『キルラキル』第十二話「悲しみにつばをかけろ」

漠然と想像してた『暴走』とは全く違う、怖いとかよりも痛いというか可哀想というかなんかもう・・・なんて表現すればいいのかわかんない状態になっちゃってる流子を止めるのはマコしかいないわけで、だから期待通りの王道展開ではあったんだけど、でもなんかやけに感動した。面白いシーンのはずなのに感動してしまった。3話でも流子と皐月様の間には何人たりとも入り込めない入り込む余地がないと、そう感じたし今回針目縫の口からそう語られもしましたが、あの実際のところどんな状況になってんだかかわからない流子と皐月様から放出されている衝撃波と思しき液体を一切の躊躇いもなく流子ちゃん目掛けてひたすら泳ぎ突き進み、そしてどれだけ傷ついても離れない私が流子ちゃんを正気に戻すという鋼の意思でもって流子の身体に喰らい付き、トドメは容赦なき張り手の応酬でもって流子を正気に戻したマコは見事に流子と皐月様二人だけの世界をぶち壊してみせた。マコにとっては「喧嘩部作って調子に乗ってた私を流子ちゃんが正気に戻してくれた。だから今度は私の番だ」という明確な動機であり理由があるわけだけど、あの縫や黄長瀬ですら手を出すことができず逃げるしかなかったあの流子VS皐月様の間に生身で割って入れるマコはもうこれキルラキル最強だと言っていいだろう。しかも蒲郡先輩に続き皐月様までもが満艦飾マコを認めてることがはっきりと描かれている。そして視聴者もまた皐月様や蒲郡先輩がマコを“認めてる”ことになんら異論はないわけで。
今回明らかになった纏博士の死の真相。前回縫は「お父さんを殺したのはボクだよ」と言ったものの流子の記憶(回想)の中にいた親父を殺した片太刀バサミの女の後姿が針目縫のそれとは違うように見えるんで(特に髪型)、縫はそういうけれど実は・・・ってなことになると予想していたもののここは縫の言葉通りだったかー。ていうかあれはあくまでも流子の回想なわけで、流子の中で鬼龍院皐月は親父の死について何かを知ってる→鬼龍院皐月が殺したのではないか!? という思いが記憶(回想)を改竄というか、皐月様のような後姿だと思い込んでいた、ってことなのかな。となると流子にはもう鬼龍院皐月と戦う理由はなくなってしまうと思うのだけど(縫はリボックス社のグランクチュリエであり、リボックス社のトップは鬼龍院羅暁であり、そして鬼龍院皐月はその娘であるわけだからやっぱりお前は私の敵だ、と考えても別におかしくはないけれど、でもこれまでと比べたら弱いよなーと)、三都制圧襲学旅行で共闘態勢に入る、ということになるのだろうか。
だとしたら二人が共に戦う『敵』は誰になるのか。少なくとも流子は親父の仇である縫ともう一度戦うことになるのでしょうが、暴走状態の流子ですら縫に勝てそうには見えなかったわけで、暴走せずに縫をどうこうしようと思ったらそれこそ流子と皐月様二人がかりででもなきゃ難しそうだもんねぇ。ていうか縫もそれこそ生命繊維100%で作られた人形ってかぬいぐるみなのかもしれないし、だとしたらそれが複数作られていても不思議じゃないし。


それはそうとして猿くん。やだもう猿くんってばあの崖を全裸で登り四天王がいる観客席に全裸で現れ「服着ろ!」って言われるまで堂々と目隠し全裸腕組みとかやだもうやだもう男らしいっ//////。
当然四天王も襲学旅行になんだかんだ理由つけて参加するんだろうけど、猿くんと犬くんと蒲郡先輩は同室だったりするのかなー?枕投げとかしちゃうのかなああああああ?(あ、蒲郡先輩は見廻りする側かw)。