堂場瞬一『熱欲』

熱欲

熱欲

鳴沢シリーズ第3弾。相変わらずモテな鳴沢。冴は?冴はもう関係ないの?今回は今はやりの要素(DV+悪徳マルチ商法)を取り入れてみましたってことで、生活安全課に移った鳴沢さんでした。特に可もなく不可もなく、小粒な印象。NY市警刑事の七海が新たに登場したので、次回へ続くってな感じ。相変わらず、無愛想でおもしろみもなく孤独な鳴沢さんではありますが、今回はヒロインに過去を語ったり、後輩にアドバイスをしたり、上司とはかすかにわかりあったり、人間的に一歩前進しているようで、よいことです。
いつも思うのですが、なぜこういう本をハードカバーで出すんでしょうか。ペーパーバック?っていうんですか?戸梶本でよくあるカバーのやわらかいやつ、あれとかノベルスで出せばいいのに・・・。ハードカバーでまで読む人っているんですかね?

こんな刑事いねーだろっといつものことながら思ったので、次は黒川組長の黒マメシリーズをなごみつつ読もうと思います。はい。