『痛み』

痛み

痛み

貫井徳郎、福田和代、誉田哲也という豪華な顔合わせによる「警察小説」というザックリとした括りのミステリー競演集です。
貫井さんの「見ざる、書かざる、言わざる ハーシュソサエティ」は1人殺したら一発死刑という世界の中で描かれる悪意満タンのミステリー。
福田さんの「シザーズ」は変形バディものの中にほんのすこしのスパイスとして恋愛要素あり。
誉田さんの「三十九番」は誉田さんらしい後味の悪さ。
どれも面白く読みましたが、設定や構成の端正さは貫井さんが抜群だけど、絶対そうだろうなーと思ってたらやっぱりそうだったトリックというか引っ掛けは誉田さんの作品が好き。