- 作者: 岸田るり子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2004/10/22
- メディア: 単行本
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旧知の女流作家の個展に友人を伴い出かけた主人公(女)。展示されていた1枚の絵を見た友人は、5年前に理由もなく突然失踪した夫の行方を、この絵を描いた画家は知っているに違いないと主張する。しかし、画家と失踪した男の間に接点はない。謎にみちた失踪事件。そして5年後の現在、失踪現場の家で再び事件が起きる。今度は密室殺人。そして密室殺人は続く。問題の絵に隠された衝撃の事実とは?
うーん、面白くなかった。巻末の選評を読む限り、ほぼ完璧な出来具合だという評価です。確かにまとまっているし、絵と失踪した男との関係や対照的な姉弟などゴシック風な味付けも悪くないな、とは思う。でもつまんなかった。生理的に合わないってこういうことなんだろうか・・・。読んでいてなんとなく見下されてるような気がしたし、底意地の悪さみたいなものを感じた。これは動機に関することだったりするので、作られた雰囲気(文体)だとすれば、すごいと思うけど。
それから、都合よく捜査関係者の知り合いとかを出さないところは潔いと思った。
この作者、なんとなーくだけど、アン・ライスっぽいものを書いたらいいんじゃないかと思った。そんなイメージです。