湊 かなえ『望郷』

望郷

望郷

うーん、普通。
日本推理作家協会賞(短編賞)受賞作が含まれていて、帯に選考委員による絶賛コメントがありますが、誰もがそれしかないだろうと思うオチでしかないのに鮮やかな逆転だの周到な伏線だの背後になにがしかの思惑が働いているとしか思えない。
作品間に人間関係や時系列としての繋がりはないものの舞台は同じなので統一感はありますが、どれも同じようなパターンなので読んでて飽きるしなぁ。
でもやはり 姑-母-娘 の縛り縛られしてる関係性を描くのは上手いなと思う。こうやって男目線の話と女目線の話を並べられると断然後者の方がイイってことがよくわかる。