『下剋上球児』

新井Pと塚原監督コンビとはいえタイトルはコレだし、主演は鈴木亮平だしってんでドストレートなスポ根ドラマのつもりで初回を見たら、バリバリの塚原作品の空気感でした。いつもながら効果的に挿入される景色が美しい!。
こういうカットを入れることで登場人物たちがどんな環境で毎日を生きているのか、まさに「情景」が伝わってくるし(朝陽が昇る波止場でストレッチする鈴木亮平を背後から遠景で撮ったカットが特に良かった!)、だから塚原監督作品が好き。アニメ演出はビックリしたけど。

ていうか、タイトルはコレなのに不穏な感じが漂いまくってんだけど、だから塚原監督なのかと納得する一方で野球部の船出自体は予想してた感じだけど鈴木亮平の南雲がいろいろと背負いすぎてるっぽくて結構戸惑ってます。

黒木華ちゃんに語った「過去」から南雲が複雑な感情を抱いていることは分かるけど、でもそれ(だけ)にしちゃあ自宅まで訪ねてきたマツケン監督を別の場所に誘おうとしてるときの表情が闇すぎるわけで、野球をやめた理由を妻に話していないことも含めてまだなんかありそうだし、井川遥演じるその妻までなんか事情がありそうだってんで妙にゾワゾワするんだけど、日9と金10のハイブリット感覚で見ればいいのだろうか。
まさか初回冒頭の試合シーンは終わってみれば「イメージ映像」だった、なんてことにはならない・・・よな?。

いやだって、野球部員で認識できたのは菅田っち弟の金髪日沖とまさかこんなキャラだとは・・・!な小日向さんの孫ぐらいで、あと離島から通ってる眼鏡とと金Tシャツの伝令も判るけどそれは共に戦隊出身だからってだけで、下剋上を起こす球児たちそっちのけで先生が不穏なんだもん、不安になるやん?。

って、てっきり今回試合やったメンバーで下剋上をキメるのかと思ったら、ここから3年後の話なんだね?。
いくら実話だからってさすがにこのレベルから数カ月で甲子園とかありえねーだろ!としか思えんわけで、どんな実話だよ!!?と思いながら試合シーンを見てたんだけど、3年後ならまあそういうこともあるんだろな。


戸惑ってると言いつつも野球に全く興味がないのでドラマ(物語)への興味は初回視聴前よりも高まりました。とは言えとりあえず早く部員たちを個体認識したい。