樋口 有介『礼儀正しい空き巣の死』

礼儀正しい空き巣の死

礼儀正しい空き巣の死

  • 作者:樋口有介
  • 発売日: 2020/03/11
  • メディア: 単行本


前作の「平凡な革命家の食卓」はどちらかといえば低評価でしたが、「帰宅したら見知らぬ男が風呂場で死んでいた」という帯に書かれた最初の1文が妙に気にかかり、これが合わなければもう今後は(このシリーズを)読まないことにしようと決めて手に取りました。
結果、読んでよかった!。前作で知り合った男と恋愛関係になり“美人刑事”のプライベートが安定したことで前作ほど事件パートの邪魔をすることもなく、まあ隣人で友人である女性記者込みでコメディパートが空回ってるのは相変わらずだけど(基本食べて飲んでる描写ばかりなんだけど美味しそうじゃないんだよね。呑み食いに愛がない)、今作は事件がド胸糞悪いタイプのやつだもんで、このコメディ感がありがたかったし。

前回のタイトルもそうだったんだけど、今回も「礼儀正しい」の意味がわからん。