらんけど、殿が文字通りその身を削って虎折神の力を手にしたのと比べるとどうしたってやっぱりねぇ・・・・・・クッなんて膝折って倒れそうになってても痛いのは(辛いのは)親指ぐらいのもんだろうとしか思えんわ。しかも解らないながらも昔の資料を必死で読み込んだってんならともかく「ピロロロ〜」に「ちょこちょこー」だもんな・・・印籠を作るところまではこれまでの職人たち(?)の手が入ってるとは言え、イメージとしてはこれまでの歴史になんの意味もなかったように見えたもの。おまけに折神のディスク渡してそれで全員のモヂカラを集めたって言われてもさぁ、さすがにみんなの力を合わせたとはいえないと思うの。「ピロロロ〜」に「ちょこちょこー」か・・・天才ってこういうもんなんだろうね・・・(もはや諦めた)。
でもさー、作ってんのが寿司屋だから開発者のクセが出ちゃうってのは仕方がないことなんだろうけど(大人目線で見れば玩具として売れるように、だろうけど)、あのバリバリ電子仕様のインロウマルはどうかと思ったわ。だって印籠よ?音声とかもっとそれっぽくして欲しかったわ・・・。
てか寿司屋は「モヂカラを扱う天才」なのであって、モヂカラ自体は持ってないんだよね?。なんかいつの間にか寿司屋がモヂカラ持ってるような感じになってるのは気のせいですか?。スシチェンジャーがどういう仕組みなのか解らないから(多分わたしには理解できないと思うわ・・・)そういうもんじゃねーんだよと言われたらああそうなんですか・・・と答えるしかないのだけれど、さっさと汎用電子モヂカラを開発して黒子ちゃんや爺に渡してやれよと思う。それどころかこれだけの天才なんだから封印の文字に変わる何かを研究したらいいのにとか思うんだけど。もっと言っちゃえば封印なんて中途半端なことではなく倒せるような武器なりなんなりを開発できんじゃねーの?こんだけの天才なんだから、と思うんだけど。そうなんだよなぁ・・・寿司屋がデカのスワンさんみたく最初から技術開発担当であったならこうも萎えずに済んだだろうなぁ。徹夜でモヂカラ打ち込んでヘトヘトだろうに颯爽と丈ちゃん助けに行ってあっさりロボット変形させて「モヂカラを大量消費するから一発しか撃てない」ほどの攻撃をしてもピンピンしてんだもん・・・体力知力ともにチートすぎて戦隊の一員でいる意味なくねえ?と思ってしまうんだもの。一発しか撃てない攻撃を仕掛けてピンピンしてるのは殿たちも、なんだけどさ。
つーかそれが成長ってもんなのかもしれないけど、インロウマルの使い方も真侍合体も真侍武装もなんの迷いもなく使えすぎだと思うの・・・インロウマルを軽々と使いこなしてこその殿だってのはまぁね、わたしだって殿の僕の端くれですからそこはどんと受け止めますよ。でもロボはさー、最初におでん合体とかしてたことを思うと使いこなせすぎじゃないかと。特に寿司屋の折神は元々存在してたわけではなく現代のシンケンジャーオリジナルアイテムなわけだし。あーもうほんと金が加わってから純粋に戦隊モノとしての楽しみがどんどん少なくなってて悲しいわ・・・。戦隊の基本は挫折を乗り越え強くなることだと思うの。パワーアップの過程に意味があるんだと思うの。ドラマパートがどれほどよくても、登場人物間にどれだけそそられるフラグが立とうとも、肝心なところがおざなりだったらさすがに萎えます。なんかここのところその本質を見誤ってる気がする。


とは言えドラマパートは相変わらずのクオリティなんだよなぁ。戦いにおいては邪魔(はっきり言っちゃった!)な寿司屋も、ドラマパートになると殿を守れなかった自分が不甲斐なくてその身が引き裂かれるほどの想いでギューーーーーッと布団を握りしめた流ノ介なのに「こいつを完成させたら俺が丈ちゃんを助けにいく」と言う寿司屋に「頼む。みんな、行くぞ」と言ったりね!最初はあれだけ拒否反応示してた流ノ介なのに今では殿を託すほど寿司屋(の強さ)を信頼してるんだなーって流ノ介の精神面での成長を描くのに役立ってるし、悪くはないのよね。やっぱ戦隊としての燃えとドラマとしての萌えを両立させて欲しいってのは難しい・・・のだろうか。


つーか外道衆サイドの物語が大人すぎる(笑)。
ドウコク「それより十臓め。ゴズナグモの企みとは言っても志葉家の当主を殺るのは絶好の機会だったはずだ。ここらで本気で消えてもらおうぜぇ。・・・なぁ、太夫?」
薄皮太夫「ハッ・・・」
ドウコク「できるよなぁ?十臓殺ってこい」
薄皮太夫「・・・・・・わかった」
ギャーーーーーーーーーーー!なにこの会話!嫉妬!!おしおき!!!!!これってドウコクさん的には俺をとるか十臓をとるかってことでしょ!?「・・・なぁ、太夫?」と「できるよなぁ?」の言い方がヤッバイ!!!まさに太夫を甚振るというか試すような言い方で、その後の「十臓殺ってこい」ってのがまさに本気100%って感じの言い方で、シタリさんは「人が悪い」と言っていたけど志葉家当主を連れて逃げたのが十臓さんでなければ(それを言うならあなただってゴズナグモさんがレッド以外のシンケンジャー殺るのを邪魔したじゃないですかー^^と思ったけどw)、太夫が十臓を気にしてるんでなければここまで怒らなかっただろうし、これむしろ男のプライドに関わる話よね。そんでもって十臓さん抹殺を当の太夫に命じるってのがまた・・・この先も俺に可愛がられたいなら気になる男の首取って来いってさぁ・・・・・・ドキドキするわー。
でさ、複雑な思いを胸に十臓さんの元へ向かった薄皮姐さん(敵の大将を匿ってるわけだからあの洞窟はそれ相応の隠れ場所なんだろうに、アッサリ突き止める薄皮姐さんの愛の力もすごけりゃ黒子ちゃんの機動力もいつもながらハンパないよなw)ったら
「悔いるとすれば、堕ちても癒えないこの餓えだなあ。これを満たす程の斬りあいだけが望みだ。いずれ骨の髄までバラバラになるほどに」
と十臓さんがシンケンレッドに語るのを聞いて
「ハッ・・・・・・骨の・・・髄まで・・・バラバラに・・・」
ってまるで自分の身を掻き抱くようにして呟くとかエロイっす!!薄皮姐さんまじエロすぎっす!!!
以前も書いた記憶があるけど着ぐるみwなのに表情が見えるんだよね。ふとした吐息に表情があんのよ。シンケンレッドを寿司屋に取り戻された十臓さんが薄皮姐さんの気配を感じてるのもハァーーーーーーーーーンだけど(そういや同日放送のディケイドでも「ボクの気配を感じてくれて嬉しい」とか言ってる人がいましたね。近頃のSHTはいろいろと大変ですねっ><)、多分そのことに気づいていて、でも自分に声をかけることなくその場を去った十臓さんの後ろ姿を見つめながらそれまで殺してた息を「ハァッ・・・」ってもんのすごいエロイ溜息として吐き出したのがとんでもなかったです><。
そして「後悔はしてないのか?」と殿に聞かれ、十臓さんが思わず浮かべた笑顔がこれまたとんでもなく色っぽかったわー。あれどういう意味の笑顔なんだろ。「後悔」なんて懐かしい言葉だなって思わず笑っちゃったようにも見えるし、今更そんなことをしても意味がないって自嘲してるようにも見えるし、殿のピュアさ(笑)に触れてキュンとなった笑顔にも見えなくもなかったしw、とにかくなんとも言えない大人の男の色気がダダ漏れだった。てか昔の十臓さんめちゃめちゃカッコいいな。以蔵役とかやってほしいわー。
そんな十臓さんは殿を攫ってなにするのかと思ったらいきなりハードな水責めプレイかよw。しかもあの水あんま「聖なる水」には見えなかったから殿が気の毒すぎたw。
で、十臓さん自ら明かした「俺が外道に堕ちた理由」ってのがあのまんまなのだとしたらはっきり言っちゃえばキ●ガイ以外のなにものでもなかったわけですが・・・どうなんだろうなぁ・・・これは表向きの動機というか、死病に罹り道連れとばかりに人を斬りまくっても死の恐怖から逃れられず外道になることで半ば永遠の命を得たってこともあるんだろうけど、その背後に本当の理由が隠されているという気がしなくもないかなぁ。でもこれまで外道衆(の怪人たち)を容赦なく『外道』として描いてきただけに、何の捻りもなく純粋なキ●ガイとして描くってのもアリかなーとも思う。なんとなくだけど、骨の髄までバラバラになるほどの斬り合いを欲する十臓さんは死にたいんじゃないかなーって思ったんだよな。かつては死の恐怖から逃げたものの、本当は死にたかったというか、病気ではなく侍として命を絶たれたかった・・・のかなーと。でもみすみす殺されるのは侍の誇りが許さないわけでさ、つまり強いやつと斬り合いたいというのは自分を斬り殺してくれる男を求めてるとか。で、
殿「もう1つだけ聞いておく。なぜ俺なんだ。強さだけなら他にいくらでもいる」
十臓「確かに。ただ・・・お前もどこかいびつだから、かもしれないな」
殿「いびつ?」
十臓「シタリに封印の文字を教えろと迫られた時、お前はなんの迷いもなく命を捨てていた。侍だとしても普通じゃない。が、そういう奴こそ、純粋な斬り合いができる」
この会話を聞く限り、殿もまた死にたいってのとは大分違うんだろうけど、封印の文字を守るためなら死ぬことも厭わない、それどころかそれを望んでる部分があったりするのかなーなんて思った。映画で「侍の本分は討ち死ににあらず」と仰っている殿ですが、封印の文字を守り、その時が来たら使い人々を守るというシンケンレッドとしての務めを全うすることだけが志葉家十八代目当主たる自分の生きる理由だと思っていて、そして殿自身は自覚してないかもだけど、早くその務めを果たしたい、つまり次のシンケンレッドに託したいと思ってる・・・・・・とかね。「封印の文字を教えろと迫られた時、お前はなんの迷いもなく命を捨てていた」と十臓さんが言った瞬間ついつい(わたしが死んでも、代わりはいるもの)ってこと!?と思っちゃったんだけどw、それもあながち間違いじゃないってか、封印の文字を使えるのは『シンケンレッド』だけだけど、志葉丈瑠が何らかの理由でシンケンレッドとしての務めを果たせなくなったら十九代目がその後を継ぐ、つまり必要とされているのは『志葉家当主・シンケンレッド』であって『志葉丈瑠』個人ではないと言えなくもないのかな・・・なんて。そこいらへんが十臓さんの言う「いびつさ」であり、もしかしたら以前に出た「大嘘つき」の理由でもあるのかな・・・なんてチラっと思ったりしました。でっでもでもほんとは殿がそんな刹那的な人間だなんて思ってないけどね!一瞬でもそんなこと思ったわたしは死ねばいいよねっ!!。
殿「十臓。お前が自分を止められないなら俺が止める。今度会った時、必ず」
十臓「その言葉、聞いたぞ」
最終決戦の前に十臓さん退場かー。後々拾えそうな伏線をなんとなくばらまいてるのとは違って、これは完全に今後へのフラグですね。でも「今度会った時、必ず」ってことは二人が直接対峙することはもう暫くないってことだよな。殿がこれだけキッパリと断言したからにはもう“今はお前の相手をしてる暇はない”は通用しないだろうし。


というわけで、(現時点では)殿のパワーアップですが、「まてまてぇーい!このインロウマルが目に入らねーか!」とノリノリの寿司屋をよそに、「殿様っ」「殿っ」とボロボロな家臣たちに肩越しに目線をチラっと送り(←これちょう重要!!!)
「遅くなった」
とクールに一言だけ告げる袴姿の殿ハァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン★殿はここんとこ若干口数が多めだなと思ってたわけですがw、久々に(正確に言うと十九幕の流ノ介「殿!」→殿「待たせた」 以来)一言で家臣と視聴者のハートをむんずと掴む殿を拝めて幸せですっ><
そんでそんで、なおもペラペラ喋る寿司屋を
「もういい。参る」
って遮りいつもより「参る」がかなりオラオラな言い方なのがカッコいいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ><
予告では全力で微妙・・・と思った殿の陣羽織は動いたらそんなに悪くはなかったし殿無双は痺れるわ!真火炎の舞のバンクもちょうカッコいいし!!!。でも映画を見た後では殿の陣羽織は映画版の方が断然カッコいいと思うけど。ここあえて白にしたってことは今後殿以外もインロウマル使ってパワーアップするんだろうなぁ。そのうち寿司屋が「こんなこともあるかとおもってさ、全員分作っといたぜ!」なんつって人数分のインロウマル取り出して全員がスーパーシンケンジャー化、そして殿がハイパーシンケンレッド化!!するかも。てかハイパーを映画だけにしとくのは惜しすぎるのでそれ希望(笑)。
ダイカイシンケンオーはどうせ全部くっつくだけだろうと思ってたから烏賊ちゃん+3体で武器になるのはいいと思った。烏賊ちゃんの先っぽが前後に動くのは非常に微妙な気分だけど(笑)。


でさー、一件落着の後で殿が寿司屋コスさせられるのは100歩譲っていいとしてもなんで捻りハチマキ巻いてあげるのが茉子さんなの・・・そこは画的にことはが精一杯背伸びしても届かなくて「お前ら、何をする・・・」と言いながらも屈んであげる殿だろうがあああああああああああああああああああああ!茉子さんの嫁っぷりがまじで許せんレベルになってきてんだけど!!ああそうさ、デブスの嫉妬だよ嫉妬!!。


今週一番ときめいたところは、仕切りごとことはにダイブされ、誰も流ノ介の心配しない中一人静かに悶える流ノ介の図、でしたw。


次回はついに薄皮姐さんの中の人くるわあああああああああああああああああ!!これはマジで楽しみすぎる!女としての格の違いを茉子さんに見せつけてやってください姐さん!!。
それと千明と流ノ介のW一筆奏上と茉子さんご飯?の口つっこみあいが楽しみです。