- 作者: 安達元一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2013/12/19
- メディア: 単行本
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帯の読者コメントにもありますが、これ恐らく『24』っぽいものを描きたかったんじゃないかと思うんだけど、ジャックバウアーのように強烈かつ明確な“主人公”がいるわけではなくいくつかの立場の人間の視点で描かれる群像劇なので、ヒーローものとしてではなく『24』のようにめまぐるしく局面が変わる「一日」を描きたかったのかなーと。だからこそ25時間テレビ生放送という設定にしたのだと思ったのですが、一応のタイムリミットがあるものの時間の経過がさして重要視されてるわけでもなく、途中からは完全にテレビとは何ぞやみたいな話になっててなんだコレ・・・?と思ったら、作者の人は構成作家(もやっている)のようで「そういうことか」と。
大勢の人間が出入りしていながらも強固なセキュリティによって守られているテレビ局を「特大密室」にするってなアイディアは面白いと思ったんだけどなぁ。