『時の罠』

「時」をテーマにしたアンソロジーです。
それぞれ個性・特徴がよく分かるので各作家さんの入門編として最適かと。
万城目さんは遊び心全開米澤さんがSF全開と、男性作家がそれぞれ趣味嗜好を前(全)面に出してる作品なのに対し、辻村さんと湊さんは「タイムカプセル」「男性主人公」とモチーフが共通していて、さらに主人公が他人と関わる中で抱く負の感情を描きながらも最終的に未来への希望に着地させると女性作家は共に現実的な作品であること、ここいらへんも面白い。