安東能明 『鬼子母神』

鬼子母神

鬼子母神

第1回ホラーサスペンス大賞特別賞ということで、貴志の「黒い家」テイストな作品でした。主人公の保健婦の描き方が中途半端で、イメージ湧かず。児童虐待が軸となるのですが、 読書中気分悪っ!と何度思ったことか。あたしは子供が嫌いというか苦手で、もちろん子供はいませんが、こういう話を読むたび怖くなることがあります。もし、子供ができた時ちゃんと育てられるのだろうか?と。きっと自分の中にそんな恐れがあるから気分悪いんだろうなぁ。ま、そんな予定もつもりもないんですけども。
それから、ソシオパスと言われる人物も登場しますが、ほんとに怖い。知らず知らずのうちに取り込まれてしまい、なんとかしようと思っても周りの人間はわかってくれない、逆に気づいてない人には自分の方がおかしいと思われてしまう。これって現実でも十分ありえることで、他人事ではない恐怖っていうのをとても感じてしまいました。今ちょっと対人恐怖気味なのかなぁ、もしかして・・・。