安東 能明 『漂流トラック』

漂流トラック (新潮書下ろしエンターテインメント)

漂流トラック (新潮書下ろしエンターテインメント)

トラック業界という全く未知の世界の話。女の長距離ドライバーが主人公であたし好みの設定です。強い女の話が好き。奪取もの+パニックもので、ラストがちょっと微妙というか、主人公は結局何がしたかったのか、あたしにはよく理解できなかった。
文章自体はよみやすいし、CB無線のこととか知らないことも少し知ったし、綿密な取材をした上でのサスペンスが持ち味とのことなので、ほかの本も読もうかなと思う。箱根駅伝の話が読みたかったんだ、そういえば。
それにしても、物流業界って厳しい世界なんですね。佐川のお兄さん萌え〜とか言ってる場合じゃねぇって感じ。
あと、過積載って言葉が帯にもあるんですが、車に乗っていてラジオの交通情報で流れていたのを耳にしたのが初めて「かせきさい」という言葉に接した瞬間だったんですけど、「化石祭」を当てはめて、へ〜化石祭の取り締まりの為渋滞中かぁ・・・どんな祭りなんだよ?と思ったことは内緒です。しかもその時もう社会人になってたし・・・。