『侍戦隊 シンケンジャー』第三十二幕「牛折神」

今週最も印象に残ったのは牛折神でも殿の異様な黒さでもなく、フルタのCMでした。わたし甘い物にはほとんど興味がないんだけどあそこまで気合入ったCM見せられたらなんかあのクッキー買ってもいいかなって気持ちになりましたw。チョコのかけ方相当太っ腹だったよ?さすが『社運を賭ける!』と宣言するだけあるわw。頑張れフルタ!!。


牛折神登場エピソードとしての評価は後編にあたる次回を終えてからすべきだとは思いますが、疲れて寝ちゃった子供を心配して?折神たちが集まってたってのがあの子がモヂカラの持ち主である証拠ってなことなんだろうし、秘伝ディスクも折神もみんなモヂカラに長けた侍ではない人の手で作られてきたもののようなので今回の子供が自己流(という表現でいいのだろうか・・・)で牛折神を制御するためのディスクを作れたってのはもうこの子も寿司屋みたいにモヂカラの天才なんだろうなってことでいいとして、子供の祖父も言ってたけど物事には『絶対』ってのはないわけでさ、しかもこの子はいわゆる起動実験をしてみたわけでもないわよね?それなのにこの子供がこのディスクがあれば“絶対に牛折神を制御できる”と言い切るその『根拠』がカケラも見えなかったのはどうかと思った。それが今回感じたイライラの最たる原因だと思う。牛折神と子供の間に絆どころか交流すらあったふうが全くないんだもんだから、この年頃の子供特有の思い込みだったり万能感がそう言わせてるだけなんじゃないかとすら思えた。恐らくそこいらへんは祖父が異常なまでに頑なである理由と合わせて死んでいるらしき子供の両親と関係していて、なぜ今の時点で突然子供が牛折神も戦いに使ってやってくれと志葉家を尋ねてきた理由も含めて次回で明らかになるのでしょうが、今のところは納得いく根拠であり理由が示されそうな気配は感じません。ていうかさ、町ひとつ破壊してしまうほどの存在の封印がこんなクソガキの一筆で解かれてしまうってどうなんよ?と思うよなぁ。だってこれいつかは使うという前提、つまり解くこともありえるということを考えた上で封印したのではなく、むしろ永遠に封じるつもりの封印だと思うのね、祖父の口ぶりからして。だったらそれこそ殿と寿司屋が三日三晩モジカラ撃ち込んでようやく解除できるぐらいの封印にしとけよと思ったんだけど。もちろんモヂカラがなきゃ封印は解けないわけだからその時点で既にある程度のロックが掛かってるということなのでしょうが、それにしたって子供が筆でちょいちょいっと文字書いて解けちゃう程度の封印力ってのは封じた力の大きさを考えると適切だったとは到底言えないと思う。最終的には外道衆に脅されたからではあったもののそこに至る(家出から封印場所までフジツボさんを案内)までは子供の意地ってか我儘ってかもうあの勝手な行動をどう表現すべきかわかんないけど、とにかくそういう子供染みた思考が引き起こした行動の結果、陸橋ぶっ壊してたじゃん・・・。ギリギリで電車が通過してくれたからよかったけど一歩間違えてたら大惨事もいいとこじゃん。戦闘の結果ならともかく、これは明らかに世間から見たらシンケンジャーの失態だろう。でもさ、子供ってのは多かれ少なかれダメだと言われるとやりたくなってしまう生き物なわけじゃないですか。どれほど危険なことだと言い聞かせてもその10分の1も伝わらないのが子供という存在なわけじゃないですか。だからこそ子供のモヂカラ程度じゃ封印できないものを施しておく必要があると思うんだよね。というより子供に封印解除のモヂカラなんてものを教えるなよと。見た感じ今は祖父と孫の二人暮らしのようなので自分に何かあった時のため孫に封印を解くモヂカラを教えておく必要があったのかもしれません。だとしたら教えたからにはこういう勝手な行動を起こさせないよう言い聞かせるだけでなく監督する義務と責任が祖父にはあると思うんだけど、家出しても放置、あの状況で捨て台詞残して飛び出していっても放置ってそれで牛折神の封印を守ってると言えんのかよと。孫が封印を解いてしまったことを知り「あの馬鹿っ!」とか言ってたけどあんたが馬鹿だっつーの!と思ったわよ。
とは言えこれは特撮番組なわけで、新たに登場した新メカ(あえてメカと表現します)がいかに強かったりカッコよかったりするかってのがなによりも重要なわけで、封印がどんな形で解かれようがそんなものは大した問題じゃないという意見があるのも尤もだと思います。確かに牛折神VSシンケンオー&ダイカイオーの迫力は目を見張るものがあったし、その点は素直に評価します。あと相手が子供だからって甘い顔見せずに“勝手に人のうちに上がりこむような奴の言うことを素直に聞けると思うか?”とキッパリ言ってのけた殿が久々に厳しい殿らしかったのも嬉しかった。・・・でもその前に素性が知れない子供が敷地内に入ったどころか屋敷の中にある殿たちの居間?作戦ルーム?にまで入り込めるだなんて志葉家のセキュリティどうなってんだよ!?黒子ちゃん揃って遅い夏休みでも取ってんのかよ!?と思ったけどね^^。いや、でもこれは冗談ってか笑い事じゃなしに、あの場まで誰にも見咎められず入り込めたってのは子供がモヂカラ持ってることに関係してるのかなぁ。牛折神の封印もちゃんと並(子供レベル)のモヂカラ程度じゃ解けないようなものが施されていたものの、この歳で牛折神制御ディスクを自作できるぐらいだからこの子はもしかしたら子供レベルを超えた(祖父が思っているよりもはるかに大きな)モヂカラの持ち主だったので解除できてしまったってことかもしれないなぁ。だとしたら早急に身柄を保護してシンケンジャーとしてでもメカニック担当としてでも英才教育施すべきよね。つーか寿司屋だけでなくこういう存在見ちゃうと、侍だからってモヂカラがあまりない千明が普通の生活(楽しみ)を捨ててまで戦う意味ってあるのかなぁとぼんやりしてしまいます・・・。
てかあんだけすごい破壊力持った存在を「たまたま偶然作っちゃった☆」ってどんな「偶然」だよとw。何百年も封印されてたってのに弾薬バリバリ発射しまくれちゃうとかもうモヂカラってのがなんなのかマジでわかんねw。
十臓さん復活もなー・・・復活するのはもちろん嬉しいしそれは歓迎するけれど、十臓さんが休んでた間に話が進んだか?というとさして進んでない気がするんだよな。シンケンサイドにはダイゴヨウ、外道衆サイドにはアクマロさんという新戦力が加わりはしたけど、それって局面での話であってシンケンジャーという作品の大筋としては何にも進んでない気がする。肝心のドウコクさんはお盆の時期にパワーアップしたはずなのに相変わらず呑んだくれてるだけだし・・・。


それから、さりげなく投下された元を辿れば志葉家もこの山の出ってのもとても気になるんだけど。こんな山奥で侍もなにもないだろうし、侍やら殿様やらってのは300年前に烈堂さんが勝手に名乗り出したってことだとしたらどうしよう・・・かなりショックw。


とにかく次回、次回このイチャモン(子供番組に対して本気でキーキー言ってる自分がいかに馬鹿みたいかってことは一応自覚してます・・・)を跳ね返してくれる展開を期待します!。わたしだってまだシンケンジャー好きだもの!前編だけ見て文句ばっかいってほんとにすいませんでしたー!って土下座で謝りたいの!謝らせてくれよおおおおおおおおおおおおおおお!!。