『仮面ライダーゼッツ』Case3「蝕む」

日曜朝の子供向けヒーロー番組なんだから、人間の黒い願望を底まで掘り下げる必要はないとは思うけどさ、現実に被害が及ぶほどの悪夢を見ている夢主の願望、今回で言えば富士見刑事の警察(組織)をぶっ壊したいという衝動が悪夢の根幹であることを突き止めて、突き止めただけであとはナイトメアを倒して(ナイトメアに取り込まれた富士見さんを解放して)おしまいって、それでいいのか?。
だって富士見さんの不満や鬱屈はなにも解決してないじゃん?怪事課を廃止にすると言われた現実はなにも変わらないわけじゃん?そしたらまた悪夢を見ることになるかもしれなくないか?。

これでナイトメアになってたのにゼッツによって解放された富士見さんは心身共になんの影響もなく、悪夢が現実世界を侵食したことで建物破壊という被害が現実に起きているわけで、それが富士見さんが言う「ブラックケース」であり「ナイトメア」の存在証明となって怪事課の継続が認められるってことになるんだとしたら、それって自作自演みたいなもんじゃないか?もう一度言うけど現実に被害が起きてるのに落としどころはそこでいいのか?という気がするんだけど。

まあ富士見さんが抱える仕事上の不満や鬱屈は大なり小なり誰もが抱えてるものだろうし、それを仮面ライダーがスカッと解決・解消できちゃうのもどうなんよ?って話ではあるんだけど、まだそこまで割り切って見ようという気になれないのは脚本家に対する先入観のせいなのかな・・・。